★秋川三十四ヶ所観音霊場

札所数 34(番号付き札所:34  客番・番外札所:0)
別称  
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 嘉永7(1855)年2月頃  戒巌和尚を始めとする札所の住職
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・現在の東京都あきる野市を中心としたエリアの観音菩薩巡拝霊場。

・札所数から見るに、秩父観音霊場の写し霊場として成立したものと思われる。

・開創者の中心人物であった戒巌和尚は、2番札所光厳寺の住職だった人物。

・明治時代の廃仏毀釈によって廃寺や廃堂が数多く出たことで、霊場が廃れてしまった。

・現在も再興はされず、活動をまったくしていない霊場となっている。

情報掲載日・更新日 公開:2019年10月15日  更新:2019年10月15日

 

札番 山・院・寺号 御本尊 宗派 住所 備考
1番 武多摩神社(戸倉不動堂) 不動明王   あきる野市戸倉414 三島神社の境内
2番 鷲峰山 光厳寺 釈迦如来 臨済宗建長寺派 あきる野市戸倉328 武蔵五日市七福神
3番 長福庵 聖観世音菩薩   (戸倉) 廃寺、2番に移動
4番 神教山 西蓮寺 阿弥陀如来   (戸倉) 廃寺、21番に移動
5番 鳳凰山 玉林寺 釈迦如来 臨済宗建長寺派 あきる野市五日市926 武蔵五日市七福神
6番 龍角山 広徳寺 釈迦如来 臨済宗建長寺派 あきる野市小和田234  
7番 天王山 愛染坊 地蔵院 地蔵菩薩   (留原) 廃寺、8番に移動
8番 宝生山 明王院 大光寺 十一面観世音菩薩 真言宗豊山派 あきる野市高尾218 多摩88霊場
9番 流沢山 成就院 不動明王 真言宗豊山派 あきる野市伊奈1568 21番の管理
10番 寄福山 普門寺 阿弥陀如来   (伊奈) 廃寺、11番に移動
11番 薬王山 明光寺 薬師如来 臨済宗建長寺派 あきる野市伊奈1463  
12番 白華山 瑞雲寺 観世音菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市山田496  
13番 興国山 真城寺 地蔵菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市上代継344  
14番 薬王山 長泉寺 釈迦如来   あきる野市草花2966 お堂のみ、17番に移動
15番 鎮守山 明王院 大行寺 不動明王 真言宗豊山派 あきる野市草花3036 多摩88霊場
16番 草花山 明王寺 花蔵院 不動明王 真言宗豊山派 あきる野市草花1740 15番の管理
17番 福寿山 慈勝寺 聖観世音菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市草花1811 奥多摩88霊場
18番 光雲山 宝蔵寺 薬師如来 曹洞宗 あきる野市菅生263 尾崎観音、関東91薬師
19番 塩沢山 宝光寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 西多摩郡日の出町平井3392 鹿野大仏
20番 芙蓉山 松岩寺 阿弥陀如来 臨済宗建長寺派 あきる野市伊奈376  
21番 金色山 吉祥院 大悲願寺 大日如来 真言宗豊山派 あきる野市横沢134 多摩88霊場、武蔵五日市七福神
22番 東町観音堂(東町太子堂) 聖徳太子   あきる野市五日市178 東町会館の隣
23番 幽遠山 開光院 文殊菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市五日市691  
24番 仏頂山 楞巌寺 薬師堂 薬師如来   あきる野市五日市576 お堂のみ
25番 仏石山 安養寺 如意輪観世音菩薩 真言宗豊山派 (小中野) 廃寺、墓地のみ、21番に移動
26番 福王山 普光寺 正観世音菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市戸倉1056  
27番 龍峯山 養沢寺 阿弥陀堂 阿弥陀如来   あきる野市養沢150 お堂のみ、下養沢会館横の墓地内
28番 梅園山 常香寺 如意輪観世音菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市養沢1220 墓地内のお堂のみ、31番の管理
29番 天狗岩(涅槃岩)     あきる野市養沢  
30番 魔王山 明光院 阿弥陀如来 臨済宗建長寺派 あきる野市乙津1859  
31番 龍化山 徳雲院 薬師如来 臨済宗建長寺派 あきる野市乙津511  
32番 長栄山 東渓院 薬師如来 臨済宗建長寺派 あきる野市養沢1430 お堂のみ
33番 天照山 龍珠院 正観世音菩薩 臨済宗建長寺派 あきる野市乙津1422  
34番 大光山 吉祥寺 釈迦如来 臨済宗建長寺派 西多摩郡檜原村485  

 

札番 御詠歌
1番 冨蔵の 山に旭の 輝きて 我れ罪咎も 消ゆる白霞
2番 釈尊の 御法輝く 光厳寺 二世安楽の 誓い頼もし
3番 梅桜 植えて年向る 観世音 さながら花の 浄土なるらん
4番 深山路を 尋ねてここに 西蓮寺 弥陀の浄土の 心こそする
5番 秋川の 流れに清き 玉林寺 弘誓の舟に 乗りてこそ行く
6番 御仏の 福田広き 広徳寺 菩提の種を 蒔けよ人々
7番 ひと筋に 道行き称え 地蔵尊 佐竹の河原 迷う幼な児
8番 名も高尾 今を盛りの 花の山 五月の雨も 晴れ渡るらん
9番 観音に 誓いし願いは 成就院
10番 観音の 普門を開き 詠むれば 二十三夜の 月のさやけき
11番 ありがたや 薬師如来の 明光寺 瑠璃繁を 与え讃えよ
12番 豊かなる 山田の稲の 花盛り 秋の御法の 頼もしきかな
13番 この世継ぎ 後の世を継ぎ 極楽の 仏の誓い 待つぞ嬉しき
14番 長泉の 清き流れの 水鏡 見るたびごとに 浄土なつかし
15番 極楽の 門前近き 大行寺 聞かま欲しきよ 法の声々
16番 詠みおれば 元は色々 草花の 拓く野辺さへ 浄土なるらん
17番 補陀洛や 朝日輝く 慈勝寺の 泉も深き 誓いなるらん
18番 山鳥の 尾崎の春の 永き日も 宝の寺に 入り合いの鐘
19番 巡り来て 今宵はここに 鹿の湯の 出るも入るも 弥陀を唱えよ
20番 松岩の 鐘の響きに 夢覚めて 御法の声を 聞くぞ嬉しき
21番 神仏の 胸の扇を 開きなば 真言不思議の 加持とこそ知れ
22番 尊うとさよ 観音太子の 誓いにて いつか一度は 弥陀の浄土へ
23番 はるばると 訪ね入野の 寺に来て 文殊は母よ 智こそ欲しけれ
24番 南無薬師 諸病を除く 願込めて 参る我が身を 助け給えよ
25番 睦ましく 親子の中の 安養を 結ぶ契りは 千代も八千代も
26番 明星の 光り輝く 星だけは 仏成道の 御法なるらん
27番 養沢の 深き流れの なに成りて 心の中を すすぐ白滝
28番 深山路を 分け入り見れば 常香寺 花の盛りの 浄土なるらん
29番 四季咲きの 桜をつまに 天狗岩 いつまでも御座れ 花は自慢だ
30番 妙光の 光は弥陀の 浄土かや 暗き迷いは 無きとこそ聞く
31番 谷川の 水落合の 寺なれば 心も清き 有明の月
32番 諸人の 病を救う 薬師仏 心隔てぬ 瑠璃の寺岡
33番 尊とさよ 衆生済度の ためにとて 山の上にと 地蔵まします
34番 関を越し 橘橋を 渡り来て 大慈大悲と 札納めけん