★黒川三十三ヶ所観音霊場

札所数 34(番号付き札所:34  客番・番外札所:0)
別称  
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者  
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・宮城県内の観音菩薩の巡拝霊場である。

・札番号の付いた34ヶ寺から成る霊場だが、名称は33ヶ所の表記になっている。

・活動をしていない霊場なので、札所地にはお堂のみ、建物のみ、それらも無しといったケースも多い。

・加えて、個人宅に移動したケースも多い。

・霊場御本尊として観音菩薩名も載せているが、現存していない札所もある。

・昭和63(1988)年にガイドブックが出版されているものの、その当時から状況は結構様変わりしているようだ。

情報掲載日・更新日 公開:2020年11月26日  更新:2020年11月26日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 熊野堂 聖観世音菩薩   黒川郡大和町吉岡西新熊野堂9-2  
2番 行沢観音 千手観世音菩薩   黒川郡大和町吉田中田31 個人宅内
3番 大義山 覚照寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 黒川郡大和町宮床大椚69 幻樹軒観音堂
4番 三木山 松岩寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 黒川郡大和町宮床戸崎57 松巌寺
5番 飯峯山 信楽寺 十一面観世音菩薩 真言宗 黒川郡大和町宮床松倉沢94-1 廃寺、跡地のみ、観音像も焼失
6番 水地蔵堂(観音堂) 千手観世音菩薩   黒川郡大和町宮床新難波35  
7番 立輪観音 千手観世音菩薩   黒川郡大和町吉田仁和多利13 個人宅内
8番 八志田観音 聖観世音菩薩   黒川郡大和町吉田八志田22 個人宅内
9番 升沢観音 子安観世音菩薩   黒川郡大和町吉田升田61  
10番 竹の森観音 馬頭観世音菩薩   黒川郡大衡村大瓜北石崎65 個人宅内
11番 五輪屋敷観音 馬頭観世音菩薩   黒川郡大衡村大瓜北石崎26 個人宅内
12番 大瓜山 正覚寺 千手観世音菩薩 曹洞宗明峰派 黒川郡大衡村大瓜寺前25 廃寺、墓地内のお堂のみ、14番に合併
13番 またらがい観音 千手観世音菩薩   黒川郡大衡村大瓜東沢46 個人宅内
14番 天龍山 中興寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 黒川郡大和町吉岡石神沢51  
15番 安楽院 聖観世音菩薩   (黒川郡大和町吉岡下町) 廃寺、14番に移動
16番 古舘観音 千手観世音菩薩   (黒川郡大衡村大衡塩浪) 14番に移動
17番 宝峰山 昌源寺 子安観世音菩薩 曹洞宗太源派 黒川郡大衡村大衡松本55  
18番 神生山 霊泉寺 聖観世音菩薩 曹洞宗道叟派 黒川郡大衡村駒場寺田10  
19番 中里観音 千手観世音菩薩   黒川郡大衡村奥田台1  
20番 香積山 天皇寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 黒川郡大和町吉岡天皇寺184-20  
21番 法宝山 報恩寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 黒川郡大和町落合報恩寺上ノ山31  
22番 出ばり屋敷観音 千手観世音菩薩   黒川郡大和町落合三ケ内名子沢88 個人宅内
23番 青田山 観音寺 千手観世音菩薩 曹洞宗 黒川郡大郷町大松沢森2  
24番 一ツ山観音 聖観世音菩薩   黒川郡大和町鶴巣大平北ツ山17 個人宅内
25番 太田山 慈雲寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 黒川郡大和町鶴巣太田屋敷下105 浮き橋観音
26番 法宝山 玉泉寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 黒川郡大和町鶴巣鳥屋井戸田60  
27番 松沢山 湯船寺 子易聖観世音菩薩 曹洞宗 富谷市富谷根崎沢100 子安観音
28番 富谷山 観蔵寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 (富谷市富谷堂ノ前) 廃寺、27番に合併
29番 清水観音堂 聖観世音菩薩   富谷市富谷清水沢41  
30番 瑞光山 長楽寺 聖観世音菩薩 曹洞宗太源派 富谷市一ノ関清水沢40  
31番 竹林観音堂 千手観世音菩薩   富谷市二ノ関新六反田 富谷大橋のそば
32番 黒川坂観音 聖観世音菩薩   黒川郡大和町鶴巣下草  
33番 桧和田観音堂 聖観世音菩薩   黒川郡大和町落合桧和田125 白藤観音、八幡堂観音
34番 無量山 放光院 正観世音菩薩 天台宗 黒川郡大和町落合舞野上舞野東5‐1 舞野観音堂

