札所数 | 35(番号付き札所:33 客番・番外札所:2) |
別称 | |
関連霊場 | 「置賜三十三観音霊場」と「庄内三十三観音霊場」を合わせて、出羽百観音霊場(山形百観音霊場とも)と呼ぶ |
公式情報・事務局 | 最上三十三観音札所別当会(http://www.mogami33.com/) |
御開帳情報 | 子歳ごと、次回は2022年5月1日~10月31日の予定 |
開創年・開創者 | 室町時代とされている |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・霊場の開創は、「最上三十三観音順礼始」によると、およそ580年前と言われている。 ・ただし、具体的な開創年は不明。 ・33札所を3回巡礼すると99札所になり、区切り良く巡礼を納めるために第100番札所が設けられたとされる。 ・しかし、その第100番札所については、霊場公式サイトに掲載されていないので非公認か? ・霊場専用の御朱印帳(納経帳)もあり、受け入れ態勢も整っている霊場になる。 ・御開帳時は、団体ツアーも組まれるほどに賑わいを見せる。 ・令和2(2020)年の子歳御開帳は、コロナの影響で1年延期された→後に再度順延がアナウンスされた。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年05月30日 更新:2023年08月17日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 鈴立山 若松寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 天童市山元2205 | 若松観音 |
2番 | 宝珠山 千手院 | 千手観世音菩薩 | 天台宗 | 山形市山寺4753 | 山寺観音堂 |
3番 | 守国山 吉祥院 千手堂 | 千手観世音菩薩 | 天台宗 | 山形市千手堂509 | |
4番 | 大慈山 円応寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 山形市宮町4 | |
5番 | 唐松山 護国寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 山形市釈迦堂7 | 唐松観音 |
6番 | 清水山 耕龍寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 山形市平清水95 | 平清水観音 |
7番 | 新福山 石行寺 | 十一面観世音菩薩 | 天台宗 | 山形市岩波115 | 岩波観音 |
8番 | 六椹山 妙法寺 宗福院 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 山形市鉄砲町1丁目 | 六椹観音、山形13仏 |
9番 | 金峰山 松尾院 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 山形市蔵王半郷2 | 松尾山観音 |
10番 | 水岸山 観音寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 上山市十日町9 | 上の山観音 |
11番 | 高松山 光明院 | 正観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 上山市高松52 | 高松観音 |
12番 | 長谷山 長光院 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗醍醐派 | 山形市長谷堂23 | 長谷堂観音 |
13番 | 観音山 常福寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東村山郡山辺町三河尻23 | 三河村観音 |
14番 | 金剛山 正法寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 東村山都中山町岡102 | 岡村観音 |
15番 | 京集山 観音寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 寒河江市柴橋2494 | 落裳観音 |
16番 | 長岡山 長念寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 寒河江市丸内2丁目 | 長岡観音、出羽の国13仏、長岡33観音 |
17番 | 寒江山 長登寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗 | 西村山郡西川町睦合乙142 | 長登観音 |
18番 | 恵日山 慈眼院 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 西村山郡河北町岩木570 | 岩木観音 |
19番 | 東根山 秀重院 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東根市東根1810 | 黒鳥観音 |
20番 | 青蓮山 清浄院 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 村山市楯岡馬場9 | 小松沢観音 |
21番 | 如金山 喜覚寺 | 聖観世音菩薩 | 真宗大谷派 | 尾花沢市五十沢488 | 五十沢観音 |
