★下伊那三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 伊那坂東三十三観音霊場、伊那板東三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者

安永年中(1772-1778年)に片桐村の住民発願、天明元年(1781年)に開創

縁起・由緒・開創経緯  
備考

・下伊那エリアの観音霊場。

・同エリアには別の伊那坂東観音霊場もあり、こちらは下伊那霊場と呼ばれている。

・総距離は、およそ137kmとなっている。

・当時はおよそ5~6日で結願していた模様。

・片桐村(現 中川村片桐)の住民により発願、寺院住職や有志協力の元、開創された霊場。

・文化10(1813)年には、霊場としての御開帳も行われたようである。

・現状は、各町村の公民館主体で巡礼の企画などが開催されている模様。

情報掲載日・更新日 公開:2021年12月21日  更新:2021年12月21日

 

札番 山・院・寺号 御本尊・霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 鳳雲山 瑞応寺 千手観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 下伊那郡松川町上片桐3478 伊那諏訪88大師
2番 実相院 薬師如来   下伊那郡松川町上片桐4700  
3番 笠招山 実際寺   臨済宗妙心寺派 上伊那郡中川村片桐4150  
4番 福聚山 浄蓮寺   曹洞宗 上伊那郡中川村葛島161  
5番 天神山 常泉寺   曹洞宗 上伊那郡中川村大草5151  
6番 観音堂     上伊那郡中川村大草 大草城址公園の東
7番 永昌山 東福寺     上伊那郡中川村大草4684付近  
8番 円知山 妙福寺     (上伊那郡中川村大草谷田) 洲福寺?、跡地のみ
9番 観音堂     上伊那郡中川村大草2363付近 黒牛神社?、集会所?
10番 長久山 福泉寺     (上伊那郡中川村四徳) 廃寺
11番 観滝庵 観音堂     上伊那郡中川村大草7546付近  
12番 三十三所堂     (下伊那郡大鹿村鹿塩) 廃堂、市場神社付近?
13番 珠宝山 塩泉院   曹洞宗 下伊那郡大鹿村鹿塩2733  
14番 城秋山 宝久寺     (下伊那郡大鹿村鹿塩北入) 廃寺
15番 観音堂     下伊那郡大鹿村鹿塩787 中峰公会堂?
16番 福聚庵     下伊那郡大鹿村鹿塩梨原 葦原神社の東
17番 観音堂(円通殿)     下伊那郡大鹿村鹿塩2222 逆さ銀杏、沢井公会堂?
18番 月秋山 香林寺   曹洞宗 下伊那郡大鹿村鹿塩1958 廃寺?
19番 中尾茶屋堂 如意輪観世音菩薩   下伊那郡大鹿村大河原3391  
20番 薬王院 宗久寺     (下伊那郡大鹿村大河原上蔵) 廃寺
21番 医王山 福徳寺 薬師如来   下伊那郡大鹿村大河原1888  
22番 大龍寺 観音堂(釈迦堂)     下伊那郡大鹿村大河原4891 宇佐八幡神社の境内
23番 三十三所堂     (下伊那郡大鹿村大河原市場) 大磧神社付近?
24番 下青木薬師堂(福寿院) 薬師如来   下伊那郡大鹿村大河原1128  
25番 妙清庵 聖観世音菩薩   下伊那郡大鹿村大河原1692  
26番 大慈庵 馬頭観世音菩薩   下伊那郡松川町生田3890 大悲庵?
27番 金剛庵 聖観世音菩薩   下伊那郡松川町生田5143付近 中山金剛庵
28番 観寿庵(観樹庵)     下伊那郡松川町生田2869 廃寺、跡地のみ
29番 水明山 嶺岳寺 地蔵菩薩 曹洞宗 下伊那郡松川町生田438  
30番 円満坊 観音堂 十一面観世音菩薩 真言宗 下伊那郡松川町生田535 旧 応安寺
31番 道智庵 薬師如来   下伊那郡松川町生田間沢  
32番 池康山 泉龍院 十一面観世音菩薩 曹洞宗 下伊那郡豊丘村河野3461  
33番 座光山 領法寺 不動明王 天台宗 下伊那郡高森町山吹1137  

 

札番 御詠歌
1番 雲に飛ぶ 鳥の上にも 説く法の しるしは空に 現われにけり
2番 日の出づる 形をなにに たとえてか 御法妙なる 光なるらん
3番 法の雨 降るにみかほふ 山寺に 来て笠招く 友よそしりけれ
4番 たれも今日 福寿の山に 入りけり 取りて帰らん 後の世のつと
5番 山たたみ 清き泉に かけとめて 海もや法の 満ちまするらん
6番 ひと筋に 頼まば頼め 六の道 光の内に こもる誓いを
7番 法も世に 永き栄えの もとかしい 影に涼しき 道もこそあれ
8番 山まとに 向こう光ぞ まどかなる 月のお顔の 西になる空
9番 人の親の 子を思うに 勝るかな えにし無き世も 捨てぬものかは
10番 昔より 泉の水の 流れては 長く久しき 法の山寺
11番 瀧つ瀬の 巌の上に 現れて 憂き世を照らす 浪の白玉
12番 みそしあまり みつの栄えの 豊ひ衣 身をやつしてや 世を渡るらん
13番 わたつみの かさしの玉を 積む山に 塩の泉や 湧きかえるらん
14番 雨降らす 御法の宝 家にいつ 築きし城の 秋の山寺
15番 中峰の 高く仰げば 海よりも 深き誓いに 法の船おさ
16番 福聚海 無量の誓い 頼む身は 世に憂きことも 梨原の里
17番 唱うれば 声に従う光もて 照らす仏の 御名の尊さ
18番 春の花 香る林は 色消えて 高嶺に月の 秋風ぞ吹く
19番 上もなき 悟りの道の 中尾村 まだ行き着かで 休む茶屋堂
20番 世の人を 西の空にや 送るらん 東の国を 照らす光に
21番 さきの世に 積もりあけたる 福徳を 山寺に名を 聞くも楽しき
22番 世の人の 願う心に 任すらし 恵みあまねき 門を開きて
23番 苦を楽に 変えてゆききも 大河原 仏よりての 市を成しける
24番 仰ぎ見る いらかも高き 御堂島 積もるや法の 福寿なるらん
25番 親となり 子と生まれつつ 幾度も えにし結びて 世を渡るらん 
26番 法の道 登る仏も あるものを 麓に迷う 人ぞ悲しき
27番 迷うなよ 広き誓いの 中山に 憂き世を出づる 道はありけり
28番 おおたのめ 憂き世につけても 観世音 唱うる人は 捨てぬ誓いを
29番 悟りては 心の月も 高くすむ 水明らけき 山寺の庭
30番 思うこと 心にかなう おりおりは 頼む仏の 恵みとぞ知る
31番 偽りは はりの鏡に 現れて 積まぬ功徳の 影は映らじ
32番 泉にも 潜まる待つや あかるらん いくさとうかぶ 雨くさの雲
33番

西の空 三国伝れる 御仏の おましを山の 名さえ小高き

幾度も えにし結ばん 東路の 御法の庭を ここに移して

札の数 打ち納むる 観世音 守らせ給え 此の世後の世