★鎌倉三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称  
関連霊場 鎌倉郡三十三ヶ所霊場
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 大正から昭和のはじめ頃までに再編
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・江戸時代中期に開創されたとされる、「鎌倉郡三十三ヶ所霊場」が元の霊場になる。

・明治時代の廃仏毀釈による移転や廃寺を経て、現在の札所構成に再編された。

・札所が鎌倉市の中心地に集まっているので、徒歩でも早ければ2~3日で巡拝可能。

・霊場会はないが、各札所の参拝受け入れや御朱印授与といった対応も比較的スムーズに行われている。

情報掲載日・更新日 公開:2014年04月08日  更新:2023年06月05日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 大蔵山 観音院 杉本寺 十一面観世音菩薩 天台宗 鎌倉市二階堂 坂東33観音、相模21霊場、鎌倉24地蔵
2番 金龍山 釈満院 円頓 宝戒寺 准胝観世音菩薩 天台宗 鎌倉市小町3丁目 相模21霊場、鎌倉24地蔵、鎌倉江の島七福神
3番 祇園山 安養院 田代寺 千手観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市大町3丁目 相模21霊場、坂東33観音
4番 海光山 慈照院 長谷寺 十一面観世音菩薩 浄土宗系単立 鎌倉市長谷3丁目 相模21霊場、鎌倉6阿弥陀、鎌倉江の島七福神
5番 満光山 来迎寺 如意輪観世音菩薩 時宗 鎌倉市西御門  
6番 錦屏山 瑞泉寺 千手観世音菩薩 臨済宗円覚寺派 鎌倉市二階堂  
7番 岩蔵山 光触寺 聖観世音菩薩 時宗 鎌倉市十二所 鎌倉24地蔵
8番 飯盛山 寛喜寺 明王院 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 鎌倉市十二所 鎌倉13仏
9番 稲荷山 浄妙寺 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市浄明寺 鎌倉13仏
10番 功臣山 報国寺 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市浄明寺2丁目  
11番 帰命山 延命寺 聖観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市材木座  
12番 中座山 教恩寺 聖観世音菩薩 時宗 鎌倉市大町1丁目  
13番 稲荷山 超世院 別願寺 魚籃観世音菩薩 時宗 鎌倉市大町1丁目  
14番 随我山 能蔵院 来迎寺 聖観世音菩薩 時宗 鎌倉市材木座2丁目  
15番 円龍山 向福寺 聖観世音菩薩 時宗 鎌倉市材木座3丁目  
16番 内裏山 霊嶽院 九品寺 聖観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市材木座5丁目 相模21霊場
17番 南向山 帰命院 補陀洛寺 十一面観世音菩薩 真言宗大覚寺派 鎌倉市材木座6丁目 竜巻寺
18番 天照山 蓮華院 光明寺 如意輪観世音菩薩 浄土宗鎮西派 鎌倉市材木座6丁目 鎌倉24地蔵、鎌倉6阿弥陀
19番 天照山 蓮乗院 十一面観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市材木座6丁目 相模21霊場
20番 天照山 千手院 千手観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市材木座6丁目  
21番 普明山 法立寺 成就院 聖観世音菩薩 真言宗大覚寺派 鎌倉市極楽寺1丁目 相模21霊場、鎌倉13仏
22番 霊鷲山 感応院 極楽寺 如意輪観世音菩薩 真言律宗 鎌倉市極楽寺3丁目 相模21霊場、鎌倉24地蔵、鎌倉13仏
23番 大異山 清浄泉寺 高徳院 聖観世音菩薩 浄土宗 鎌倉市長谷4丁目 鎌倉大仏
24番 亀谷山 寿福寺 十一面観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市扇ヶ谷1丁目 相模21霊場、鎌倉24地蔵
25番 泉谷山 浄光明寺 千手観世音菩薩 真言宗泉涌寺派 鎌倉市扇ヶ谷2丁目 相模21霊場
26番 扇谷山 海蔵寺 十一面観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市扇ヶ谷4丁目 相模21霊場、鎌倉24地蔵、鎌倉13仏
27番 若昇山 妙高院 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市山ノ内 建長寺の塔頭
28番 巨福山 建長寺 千手観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市山ノ内 相模21霊場、鎌倉24地蔵、けんちん汁の発祥地
29番 蓬莱山 龍峰院 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市山ノ内 建長寺の塔頭
30番 福源山 明月院 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 鎌倉市山ノ内  
31番 金宝山 浄智寺 聖観世音菩薩 臨済宗円覚寺派 鎌倉市山ノ内 鎌倉24地蔵、鎌倉13仏、鎌倉江の島七福神
32番 松岡山 東慶寺 聖観世音菩薩 臨済宗円覚寺派 鎌倉市山ノ内  
33番 瑞鹿山 仏日庵 十一面観世音菩薩 臨済宗円覚寺派 鎌倉市山ノ内 円覚寺の塔頭、鎌倉24地蔵、円覚寺100観音

