★若松三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 町廻り三十三観音霊場、城廻り三十三観音霊場、城下三十三観音霊場、会津城下三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 宝永年間(1704~1711年)とされている
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・鶴ヶ城下に開創された、観音菩薩の巡拝霊場。

・そのため、町廻りや城廻り、城下といった名称でも呼ばれている。

・戊辰戦争によって札所の多くが焼失、また会津藩が転封されたことで霊場が完全に廃れた。

・現状、霊場としての活動はまったくしていない。

・下記一覧で札所移動と表記をしているが、廃寺となった札所の近隣同宗派といった程度のものであることが多く、札所御本尊が必ずしも実際に移動しているといった意味合いではない。

情報掲載日・更新日 公開:2019年07月18日  更新:2022年10月13日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 瑞雲山 興徳寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 会津若松市栄町2-12  
2番 水尾山 松栄寺 聖観世音菩薩 真言宗 会津若松市慶山2丁目3 お堂のみ、愛宕神社参道
3番 円通山 玉泉寺 観音堂 千手観世音菩薩 真言宗豊山派 会津若松市館馬町11 弥勒寺(大町1丁目5)の管理
4番 深岸山 長源寺 聖観世音菩薩 浄土宗 (御旗下) 廃寺、12番融通寺に移動
5番 薬王山 円満寺 聖観世音菩薩 真言宗室生寺派 (上野状町) 廃寺、金剛寺(七日町8)に移動
6番 如意山 宝積寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 会津若松市花見ケ丘3丁目5-30  
7番 馬宝山 千手院 観音寺 千手観世音菩薩 真言宗豊山派 会津若松市大町1丁目5-24  
8番 安吉山 実相寺 如意輪観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 会津若松市馬場本町2-28  
9番 古今山 浄国寺   浄土宗 (千軒道) 廃寺、12番融通寺に移動
10番 観音堂 聖観世音菩薩   (馬場名子屋町) 廃寺、1番興徳寺に移動
11番 高遠山 文明寺 千手観世音菩薩 真言宗 (南町) 廃寺、7番観音寺に移動
12番 自然山 浄縁院 融通寺 聖観世音菩薩 浄土宗 会津若松市大町2丁目7-45  
13番 当麻山 東明寺 如意輪観世音菩薩 時宗 会津若松市川原町5-20 21番と同境内
14番 龍雲山 秀長寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 会津若松市材木町1丁目10-33  
15番 東光山 持宝院 十一面観世音菩薩 真言宗豊山派 (大町) 廃寺、19番自在院に移動
16番 一行山 称名寺   浄土宗 (小田町) 廃寺、29番高巌寺に移動
17番 願求山 見性寺 千手観世音菩薩 浄土宗 会津若松市日新町16-36  
18番 安養山 誓願寺 聖観世音菩薩 真言宗 (大町) 廃寺、弥勒寺(大町1丁目5)に移動
19番 福聚山 満願寺 自在院 聖観世音菩薩 真言宗豊山派 会津若松市相生町2-18  
20番 鷲山 長楽寺   浄土宗 (花畑) 廃寺、12番融通寺に移動
21番 六照山 弘長寺 聖観世音菩薩 時宗 会津若松市川原町5-20 13番と同境内
22番 福徳山 妙音寺   天台宗 (東名子屋町) 廃寺、32番高巌寺に移動
23番 古舘山 城安寺   浄土宗 (融通寺町) 廃寺、12番融通寺に移動
24番 正覚山 阿弥陀寺 魚藍観世音菩薩 浄土宗 会津若松市七日町4-20 新撰組:斉藤一の墓所、御三階本堂
25番 万松山 長福寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 会津若松市日新町16-24  
26番 稲座山 安養院   真言宗 (北小路町) 廃寺
27番 妙覚山 弘真院(館薬師堂)   真言宗豊山派 会津若松市館馬町8 蒲生秀行の廟所、薬師堂のみ
28番 稲台山 法林寺   浄土宗 (徒之町) 廃寺、29番高巌寺に移動
29番 盛道山 高巌寺 聖観世音菩薩 浄土宗 会津若松市中央2丁目4-5  
30番 南栄山 千手院 千手観世音菩薩 真言宗智山派 会津若松市千石町6-76  
31番 龍淵山 紫雲寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 会津若松市中央2丁目8-21  
32番 松林山 常光寺 如意輪観世音菩薩 天台宗 会津若松市七日町7-36 めぐりあい観音
33番 仏光山 寿福寺 桂松院 千手観世音菩薩 真言宗智山派 会津若松市大町2丁目4-35 一桂院と松園寺が合併

 

札番 御詠歌
1番 有漏路より 無漏路に参る 身の末は 仏の誓い 興福の寺
2番 岩を掘り 水をたたえて 身を清め 峰より出づる 月影ぞ待つ
3番 みたらしや 大悲の誓い 汲みて知る 玉の泉も 湧きて流るる
4番 深き恵の 岸打つ波は 音ばかり 大悲の慈悲に 水やかわらん
5番 野にも伏し 山にも伏して 祈る身は 末円満と 頼もしきかな
6番 万世の 宝を積まん 小田山に 松の千歳の あらん限りは
7番 道場の 光絶えせぬ 観音寺 道のみどこる 内にこそあれ
8番 参るより 心も澄める 実相寺 森の木の間の 月ぞさやけき
9番 古も 今も絶えせぬ 法の庭 池の蓮の 浄国の寺
10番 心をば 馬場にすえおく 武士の 仏の道は 弓も矢もなし
11番 高く見て 遠山寺の 観世音 契る御法の 夕顔の花
12番 そのかみは 誰が立てつらん 自然山 いつも絶えせぬ 融通念仏
13番 道の山 分けて流るる 当麻寺 滝はなけれど 音の高さよ
14番 雨雲の かかると見れば 木の間より ひいずる月の 影はさやけき
15番 祈りなば 手にも満つらん 持宝院 よろづ代までも かけて頼まん
16番 ひと筋に 誰も唱えよ 称名寺 川瀬の波に 心注ぎて
17番 願いなば 後生の雲も 消え果てて 求め到らん 極楽の道
18番 巡り来て ここに拝まん 誓願寺 都はよそに あらじと思えば
19番 栴檀の 禊の仏 今ここに 自由自在に 拝む嬉しき
20番 寝ても聞き 起きても響く 長楽の 鐘の音ごとに 唱う一声
21番 見渡せば 川の面に 照り添えて 月の影差す 弘長の寺
22番 夜をこめて 丑満つ頃に なりぬれば 皆同音に 唱う妙音
23番 黒川の 名も古舘の 城安寺 流れの水の いまに絶えせじ
24番 後の世を 願う心を 観世音 弥陀の浄土へ 参る身なれば
25番 何ごとも 願いの元は 長福寺 絶えせず後の 世のために
26番 この世には 稲座に誇り あの世には 安養界に 誰か参らん
27番 舘の花 盛りの祈りは 四方の山 静かに雲も 空に棚引く
28番 春霞 秋の紅葉に 染めなして 奥ゆかしきは 法林の寺
29番 盛りには 妙なる花の 咲くという 高き巌の 寺の台に
30番 東山 霞棚引く 南栄寺 秋は紅葉に 染むる露かな
31番 朝霞 晴れて夕べの 西の空 四方に棚引く 紫の雲
32番 参るより 常の光を 頼むかな ふた世をかけて 祈る身なれば
33番 一桂と 頼みをかけし 笈摺を 脱ぎ納むる 如意の御寺に / 幾歳か かかる願いも 如意の山 玉の台に 身をぞ納むる