★豊田郡三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 豊田郡観世音順礼
関連霊場 磐田郡三十三観音霊場
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 享保年中(1716~1736年)の開創とされる・大正8(1919)年に再興
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・旧豊田郡、現在の静岡県磐田市がエリアとなる観音霊場。

・小島正眼院の隠居が、天龍花蔵寺に居住の時に始まった霊場とのこと。

・第3番札所は不明。

・墓地のみが残っていたり、公民館や老人憩いの家になっていたりする札所が複数ある。

・大正8年に「磐田郡三十三観音霊場」として再興されたので、この霊場は活動をしていない。

情報掲載日・更新日 公開:2022年09月05日  更新:2022年11月13日

 

札番 山・院・寺号 御本尊・霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 瑞雲山 見性寺 如意輪観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 磐田市見付2896  
2番 大梅山 慈恩寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 磐田市見付2431 遠江四十九薬師
3番          
4番

観広山 大乗院

小笠山 小笠寺

大青面金剛

三仭坊大権現

真言宗醍醐派 磐田市中泉1丁目10-6 2寺同境内
5番 大蔵寺 薬師如来 臨済宗妙心寺派 磐田市上岡田329  
6番 長応寺     磐田市上大之郷524 おかめ寺、上大之郷公会堂
7番 恵日寺     (磐田市下大之郷266) 下大之郷公会堂敷地内の観音堂?
8番 智泉寺     磐田市一色100 廃寺、一色公民館
9番 南芝山 法林庵 観音堂 馬頭観世音菩薩   磐田市万正寺530 万正寺公民館隣接
10番 慈眼山 千手寺   臨済宗妙心寺派 磐田市千手堂637  
11番 常顕寺     磐田市稗原441 稗原公会堂
12番 随光庵     磐田市小中瀬416 小中瀬公民館
13番 海松山 心月寺   曹洞宗 磐田市海老島200  
14番 円通寺     磐田市小島1145付近 廃寺?
15番 拈華山 正眼院 千手観世音菩薩 曹洞宗 磐田市小島738  
16番 貞正寺     磐田市野箱383 野箱老人憩の家
17番 正観寺     磐田市長須賀55 長須賀老人憩の家
18番 丈六寺(常陸寺とも)     磐田市新島309 上新島老人憩の家
19番 蓮華寺 観音堂 千手観世音菩薩 曹洞宗 磐田市前野2829  
20番 清涼寺     (磐田市刑部島17) 廃寺、個人宅内
21番 神宮山 松向寺   曹洞宗 磐田市宮之一色413  
22番 長福寺     磐田市上万能100 上万能公会堂敷地内
23番 観福寺 如意輪観世音菩薩   磐田市弥藤太島363 弥藤太島公会堂敷地内
24番 観蔵寺     (池田村) 廃寺、誓渡院(池田356)に併合
25番 摂取山 行興寺 十一面観世音菩薩 時宗 磐田市池田330 熊野寺、熊野の長藤
26番 大蔵寺     磐田市東名393 匂坂中之郷公民館隣接
27番 高泉庵     磐田市富里137 匂坂西上集会所
28番 観音寺     (匂坂中村) 廃寺、増参寺(匂坂中586)に併合
29番 養生寺     (匂坂中村) 廃寺、増参寺(匂坂中586)に併合
30番 深谷山 如意庵 聖観世音菩薩   磐田市寺谷43  
31番 伊清寺     (匂坂下村) 廃寺、増参寺(匂坂中586)に併合
32番 正林寺(正輪寺とも)     磐田市海老塚620 廃寺、正医寺(下万能1162)に併合
33番 花蔵寺 観音堂 千手観世音菩薩   磐田市天龍464 観音山遺跡、他は15番に移動

 

札番 御詠歌
1番 うちさそふ 御寺の鐘の 響きにも 澄める清水に 影を宿さむ
2番 慈悲深き 御法の恩を 受くる身は 後の世かけて 頼もしきかな
3番  
4番 名に高き 小笠の山に 雲晴れて 真如の月に 磨かれて行く
5番 曇りなく 真如の月は りやうくはうじ 願ふ誓ひの なほ頼みあり
6番 朝日差す 月も輝く にわたすみ さながら瑠璃の 光りなりけり
7番 ありがたや 大悲の誓ひ 大之郷 二世のためとぞ 結ぶ恵日寺
8番 一と色も 漏らさで救ふ 法の道 仏の徳の ありがたきかな
9番 春の野の ひま行駒に 誘われて 法の林に 入るぞ嬉しき
10番 妙なりや 枯れ木に花の 慈眼山 まして植える 後の世のため
11番 南無大悲 常あらわるる 寺なれば 二世安穏を 祈るなりけり
12番 これやこの 海の波間の 中瀬寺 御法の船に 棹や差すらん
13番 ありがたや 迷ひの雲も 晴れ行けば 心の月の 影もさやけき
14番 迷わじな 道あきらけし 補陀の月 円かに通よふ 寺の光りに
15番 幾度も 尋ね小島の 花の山 いろかも深き 法の道かな
16番 来て見れば ここぞ千手の 寺の松 幾代変わらぬ 法のいろなれ
17番 あら尊と 有情無情の たぐひ迄 あまねき門に 入りてもらさず
18番 法の庭 罪とあらいの 丈六寺 願ひをここに 松風の音
19番 頼み置く 千手の誓ひ 乗り越えて 弘誓の船に 乗るぞ嬉しき
20番 植え置きし 菩薩の種も 御法なる 仏も人を 松の尾の寺
21番 玉の緒の 絶へにしならば ただ頼め 慈眼慈力に しくものはなし
22番 徳深く 清き御寺に 参るにぞ 心の底も 濁りあらじな
23番 みてだにも 福寿ぞまさる 寺の庭 参る心は なお頼みあり
24番 聞く名さへ 深き大悲の 観蔵寺 二世安楽の 誓ひもらさじ
25番 仮の宿 心とむなと 思ふにぞ なを後の世を 祈るなりけり
26番 ありがたや 願ふ功徳の 高くゑて 福寿無量の 寺に入りぬる
27番 紫の 雲や立つらん 西村の 仏の御名を 唱ふなりけり
28番 巡り来る その名を聞けば 観音寺 心の月は 曇らざらまし
29番 父母の 恵みも深き 養生寺 大慈大悲の 誓ひたのもし
30番 慈悲深き 谷の響きも 法の聲 みな如意庵と 願ふなりけり
31番 とことはに 御法しづけき 春日山 霞る空に 月ぞさやけき
32番 ただ頼め 正林慈悲の 観世音 うろくずまでも 浮かぶ海老塚
33番

朝日差す 夕日輝く 花の寺 庭の蓮ぞ 浮かむ月影

打ち納む 札はそのまま 天龍の 守る弘誓の 船となるらん

脱ぎ捨つる 我が笈摺も 後の世の 手向けの花と 納むなりけり