★船井郡三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 旧船井郡三十三観音霊場、丹波船井郡西国三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 弘化3(1846)年かそれ以前
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・旧船井郡内に札所を持つ観音菩薩の巡拝霊場。

・開創年の目安は、同年に書かれた郡西国三十三所なる書物に霊場名が登場するため。

・昭和63(1988)年に園部町美園町の園寿会が「丹波船井ごおり西国三十三所霊場」を出版した。

・平成5(1993)年に奉賛会が札所への看板設置を行った。

・廃寺、移動などがありつつも、地域によって守られている霊場。

・ただし、霊場単位でなにかしらの活動をしているわけではない。

情報掲載日・更新日 公開:2022年03月09日  更新:2022年03月09日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊・御本尊 宗派 住所 備考
1番 鴫尾山 九品寺 三面千手観世音菩薩 真言宗御室派 南丹市園部町船阪大門47 船阪観音、丹波西国33観音
2番 玉宝山 龍穏寺 釈迦牟尼仏 曹洞宗 南丹市園部町仁江甲溝畑1  
3番 熊田山 観景寺 千手観世音菩薩 曹洞宗 南丹市園部町黒田サイス88  
4番 霊樹山 玉雲寺 聖観世音菩薩・釈迦牟尼仏 曹洞宗 船井郡京丹波町市森滝見9 滝見寺
5番 高野山 金剛寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 船井郡京丹波町須知金剛寺谷32  
6番 清水山 西王寺 十一面千手観世音菩薩     廃寺、跡地に下記
  鳳尾山 泉谷寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 船井郡京丹波町豊田谷131  
7番 円通山 含宝寺     (京丹波町富田) 廃寺、下記に合併で移動、観音堂のみ
  仏生山 宇津木寺 薬師如来 曹洞宗 船井郡京丹波町富田垣内21  
8番 雲晴山 大福光寺 毘沙門天 真言宗御室派 船井郡京丹波町下山岩ノ上22  
9番 秀林山 龍沢寺 釈迦牟尼仏 曹洞宗 南丹市日吉町胡麻法尺谷23 宝の道七福神
10番 放牛山 清水寺 観音堂   曹洞宗 南丹市日吉町志和賀清水30  
11番 大法山 慈眼寺   曹洞宗 南丹市園部町船岡堂坂21 墓地内
12番 千覚山 来福寺 観音堂     南丹市園部町千妻東前10  
13番 松谷山 大蔵寺   曹洞宗 南丹市園部町曽我谷大屋14  
14番 玉子山 神道寺   曹洞宗 南丹市園部町熊崎ニガキ74 廃寺、現 都々古和気神社の行者堂
15番 向陽山 西林寺   曹洞宗 南丹市園部町内林町西畑31  
16番 円通山 万福寺 観音堂   真言宗泉涌寺派 南丹市園部町上木崎町宮ノ口48 天満宮と同所
17番 慈眼山 西福寺   曹洞宗 南丹市園部町横田2-57  
18番 白崖山 南陽寺 馬頭観世音菩薩 曹洞宗 南丹市園部町美園町1-1 宝の道七福神
19番 福量寺 延命院 聖天堂   真言宗 南丹市園部町美園町1-67 廃寺、生身天満宮(秋葉愛宕神社)へ
20番 無量山 福田寺 阿弥陀如来 浄土宗 南丹市八木町鳥羽片山36  
21番 飯盛山 西光寺 阿弥陀如来 真言宗大覚寺派 南丹市八木町美里中石谷9  
22番 大慈山 普済寺 十一面観世音菩薩・聖観世音菩薩 曹洞宗 南丹市園部町若森庄気谷76  
23番 本光山 最福寺 聖観世音菩薩・釈迦牟尼仏 曹洞宗 南丹市園部町埴生中西52 蛇ヶ谷観音
24番 万流山 曹源寺 地蔵菩薩 曹洞宗 南丹市園部町南八田神垣内68  
25番 護国山 神護寺 観音堂 十一面観世音菩薩 曹洞宗 南丹市園部町半田安谷99 奥西観音堂
26番 岩谷山 長徳寺 観世音菩薩 日蓮宗 南丹市園部町口人五反田92 園部大黒天
27番 松林山 福安寺 観音堂   臨済宗妙心寺派 南丹市八木町室橋西垣内6-7 金刀比羅神社の参道
28番 観音寺       廃寺、下記の参道に移動
  紫雲山 京都帝釈天 帝釈天 曹洞宗 南丹市八木町船枝志運山1  
29番 菩提山 円福寺 観音堂 弘法大師   南丹市園部町熊原マトバ  
30番 法常山 泉福寺 薬師堂 観世音菩薩・薬師如来   南丹市園部町大戸大見口13  
31番 如意山 禅福寺 阿弥陀如来 曹洞宗 南丹市園部町高屋寺ノ下8  
32番 放牛山 西林寺 地蔵院 地蔵菩薩 臨済宗妙心寺派 南丹市園部町越方水上59  
33番 瑞光山 玉泉寺   単立 南丹市園部町佐切細ケ谷2 廃寺

