★行方坂東三十三ヶ所観音霊場

札所数 34(番号付き札所:34  客番・番外札所:0)
別称  
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 慶応4(1868)年かそれ以前
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・茨城県南東部、行方市(なめがたし)を中心とした観音霊場。

・名称からすると坂東観音霊場の写し霊場のようだが、札所数は34ヶ所となっている。その理由は不明。

・第22番札所は資料によって異なる。また、番外札所も10ヶ所ほどあるそうだが、手持ちの資料に具体名は未記載。

・開創年の一考を慶応4年としたのは、同年6月に「行方坂東巡礼記」が発刊され一覧が載っているから。

・現状は、霊場としての活動をしていない。

情報掲載日・更新日 公開:2022年02月18日  更新:2022年02月18日

 

札番 山・院・寺号 御本尊・霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 尸羅度山 曼珠院 西蓮寺 薬師如来 天台宗 行方市西蓮寺504 杉村坊?、杉木坊?
2番 笠掛山 神宮寺 宝幢院   天台宗 行方市玉造乙69  
3番 連峯山 円通寺   曹洞宗 行方市次木311  
4番 薬師山 円長寺   天台宗 行方市両宿668  
5番 観音寺(観音堂)     (長野江528付近) 廃寺、田園都市センター(長野江462)へ移祀
6番 地蔵院     (鉾田市串挽古崎) 廃寺、現 古崎集会所(串挽183)
7番 観音寺     鉾田市高田465  
8番 成田観音堂 聖観世音菩薩   行方市成田599 田園都市センターの敷地内
9番 鶴ヶ居観音堂 千手観世音菩薩   行方市山田2722 山田一区公民館の敷地内
10番 円満寺   天台宗 行方市山田1286  
11番 繁昌観音堂 十一面観世音菩薩   行方市繁昌1181 円座観音、繁昌地区学習センターに隣接
12番 五社宮(鹿嶋神社) 十一面観世音菩薩   行方市繁昌1157 旧 観音寺、五社堂、11番と同所
13番 朝日観音堂     行方市中根496 旧 朝日山 正福寺
14番 観音寺 如意輪観世音菩薩 天台宗 行方市小幡1038  
15番 法光山 観音寺 十一面観世音菩薩 真言宗豊山派 行方市天掛459  
16番 普門寺   天台宗 行方市小牧285  
17番 小牧中台観音堂     行方市小牧975 墓地内のお堂
18番 大円寺     (杉平) 廃寺、不動堂(杉平41)のみ
19番 円通寺   天台宗 行方市青沼230  
20番 千手院 観音堂 千手観世音菩薩   行方市矢幡1595 台矢幡集会所の敷地内
21番 神宮寺 文殊院 十一面観世音菩薩 天台宗 潮来市大賀627  
22番-1 大生山 観世音寺 延命院 聖観世音菩薩 天台宗 潮来市大生750  
22番-2 吉祥院     (潮来市大生) 廃寺
23番 東雲山 根本寺 愛染院 如意輪観世音菩薩 真言宗豊山派 潮来市水原1121 旧 観音寺
24番 新川観音堂 千手観世音菩薩   行方市麻生170 旧 西照院(最勝院)、蒲縄集会所の敷地内
25番 日照山 是心院   曹洞宗 行方市島並641  
26番 嶋並観音堂     行方市島並714 旧 観音寺
27番 南観音堂     (南) 廃堂、旧 小高妙応寺、田園都市センター(南171)へ移祀
28番 小高観音堂     行方市小高421 旧 神宮寺
29番 鷲生山 曹源寺   曹洞宗 行方市於下386 旧 於下観音堂
30番 五町田観音堂     (五町田) 廃堂、五町田公民館(五町田271)へ移祀
31番 藤天坊(観音堂) 如意輪観世音菩薩   行方市藤井180 中之坊、藤井公民館の敷地内
32番 井上観音堂(観音寺)     (井上) 根古屋公民館(井上1522)へ移祀
33番 一持坊     (井上1624付近) 廃堂、一時坊?
34番 平伝寺   天台宗 (手賀) 廃寺、持福院の末寺

 

札番 御詠歌
1番 補陀洛や 西の蓮の 花開け 仏の御法 聞くぞ嬉しき
2番 よくあかき 磨けば光る 玉造 心のままの 仏なりけり
3番 極楽や 玉の並木に 来てみれば 御法の輿の 音聞こゆなり
4番 二世ともに 病はあらじ この寺の 薬の山に 参る身なれば
5番 願いただ 弥陀の浄土へ 生まれては 仏も我れも 命長野江
6番 串の葉を 挽くが如くに 極楽へ うまなく人は 念仏のせし
7番 蓮葉を 高田へ植えて この身をば 西の都へ 取るよしもかな
8番 もとよりも 仏に成田 心にて なにはなくとも 罪のあるべき
9番 鶴ヶ谷の 枯れたる木にも 花咲くは 千手の誓い 頼もしきかな
10番 死出の山 立つ木も知らで 迷ふ身を 導き給え 西の都へ
11番 この世にて 子孫繁盛 する人は 後の世かけて 頼もしきかな
12番 千早振る 神の誓いの 頼みをば 二世の願ひの なにか叶わし
13番 罪のしも 咎のこうりも 朝日にて 来ゆる誓いぞ 頼もしきかな
14番 我が身をば たとへ捨てさせ 給ふとも 二人の親を 助け給へや
15番 天掛けの 空の浮き橋 越し見れば ただ有明の 月はさやけき
16番 小牧する 手綱緩すな 春駒の 野良して後は とにもかくにも
17番 四方の山 七縁明けの 芽に出でて 中台照らす 光のどけき
18番 大円の 御法を説きし 西の山 杉の平の 他所と思はじ
19番 青沼に 咲ける蓮は そのままに 千手の御手の 花の台ぞ
20番 極楽や 幡の手を取り 行く人は 千手の誓ひ なりと知るべき
21番 あふからに うききのかめと 思わひて 仏の御法 いつも忘れし
22番 (延命院)濁る世に 深き誓いの あるぞうみ 澄める御法に 遭ふぞ嬉しき
23番 よく閼伽を そそぎて参る 水原の 仏もなどか 護らさらなん
24番 ただ頼め 仏の道に 入りぬれば こきやくの海は 麻生なるらん
25番 頼もしや 是心是仏と 聞くときは 心ある身は 仏なりけり
26番 観世音 弘誓真如の 海深く 御法の舟に 乗るぞ嬉しき
27番 補陀洛や 南にあると 今ぞ知る 歩みを運ぶ 法の庭陰
28番 このたびは 幣を捧げて 神宮寺 鐘の音高く 結び契りを
29番 いや思へ 罪をした身を 助くるは ただ観音の 慈悲のあまりぞ
30番 五丁田の 浜の砂子を そのままに 功徳の池の 真砂なりけり
31番 見るからに 花の鏡の 藤井寺 曇らぬ心 照らし給えや
32番 井上に 立ちし我が身を そのままに 救い給ふぞ 頼もしきかな
33番 ありがたや 親の一字を 唱ふれば 声の下にて 仏にぞなる
34番 捨てがたき みどりとなりと 誓ひして 御法ばかりを 頼む我が身ぞ