 

札番 御詠歌
1番 頼みある 標なりけり 杉本の 誓いは末の 世にも変わらじ
2番 御仏に 頼む力の 強ければ 水も炎も 身にかかるかは
3番 枯れ木にも 花咲く誓い 田代寺 世をのぶつなの 跡ぞ久しき
4番 長谷寺へ 詣りて沖を 眺むれば 由比の水際に 立つは白浪
5番 後の世を かけては頼む 観世音 救い給える 網は漏らさじ
6番 春は花 秋は紅葉を 彩にせし 錦の山に 上る嬉しさ
7番 闇の世を 照らす仏の 御光に 触るる人こそ 実にぞ嬉しき
8番 もつあまり 八つと数ふる 患らいを 一太刀にする 知恵のいちはし
9番 遥々と 参りて拝む 観世音 仏の教え 弥陀の浄土
10番 善きにつけ 悪しきにつけて 御仏の 頼む我が身は いざ国のため
11番 生まれ来て としのなきこそ ものうけれ 頼む仏の 慈悲にのびゆく
12番 うえもなき 仏の法に あう身こそ 世々に尊き 恵みなりけり
13番 咎重く 迷いの積もる 露の身も 頼む仏の 光にぞ消ゆ
14番 たちいにも 念仏の声を 尋ねつつ むかうる慈悲の 深き御仏
15番 深き夜の 夢にすくせし 我が身にや 幸いに向く 標なるらん
16番 なにはえの 善きも悪しきも おしなべて 今際の人の 救う法かな
17番 御仏の 誓ひも深き 海原の 広き世にしく 慈悲の教へは
18番 いつる日も 入る日も共に 南無阿弥陀 仏の光 受けぬ日ぞ無き
19番 濁る世に 迷ふ我が身の このままに 蓮の台に 乗るぞ嬉しき
20番 数々の 望み求むる 諸人の 願ひを果たす 誓ひをぞ聞く
21番 何事も 心のままに 成就院 仏の誓ひ たのもしきかな
22番 法説く 鷲の御山を まの当たり 弥陀の御国に 入る心地して
23番 飾り無き 生きとし生ける 者を皆 漏らさで恵む 慈悲のちぶさに
24番 清水を てつ井にうつす 観世音 末の世までも 光輝く
25番 ありがたや 泉が谷の 清水に 心の垢を 洗ふ諸人
26番 補陀落の 誓ひもひろき 梅が谷 色香も同じ 法の姿ぞ
27番 そめいろの 数々うつる 世の中を 一筋に説く 御仏の法
28番 世の中の 闇地を照らす 御仏の 清き光の 限りなければ
29番 尋ね山 分け入り法を 聞くときは 兜率の庭も 遠からぬなり
30番 雲もなき 空にぞすめる 月影を 己が心に 映し見るかな
31番 今日よりぞ 黄金の山に 入りにけり 清き悟りの 知恵をとりつつ
32番 たのもしや 誓ひの道は 常盤にて そのしるしある 松の岡山
33番 ただ頼め 大慈の誓ひ あまねくば けふも消えなん 後の世の道