 

札番 御詠歌
1番 補陀洛や 九品の寺も 遠ふからず 心の花を 台とぞ知る
2番 朝日陰 玉宝山に 輝きて 草もこの葉も 恵む御仏
3番 観世音 音楽添へて 聞こゆらむ 地蔵が池の 浪の朝風
4番 誰も皆 仏の誓ひ 白滝や 照る日の光 絶えぬこの山
5番 おなしなに 月も高瀬の 山寺や 絶えぬ光も 常の灯火
6番 桜咲く 清水山の 夕栄えに 大悲の光 紅ゐの里
7番 美女ヶ岳 迷ひを晴らす 御仏の 子守勝手の 上松の影
8番 補陀落や 中晴山に 映ります 三十三身の 月ぞ妙なん
9番 行く末を 秀林山と 祈り来て 煙ぞなびく 法の胡麻山
10番 おい楽の 志和賀の寺に 突く杖は 弘誓の船の 離れ棹かな
11番 月読みの 神も仏も 曇りなき 人の願ひを 叶わいわかな
12番 常盤なる 影を南の 松木山 二世安楽を かけて頼まん
13番 松高く 谷静づかなる 山なれば 尽きぬ御法の 大蔵寺とよ
14番 千早振る 神道寺の 後垂れて 大悲変はらぬ 那智の山陰
15番 白水の 深き恵みの 月影や 垣内の寺の 庭に澄むらん
16番 万福寺 願ひをかけて 大空や 塵に満ちたる 春日野の神
17番 水上の すぐなる御代の 大川や 横田の里に 千秋祈らん
18番 南陽寺 春を迎へて 観音の 光を花の 園部山かな
19番 天御照 神風祓ふ 災難も 法の力の 馬頭観音
20番 白鳥や 鳥羽村かけて 降る雪は 枯れたる木にも 花や咲くらん
21番 やつかせに なびく神田が 里までも 菩薩の法の 飯盛の山
22番 大悲山 民をあまねく 救ふなる 御寺に降りにし 雨乞の岳
23番 旅人の 目を驚ろかす 蛇が谷の 滝の響きも 寺のいりあひ
24番 春ごとに 藤咲き匂ほふ 御寺の 法の御業に またも会ひなん
25番 護国山 慈悲満行の 灯りある 仏の法の 神護寺かな
26番 長きとて 寺に残りて 行すゑも 動かぬ御代の 石の御仏
27番 ともゑ寺 松の林の 山風に 払ひ果てたる 三重の雲
28番 法を得て 急ぐ心の 船枝や まどかに通ふ 山の葉の月
29番 久方の 月もくまなき 熊原や なもふかく入 菩提山かな
30番 諸人も 聞くや心の 法清き 山に松風 滝つ瀬の音
31番 誓願を 仰ふげばいとぞ 高屋山 絶えぬ日よりは 世の人のため
32番 紫の 光に雲の 山照らす 西の林の 寺も尊とき
33番 影清き 玉の泉の 寺なれば 菩薩もここに 有明の月
結願

御燈明:世を照らす 仏の誓ひ ありければ まだともしみも 消えぬなりけり

笈摺:二世まで ひとへに頼む 笈摺を 船井ごほりを 巡り納むる