 

札番 御詠歌
1番 御熊野を ここに移して 吉岡や 御山おもては 補陀落に似て
2番 広大の 慈悲に潤はぬ 者ぞなき おしなめ沢の むしもうろこも
3番 あるかなき 世のこの元の 仮住まひ 色香に愛てて 心とむなよ
4番 松岩を 寺建てそめし をしへには 大慈大悲は 極楽の種
5番 まこと願ふ 人しあらはや ゑとゑんり なにへたつらん おなしはつすは
6番 善し悪しを 捨てて心に おかされは なにはにつけて 言の葉もなし
7番 立ち別れ 巡り合う世の 定めなき 世のなからひは 夢うつつにて
8番 曇りなき 心の空に 澄む月は 八志田のみつに 影映るなり
9番 さかなきに それと真如の なみたたは つひに迷ひの みかさ升沢
10番 うきふしに こころとむなよ 竹のもの 葉ことことに おくつゆのみそ
11番 しき空と 悟ればなにか 世の中に 五輪五体の おとつれもなし
12番 正覚を とりたかはてな 円通の かと開くるは 慈眼視衆生
13番 諸々を またならすに あまねくも すくはてなにか 他へもらさし
14番 中興の むねをいたくは とやかくに ねんりよの起こる 源を見よ
15番 安楽や くせいの舟に 乗りぬれは 真如の海に 波風もなし
16番 涼しさは 家宅を出てて 知られける とし古舘の 月を眺めて
17番 結縁に 今こそ巡り あふひらや 御法を慕ふ 人の優しき
18番 みちしはに あたるこまはや をちこちに ほかまて救ふ 慈悲の正観
19番 本分の 奥のでんちの うねうねに 菩提の種を おろせ中里
20番 天照らす 我が大君の 道あらん 限りは法の 庭も栄えん
21番 善し悪しを 漏らさて救ふ 願なれは 歩みを運ふ 報恩の寺
22番 心には 曇りなけれは おのつから 闇路を照らす 弓張の月
23番 仏縁に 逢ふ松沢や 法の道 たたひと筋に 頼む慈眼を
24番 古里に 帰りて四方を 眺むれは いくつも同し 一ツ山さと
25番 諸共に 夢の浮き橋 渡れとも 願は同し 蓮の台よ
26番 おのつかや 清き心に 澄む月は 玉は泉の 影映るなり
27番 くわくとふ もふけはいつみと そのままに 唯果てしなき 道としるへし
28番 願すれは 浮き世の他に 何もなし けそう世界も 弥陀の浄土も
29番 風なくは 波寄るへしや 谷川に 渡れは涼し 清水の月
30番 煩悩の 雲晴れて行く 一ノ関 まして真如の 月を眺めて
31番 国々の 関も豊かに いとたけの はやしもたへぬ 川波の音
32番 露霜や 草の枕も いとひなく 御法を慕ふ 黒川の坂
33番 結縁の 願ふ功徳の ありがたや 桧和田の桜 見るにつけても
34番

音楽の 調へなけれと 舞野村 くわんきりやしの おほせあふけは

今までは 親とたのみし おゆつりを 舞野の庭に 脱きて納むる