★安房郡札三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 辰歳観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局 辰歳観音開帳事務局 [第1番:総持院]
御開帳情報 辰歳の御開帳(直近では、平成24=2012年の10月に御開帳)
開創年・開創者 江戸時代初期 忠音坊頼勢上人
縁起・由緒・開創経緯 戦国に散った霊魂の菩提の追善と天下和順を祈念し、現世に生きる庶民を苦しみから救うために開創された観音霊場。
備考

・郡札と書いて、「こおりふだ」と読む。

・開創者の忠音坊頼勢上人は、1番札所総持院の住職だった人物。

・頼勢上人は天正3(1575)年の生まれなので、霊場の開創年はそれ以降となる。

・辰年にのみ御開帳されることから、「辰歳観音霊場」とも呼ばれている。

・御開帳霊場の色合いが強く、普段は無住の札所が多い。

・御開帳時には、専用の納経帳(朱印帳)が用意される。

情報掲載日・更新日 公開:2019年04月25日  更新:2019年04月25日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 三富山 総持院 千手観世音菩薩 真言宗智山派 館山市沼1139 沼の大寺
2番 普門山 長福寺 十一面観世音菩薩 真言宗智山派 館山市舘山928 館山観音、安房国札34観音(千手観音)
3番 湊薬師堂 千手観世音菩薩 (不明) 館山市湊356 安房48薬師、南口12薬師
4番 池ノ内観音堂 聖観世音菩薩   南房総市池之内671  
5番 医王山 観音寺 十一面観世音菩薩   南房総市山名2332 山名観音寺
6番 横枕観音堂 十一面観世音菩薩   館山市竹原横枕 松葉堂
7番 千手院 千手観世音菩薩   館山市安東448  
8番 黄岳山 紫雲寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 館山市水岡436  
9番 円通寺 聖観世音菩薩   館山市稲443  
10番 御嶽山 延命院 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市腰越509  
11番 霊巌山 龍淵寺 白衣観世音菩薩 曹洞宗 館山市山本1013  
12番 安布里山 源慶院 聖観世音菩薩 曹洞宗 館山市安布里647  
13番 延寿山 観音寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市南条21  
14番 浄土山 泉福寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 館山市古茂口403  
15番 多聞山 福楽寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市萩281  
16番 富士山 長光寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 館山市上真倉664  
17番 真倉観音堂 聖観世音菩薩   館山市上真倉1664  
18番 薬王院 十一面観世音菩薩 真言宗智山派 館山市洲宮932  
19番 千龍寺 千手観世音菩薩 真言宗智山派 館山市竜岡866  
20番 尾浦山 海福寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 南房総市白浜町根本1879  
21番 海富山 医王院 来福寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市長須賀46  
22番 大神宮観音堂 聖観世音菩薩 真言宗 館山市大神宮309  
23番 藤林山 藤栄寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市藤原890  
24番 如意山 宝安寺 千手観世音菩薩 曹洞宗 館山市小沼21  
25番 真浄院 聖観世音菩薩 曹洞宗 館山市伊戸1260  
26番 持明院 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市西川名153  
27番 波左間観音堂 千手観世音菩薩 真言宗智山派 館山市波左間1007  
28番 早物観音堂 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市早物81 長勢庵
29番 智福山 高性寺 浜田観音堂 如意輪観世音菩薩 真言宗智山派 館山市浜田98  
30番 安養山 善栄寺 松の堂 聖観世音菩薩 (複数宗派で管理) 館山市塩見220 石仏本尊
31番 大明山 金剛寺 聖観世音菩薩 真言宗智山派 館山市香256  
32番 宮城山 頼忠寺 千手観世音菩薩 曹洞宗 館山市宮城170  
33番 森上山 安楽寺 聖観世音菩薩 浄土宗 館山市笠名252  

 

札番 御詠歌
1番 あさぼらけ 大悲の光 三富山 鏡ヶ浦に 有明の月
2番 胸にある 閼伽をあら井の 観世音 参る功徳の 水の貯まりに
3番 慈悲網 港にかけて 流れ来る 衆生を救う 誓いたのもし
4番 極楽の 蓮はここに 池の内 参る人こそ 仏なるもの
5番 二世の苦を 救う誓いぞ ありがたき いまよこやまに 慈眼増します
6番 来光を 横枕して 松葉堂 まことにこれには 二世の安楽
7番 参るより 身は安東の 岩屋堂 千手の誓い 朽ちぬ慈悲かな
8番 春は花 秋は月見る 岳の堂 心も澄める 浄土なるらん
9番 いしざくや 実る稲むら 円通寺 げんじゅむ開く 極楽浄土へ
10番 恵みある 誓いあまねき 観世音 今日腰越に 到る補陀落
11番 ただ頼め 妙智の力や 西方の 十萬億の これは山本
12番 法の水 源慶院に 御仏の 深き恵みを 汲みて知るべし
13番 ひと筋に 御名を唱なふる 観音寺 五逆消滅 疑ひはなし
14番 訪ね入り 結ぶ古茂口 押し開き 仏を拝む 身こそたのもし
15番 多聞山 上りて四方を 眺むれば 浄土はここに 福楽の寺
16番 諸々の 闇を破りて 長光寺 輝く法の 露の白珠
17番 誓いある 大悲真倉 せんこうじ 俗世末代 めうの観音
18番 重き罪 軽くすの宮 観世音 御名をひとたび ここに唱えば
19番 雨土の 動く誓ひの 千龍寺 伏し拝もうと 詣で来たりし
20番 慈悲深き 仏の根元 海福寺 なにの願いも 満たせ給わわん
21番 みあかしを 捧げて祈る 来福寺 あまねく照らす 観音の慈悲
22番 皇や 大悲おうごの 観世音 誓いは末の 世にもいやます
23番 老いの身に 苦しきすなの 藤原や 遠き歩みも 後の世のため
24番 御仏の 誓いに深き 闇晴るる しぎたの里は 浄土なるらん
25番 真心を 清めて仰ぐ 妙智力 願いはここに あらたなるらん
26番 朝日差す 夕日輝く 持明院 大悲の恵み 広き海原
27番 天照らす 月は波左間に 影添えて 舟に宝を 積むはどうさき
28番 梓弓 射るやそのまま 早物に 願いし法で 当たる嬉しさ
29番 遠くより 運ぶ歩みに 石の堂 固き願いも 安く叶わん
30番 霧の海 霞に浮かぶ 天人の 無理の願いも 浜の観音
31番 賢しきや 観音めうち うぐいすの 御法を語る 香谷津の寺
32番 観世音 高き賤しき 隔てなく いらせ給もうや あじの宮城に
33番 安楽に ならせ給もうや みそあまり 三つの菩薩を 巡り果たせば