★安房国三十六不動霊場

札所数 36(番号付き札所:36  客番・番外札所:0)
別称 安房国不動尊順礼、安房三十六不動霊場、安房国札三十六霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 江戸時代
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・安房国こと、千葉県内房総エリアの不動明王巡拝霊場。

・開創は江戸時代とされるも、詳しい年は不明。

・廃寺も複数あり、現状では霊場として活動をしていない。

・引継ぎもされていないようで、ほぼ廃霊場となっている。

情報掲載日・更新日 公開:2019年12月10日  更新:2023年11月18日

 

札番 山・院・寺号 御本尊 宗派 住所 備考
1番 滝淵山 竜善院     (多田良村)

廃寺、大房山、大房不動滝

現在の瀧淵神社(南房総市富浦町多田良1193)

2番 月董山 不動堂     (宮本村)  
3番 竹林山 満能院     (高崎村) 廃寺、頼朝旗竿藪の辺り
4番 天満山 満蔵院     (久枝村)  
5番 大隆山 法福寺 釈迦牟尼仏 臨済宗建長寺派 安房郡鋸南町勝山409  
6番 清照山 極楽寺 不動明王 真言宗智山派 安房郡鋸南町竜島7  
7番 乾坤山 日本寺 薬師如来 曹洞宗 安房郡鋸南町元名184 関東91薬師
8番 竜光山 法道院     (本田本郷村)  
9番 華蔵山 往生寺 密蔵院 不動明王 真言宗智山派 安房郡鋸南町上佐久間1241  
10番 飯綱山 大法院     (奥山村)  
11番 白滝山 不動教会 不動明王   鴨川市上小原477 長狭七福神
12番 玉龍山 楞厳寺   真言宗智山派 鴨川市池田439  
13番 音無山 自性院 浪切寺 不動明王 真言宗智山派 鴨川市天津72 清澄山、安房88霊場
14番 東光山 法泉寺(宝泉寺)     (天津村) 合併して下記
  宝蔵山 海福寺 阿弥陀如来 真言宗智山派 鴨川市天津1553 安房88霊場、安房108地蔵、長狭33観音
15番 岩屋山 波切不動堂 不動明王   鴨川市江見太夫崎98  
16番 花園山 長香寺   曹洞宗 南房総市和田町花園932 黒滝山
17番 本黒山 善道寺   日蓮宗 南房総市和田町上三原196  
18番 東光山 福性院 地蔵菩薩 真言宗智山派 南房総市安馬谷935  
19番 海雲山 不動院     (白子村)  
20番 妙高山 大聖院 不動明王 真言宗智山派 南房総市千倉町大川817 関東36不動、高塚不動
21番 南嶽山 源城院     (白浜村)  
22番 金別山 光明寺     (根本村)  
23番 嚢莫山 怛多羅院 感満寺 不動明王 修験道 (相浜村) 廃寺、現在の相浜神社(館山市相浜42)
24番 風早不動堂 不動明王   館山市岡田387-1 (※資料では風品山。誤記か?)
25番 海富山 来福寺 薬師如来 真言宗智山派 館山市長須賀46 安房48薬師、安房88霊場
26番 金剛山 遍照寺 不動院 地蔵菩薩 真言宗智山派 館山市北条1158 安房48薬師
27番 法光山 不動堂     (那古町)  
28番 黄岳山 紫雲寺 薬師如来 曹洞宗 館山市水岡436 安房48薬師
29番 千歳山 遍照院   真言宗智山派 館山市竹原2548 滝ノ谷不動(竹原2848)
30番 鞍馬山 福寿院     (大学口村)  
31番 無量寿山 無量院 阿弥陀如来 浄土宗 南房総市山下430  
32番 仏知山 知恩院 地蔵菩薩 真言宗智山派 南房総市下滝田1372  
33番 弥陀山 慈尊院     (滝田村) 廃寺、32番に吸収
34番 沢山不動堂 不動明王   南房総市上滝田61-2  
35番 虚空山 勝蔵寺   真言宗智山派 南房総市平久里下265 荻尾山
36番 高蔵山 大山寺 不動明王 真言宗智山派 鴨川市平塚1718 安房88霊場、大山不動

 

札番 御詠歌
1番 釣りを垂れ 網を引きつつ 営みの 世を行き渡る 舟を護らん
2番 御手に持つ 利剣輝く 宮本に 導き給ひ 万世は
3番 立ち寄れば 竹の林の 春風に 経読む鳥の 声も高崎
4番 たち給ふ 不動の恵み 深ければ 汲めど尽きせぬ みたらしの井戸
5番 重くとも 罪には法の 勝山と 心静かに 祈れかんまん
6番 御仏の 光輝く 極楽寺 不動の利益 深き竜島
7番 身の罪の 重きを恨み 滝津瀬の 不動の力 頼む嬉しき
8番 れむれむと 参る心は 一大事 仮のこの世を 愛ふ身なれば
9番 潔き 心を捨てて 守りなば 立身不動 我が身なりけり
10番 繁る葉も 落ちて行きしと 代わる世に 別に花咲く 春を奥山
11番 朝日差す 小滝の峯に よじ見れば 不動の利剣 照らし給ふぞ
12番 大望の 誓いはここに 不動堂 なを頼もしき 後の世まで
13番 世を救ふ 誓いの山は 高けれど 影は麓に 音無しの里
14番 罪咎の 重き軽きも 天津風 誓いの舟の 頼もしきかな
15番 見渡せば 波間に浮かぶ 磯千鳥 岩屋の滝に 朝日輝く
16番 野をも過ぎ 山路に向かふ 黒滝の 峯にたなびく 法の白雲
17番 夜もすがら 月を三原と 分け行けば 峯より伝う 松風の音
18番 暮る日の かちじを辿る 安馬谷の 不動の御手に すがる身なれば
19番 八千代年を 結ぶ白子の 不動院 行き来船を 守り給いる
20番 東海の 波の荒さを 高塚の 山を力に 世を渡る船
21番 祈りなば 嶋の波間に 月澄みて 南か嶽の 影ぞ映らん
22番 動かざる 誓いも固き 光明寺 千歳経りにし 岸の波除け
23番 波を除け 風を止むる 明王の 大慈の誓ひ あらたなるらん
24番 そよそよと 岡田涼しき 風早の 滝の飛沫に 入相の鐘
25番 結びおく 薬師いたとる 海富山 不動の利剣 輝きにけり
26番 浪を切る 慈悲の誓いや 不動院 うすの石すへ 見るにつけても
27番 頼みなば 恵みも深き 不動尊 この世の悪魔 吸いたもらん
28番 吹き払ふ 胸の鏡の 華蔵界 曇る影なき 人や守らん
29番 遥々と 歩行を運ぶ 竹原の 不動の誓ひ 深き滝の谷
30番 尊やと 合わす手先を 見上ぐれば 鞍馬の山に 高き笠松
31番 澄み昇る 月の山下訪ね 見上げる峯に 影向の松
32番 参れ人 密厳浄土 仏知山 深き滝田の 測りなければ
33番 あくまでも 恵み救わん 願なれば 不動の慈悲は 平山の寺
34番 郷遠く 歩めと深し 沢山の 滝の響きに 誘う松風
35番 幾秋か 実りの花の 細やかに 散りてまた咲く 萩の寺
36番 尊とさに 巡りて納む 札の数 今日ぞ嬉しき 大山の寺