★陸奥盛府三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称  
関連霊場 盛岡三十三観音霊場
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 江戸時代の嘉永元年(1848年)よりも前とされる
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・岩手県盛岡市内の観音菩薩の巡拝霊場。

・札所の構成を見るに、本霊場が現在の「盛岡三十三観音霊場」の前身かと思われる。

・廃寺、詳細不明の札所もあり、今この霊場を巡るのは難しいと言える。

情報掲載日・更新日 公開:2020年07月09日  更新:2021年07月22日

 

札番 山・院・寺号 御本尊 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 自然山 帰命寺 阿弥陀如来 十一面観世音菩薩 浄土宗 (盛岡市中ノ橋通2丁目1) 廃寺
2番 亀慶山 城南寺 峯寿院   馬頭観世音菩薩 本山修験宗 盛岡市清水町1丁目8 盛岡33観音
3番 妙法山 千手院   千手観世音菩薩 天台宗 盛岡市鉈屋町1丁目24 盛岡33観音
4番 青龍山 祇陀寺 釈迦牟尼仏 馬頭観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市大慈寺町3-16 盛岡33観音
5番 万歳山 長松院 釈迦如来 貞伝観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 盛岡市大慈寺町2-2 盛岡33観音
6番 奕葉山 久昌寺 釈迦牟尼仏 七体観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市大慈寺町1-5 盛岡33観音
7番 叡誉山 了源寺       (盛岡市)  
8番 福聚山 大慈寺 如意輪観世音菩薩 十一面観世音菩薩 黄檗宗 盛岡市大慈寺町5-6 盛岡33観音
9番 盛香山 永泉寺 釈迦如来 滝の上観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市大慈寺町8-22 盛岡33観音
10番 東海山 宗龍寺     曹洞宗 (盛岡市茶畑2丁目1-26) 廃寺、らかん児童公園に石仏のみ
11番 藤倉山 安養院       (盛岡市)  
12番 八幡山新観音堂       (盛岡市八幡町) 盛岡八幡宮(?)
13番 感応山 神通寺 三明院 普賢菩薩 山蔭観世音菩薩 本山修験宗 (盛岡市神明町1-1) 廃寺(2014年6月)、盛岡33観音、陸中88霊場
14番 中野山 法蔵院   小山観世音菩薩   盛岡市東中野町25 小山観音堂、盛岡33観音
15番 摂取寺       (盛岡市) 万日堂
16番 紫雲山 円光寺 阿弥陀如来 生目観世音菩薩 浄土宗 盛岡市南大通3丁目11-49 盛岡33観音
17番 万峰山 長松寺 釈迦如来 千手観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市仙北2丁目11-26 盛岡33観音
18番 不退院 千日堂 阿弥陀如来 聖観世音菩薩 浄土宗 盛岡市仙北2丁目22-8 盛岡33観音、陸中13仏
19番 水養山 永祥院 釈迦牟尼仏 聖観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市材木町4-10 盛岡33観音
20番 天福院   聖観世音菩薩 曹洞宗 (盛岡市長田町) 廃寺、幸田観音、19番に移動
21番 十却山 正覚寺 阿弥陀如来 無生観世音菩薩 浄土宗 盛岡市上田2丁目5-12 盛岡33観音
22番 擁護山 無量院 教浄寺 阿弥陀如来 聖観世音菩薩 時宗 盛岡市北山1丁目13-25 盛岡5山、盛岡33観音
23番 虎嶽山 龍谷寺   桜川観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市名須川町7-2 盛岡33観音
24番 衆宝山 光台寺 阿弥陀如来 聖観世音菩薩 浄土宗 盛岡市名須川町8-4 盛岡33観音
25番 三峯山 吉祥寺 阿弥陀如来 如意輪観世音菩薩 浄土宗 盛岡市名須川町15-11 盛岡33観音
26番 亀通山 霊井院 大泉寺 阿弥陀如来 立千手観世音菩薩 浄土宗 盛岡市本町通1丁目14-1 盛岡33観音
27番 瑞鳩峰山 報恩寺 釈迦如来 十一面観世音菩薩 曹洞宗 盛岡市名須川町31-5 盛岡5山、盛岡33観音
28番 愛宕山 法輪寺       (盛岡市)  
29番 早池峯山 妙泉寺 大日如来 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 盛岡市加賀野3丁目16 大日如来堂
30番 新城山 安楽寺       (盛岡市)  
31番 新庄観音堂   聖観世音菩薩   盛岡市新庄町2-48 盛岡33観音
32番 乗留山 明王院       (盛岡市)  
33番 頓生山 菩提院 阿弥陀如来 如意輪観世音菩薩 浄土宗 (盛岡市葦手町) 廃寺、盛岡33観音、24番に移動

 

札番 御詠歌
1番 たが身にも しねんと積もる 塵芥 払ふ御法に 遊ぶ嬉しさ
2番 進まさる 人には法の 鞭打て 走る心 こまの勇みに
3番 おしなべて 救わせ給ふ 千手院 ただひと筋に 頼む身ならば
4番 その昔 青龍山の 祇陀山寺 法の力に 玉ぞ輝く
5番 万世も 歳降る山と 訪ね来て 長松院の 月を眺めん
6番 千里まで 輝く葉の 山なれば いつも妙なる 法の灯
7番 たをらずに 手向けとするの 了源寺 池の蓮の 花の盛りを
8番 訪ねても 汲めや福寿の 山の井を 大慈大悲と 深く思はで
9番 小夜更けて 音も静かに 永泉寺 滝の上より 出づる月影
10番 とせきまて 仏となせし 宗龍寺 まして御法に 心ある人
11番 紫の 雲かと見ゆる 藤倉の 山の清水に 宿る月影
12番 やたけにも 思へとこしの 弓なれば 心の的に かけぬ日はなし
13番 飢へもなき 法の宝を 訪ぬれば この山影に 有明の月
14番 重かりし 石を小山に 積み上げて 万の罪を 軽く成すらん
15番 一日の 頼みも捨てて 摂取寺 まして万日 参る身ならば
16番 愚かにも 迷へる人を 円光寺 真の道に 入相の鐘
17番 後の世を 頼む心の 月冴えて 万の峰に 掛かる雲なし
18番 ひとたびも 参る心は 千日に 向かふ誓ひと 思いこそすれ
19番 行く末を 永祥院に 願ふべし 今の浮き身は とにもかくにも
20番 幾度も 天福院に 参る身は 心のごとく 地福円満
21番 むまれすは 此正覚を とらすとの 仏の誓ひ たのもしきかな
22番 一遍の 教へに浄土 聞き分けて 参る心に なるぞ嬉しき
23番 その猛き 虎おふつゑの 龍谷寺 かかるきとくも 法の力に
24番 諸々の 宝の山に 上るなら 法の道より 入る心せよ
25番 法の道 知る人ならば 吉祥寺 知らぬ者をも ついに漏らさず
26番 偲びても 通ひても聞け 法の道 亀の囲みを 見るにつけても
27番 八千旅の 行き来をなにと 報恩寺 儚き露の 命ひとつに
28番 我が思ふ 愛宕の山は 妙なるや 法の蓮の 花の香りを
29番 後の世を たのむ心を 早池根の 山も誓ひも 深く思ひて
30番 後の世も この世もともに 安楽寺 たか身の厄も 払ひ尽くして
31番 ただ頼め ここは新庄の 観世音 大慈大悲の 力任せに
32番 おのずから 苦しき海の 波風も 深き誓ひの 舟に乗り留め
33番 補陀洛の 山々巡る 親も子も 頓生菩提に 心納むる