22番 | 祥雲山 龍護寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 尾花沢市延沢竜護寺925 | 延沢観音 |
23番 | 光沢山 円照寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 尾花沢市六沢741 | 六沢観音 |
24番 | 宝沢山 薬師寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 尾花沢市上柳渡戸207 | 上の畑観音 |
25番 | 弘誓山 養泉寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 尾花沢市梺町2丁目 | 尾花沢観音 |
26番 | 川前観音堂 | 聖観世音菩薩 | 北村山郡大石田町川前114 | ||
27番 | 深堀観音堂 | 聖観世音菩薩 | 北村山郡大石田町豊田595 | ||
28番 | 塩沢山 曹源院 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 北村山郡大石田町横山327 | 塩の沢観音 |
29番 | 石水山 西光寺 | 聖観世音菩薩 | 時宗 | 北村山郡大石田町大石田乙692 | 大石田観音 |
30番 | 鷹尾山 般若院 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 尾花沢市丹生1699 | 丹生村観音 |
31番 | 浪高山 東善院 光清寺 | 馬頭観世音菩薩 | 天台宗 | 最上郡最上町富沢1378 | 富沢観音 |
32番 | 慈雲山 明学院 | 十一面観世音菩薩 | 天台宗 | 最上郡最上町若宮119 | 太郎田観音 |
33番 | 庭月山 月蔵院 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 最上郡鮭川村庭月2829 | 庭月観音、山形13仏 |
番外 | 臥龍山 天徳寺 | 子安観世音菩薩 | 曹洞宗 | 最上郡最上町向町1495 | 世照観音 |
100番 | 高野山観音 | 観世音菩薩 | 天童市田麦野1188 | 3回巡礼後に参拝、地下に胎内くぐりがある |
札番 | 御詠歌 |
1番 | かかる世に 生まれ合う身の 若松や 老いにも頼め とこゑひとこゑ |
2番 | 御仏の 誓ひは重き 立石寺 願いふ心は 軽くありとも |
3番 | 花を見て 今や倒らん 千手堂 庭の千草も 盛りなるらん |
4番 | おしなべて 仏に結ぶ 円応寺 高き賤しき 頼まぬはなし |
5番 | 水上は いづくなるらん 唐松の 風に音ある 山川の水 |
6番 | 東山 流れは同じ 平清水 結ぶ心は 涼しかるらん |
7番 | 皆人の 歩みを運ぶ 岩波の 誓いは尽きじ 苔の生すまで |
8番 | 重くとも 五つの罪は 世もあらじ 六つの椚に 参る身なれば |
9番 | この紙は 幾世経ぬらん 便りおば 千歳をここに 松の尾の山 |
10番 | 野をも過ぎ 郷をも行きて 上の山 寺へ参るも 後の世のため |
11番 | 高松や 屋島の他の 波までも 静かなる夜に 月は澄むなり |
12番 | 幾度も 参る心は 長谷堂の 山も誓ひも 深くなりけり |
13番 | いづいるや つきのゆくゑも 三河村 鐘の響きに 明くる東雲 |
14番 | 今朝見れば 露岡村の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なるらん |
15番 | 逆縁も 漏らさで救ふ ぐわんなれば 巡礼道は 頼もしきかな |
16番 | 父母の 恵みも深き 長岡の 仏の誓ひ 頼もしきかな |
17番 | 山を分け 岸を伝ひて 長登 花の台に 至るなるらん |
18番 | 善き道に 進めば進む 世の倣い 人の心は いわきならねば |
19番 | 昔より たつともしらぬ 黒鳥の 仏の誓ひ あらたなりけり |
20番 | 父母の 花と育てし 小松沢 春を待ちえて 緑たつなり |
21番 | ひとはいざ 心も知らぬ 五十沢の 山の奥にも 月は照るらん |
22番 | 祈れただ 人の齢を 延沢の 仏の誓ひ ありがたきかな |
23番 | 今ここに 御法の舟の 織り終えて 後の世までも 浮かぶなりけり |
24番 | 棚橋の 上の畑より 眺むれば 秋の田面 菩薩なりけり |
25番 | 尾花沢 仏の御手の いとすすき 手に取るからに 揺らぐたまのを |
26番 | 己ずから 身を清めめたる 川前の 渡りの舟は 救世なるらん |
27番 | 岩を立て 水を湛えて 深堀の 庭のいさごも 浄土なるらん |
28番 | 皆人の 心差しくる 塩の沢 海より深き 恵みなりけり |
29番 | 月も日も 波間に浮かぶ 大石田 舟に宝を 積む心せよ |
30番 | あな尊ふと 導き給へ 丹生村の 観世音にぞ 運ぶ歩みを |
31番 | 里人の 豊かに住める 富沢の 軒端の花も 朽ちなりけり |
32番 | 深山路や 檜原松原 分け行けば 太郎田にこそ こまぞいさめる |
33番 | よろづ世の 願ひをここに たのみおく 仏の庭の 月ぞさやけき / 今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 庭月の寺 |
番外 | 世を照らす 仏の誓ひ ありければ まだ灯 消えぬなりけり |
100番 | 峰を分け 岸に伝えて 高野山 花の台に 至るなるらん |