★奥相三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 相馬三十三観音霊場、相馬領内三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 正徳年間(1711~1716年)・相馬昌胤公
縁起・由緒・開創経緯 相馬昌胤が藩領内から西国観音霊場に倣って札所を選定し、助水法師によって巡拝ルートが設定され、雲泉居士が御詠歌を作成したとされている。
備考

・福島県内の観音霊場。

・札所選定者の相馬昌胤とは、奥州中村藩の第五代目藩主だった人物。

・御詠歌を作成した雲泉居士は本名を打它光軌と言い、相馬昌胤に招かれて藩の和歌師範となった歌人。

・東日本大震災による立ち入り禁止区域の札所もある。

・そのため霊場の活動はおろか、堂宇の維持管理さえも難しい状況となっている。

情報掲載日・更新日 公開:2023年06月02日  更新:2023年06月02日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 新沼観音堂 聖観世音菩薩   相馬市新沼観音前203  
2番 崇徳山 豊安院 興仁寺 聖観世音菩薩 浄土宗 相馬市中村宇多川町94  
3番 小野山 慶徳寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 相馬市小泉高池403 小泉観音
4番 妙見山 歓喜寺 千手観世音菩薩 真言宗豊山派 相馬市中村高池前43 相馬妙見
5番 豊池山 円応寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 相馬市中村川原町164  
6番 補陀洛山 金蔵院 観音堂     相馬市西山表西山22 上の堂、宇多郷33観音
7番 赤城山 観音院 長命寺 十一面観世音菩薩 真言宗豊山派 相馬市岩子大迫287  
8番 程田観音堂 聖観世音菩薩   相馬市程田朝日前333-2  
9番 江垂観音堂 聖観世音菩薩   南相馬市鹿島区江垂中舘77 日吉神社隣接
10番 泉観音堂 十一面観世音菩薩   南相馬市原町区泉寺家前262  
11番 大甕山 尊星院 医徳寺 聖観世音菩薩 真言宗豊山派 南相馬市原町区大甕梨木下163 太田妙見
12番 片草観音堂 如意輪観世音菩薩   南相馬市小高区片草片草迫170  
13番 小高山 同慶寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 南相馬市小高区小高上広畑246  
14番 福岡観音堂 十一面観世音菩薩・聖観世音菩薩   南相馬市小高区福岡下岩崎115  
15番 上浦観音堂 十一面観世音菩薩   南相馬市小高区上浦 星神社(行津宮下58)の南西約150m
16番 船越観音堂     相馬市尾浜船越153 夕顔観音堂隣接、宇多郷33観音
17番 龍燈山 大聖寺   真言宗室生寺派 双葉郡浪江町北幾世橋北原6  
18番 長田観音堂     双葉郡浪江町幾世橋来福寺西262 墓地内
19番 慶徳山 天王寺 自性院 白衣観世音菩薩 真言宗豊山派 双葉郡双葉町新山根小屋12  
20番 目迫観音堂 十一面観世音菩薩   双葉郡双葉町目迫長迫88  
21番 如意山 普門院 羽鳥観音堂     双葉郡双葉町上羽鳥大道398  
22番 龍頭山 仲禅寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 双葉郡双葉町寺沢唐沢187 寺沢観音
23番 熊野山 蓮華院 清水寺   真言宗豊山派 双葉郡浪江町小野田清水102 清水観音
24番 小丸山 自在院 如意輪観世音菩薩   双葉郡浪江町小丸下平12 小丸観音
25番 仲禅寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 双葉郡浪江町高瀬丈六60-2  
26番 宝亀山 観音寺   真言宗豊山派 双葉郡浪江町室原原73 室原観音
27番 岩屋観音堂 十一面千手観世音菩薩   南相馬市小高区泉沢後屋7 磨崖仏
28番 鳩原観音堂 千手観世音菩薩   南相馬市小高区南鳩原西畑76  
29番 新田山 泉龍寺 聖観世音菩薩 真言宗豊山派 南相馬市原町区北新田本町11  
30番 平田山 新祥寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 南相馬市原町区本町1丁目66  
31番 小池観音堂 馬頭観世音菩薩   南相馬市鹿島区小池ミタラセ74  
32番 浮田観音堂 聖観世音菩薩   南相馬市鹿島区浮田満中内311  
33番 安倉観音堂

聖観世音菩薩

十一面観世音菩薩

馬頭観世音菩薩

  南相馬市鹿島区山下安倉81  

 

札番 御詠歌
1番 法のかど さらでまちぬと 聞くからに なほ入ることを 頼まざらめや
2番 幾世々の 霜は降るとも 此の寺の 御名を唱ふる 声は絶えめや / 日も月も 山を照らして おのづから 大悲の光 世にやみすらん
3番 世を逃れ 清く静かに 庵しめて 大悲の誓ひ 待つことにせん
4番 眺めやる 海原とをく 漕ぐ舟の 跡はかなもなき 世を思へ人
5番 ふちに身は よししづむとも 誓ひてし 法の浅瀬に あふをたのまん
6番 たぐひなき 御法の花の 種植えて いく春ごとに あかずめつらん
7番 様々の 色香に匂う 法の花 心心の かざしとぞ聞く
8番 名に立てて 世に仰ぐかな 様々の 畏れを人に 避くる誓いを
9番 うけしその 玉のかざりを 又わけて ほどこす光 いやまさるらん
10番 渡すべき 誓ひの舟に 法を得て 千尋の海の 波もいとはじ
11番 ひと筋に たのむ心の 誠より 誓ひむなしく 人は過ごさじ
12番 みな人の 思ひにこがす 身なりとも 誓ひし法の 池にすずまん
13番 悪しかれと 人を思わじ 仲々に 我が身にかかる 難波江の浪
14番 海遠く 漕き行く舟の 綱手縄 苦しきせとは なお頼むらん
15番 様々の 身の行く末の 苦しみも ゆるぶ契りの たのもしきかな
16番 よさの海も ただここながら 仰ぐぞよ 大聖文殊 大慈大悲を
17番 説く法の 聲もさやけき 雲風も 龍の灯火 照らすこの山 / とにかくに 歩みを運べ 後の世も やすく楽しむ 身のためそかし
18番  
19番  
20番  
21番 みな人の 絶えず歩みを 運ぶらん あまねき門の 寺ときくよを
22番  
23番  
24番  
25番  
26番  
27番 ただ頼め 頼まずとても 三十余り 身をさへかへて 救ふ誓ひを
28番 幾夜経て 法の光の 明けらけき 寺とぞ聞くに 頼もしきかな
29番 朝な夕な 心につくる 罪咎も 知らで来の世に 猶迷ふべき
30番 罪深き 人も仏も ただ頼め しめじが原の 露と消えなん
31番 身をわけて 人を助くる 誓ひとも 思はぬ人の いかに迷はん
32番 疲れをも いとはで巡れ 身にめぐる 法の車の 我を想はば
33番 行なはば 妙なる法の 花も咲く 春に逢はんと 猶頼め人