札所数 | 10(番号付き札所:6 客番・番外札所:4) |
別称 | 空無上人発願造立六地蔵霊場、最初建立江戸六地蔵霊場、始めの六地蔵霊場 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 元禄4(1691)年 慈済庵空無上人が開創、明治39(1906)年頃 浄名院の地蔵比丘妙運が再興 |
縁起・由緒・開創経緯 |
◆六地蔵巡再興和讃縁起 より一部抜粋◆ 昔、元禄ノ頃、江戸二慈済庵空無上人ト云フ浄業ノ僧アリテ深ク衆生済度ノ大願二因リ、六体ノ地蔵尊ヲ造リテ六ケ所ヘ安置シ、毎月廿四日二ハ多クノ信者ヲ導キ巡ル、大結縁ノ法ヲ聞キ玉へバ、夫ヨリ世々盛二行ハレシモ、イツシカ絶ヘテ今ハ知ル人モ無カリシ。
◆六地蔵巡再興和讃 地蔵比丘妙運作◆ 帰命頂礼地蔵尊 恒沙の誓願起せるは 皆是我等法性の 無為の都を迷ひ出て 六趣の貧里を明暮に 罪の重荷に身を砕き 無明の暗きに親も子も 知らず生死の苦しむを 憐み玉ふ地蔵尊 仏の付属を憶念し 毎日晨朝入諸定 入諸地獄令離苦と 六の衢に身を分け 導く慈悲の御姿 無空上人勧化して 銅と木をもて造立し 瑞泰寺や専念寺 浄光寺に心行寺 過ぎ行く上野の慈済庵 辿るもよしや浅草の 正智院の寺々に 奉納て廿四日をば 善男善女を導きて 地蔵巡を始めしも いつしか絶えて年久し 朽ちぬ大士の梓弓 縁の糸のきれもせで 引るる慈悲に今日よりは 六の御寺をまた巡る 路の枝折は後の世を 頼む身をこそ嬉しけれ 巡り来て逢ふぞ嬉しき六の寺 後の世たのむ南無地蔵尊 |
備考 |
・京都の六地蔵霊場に倣い、空無上人が開創、開眼供養して始まった地蔵霊場。 ・「東都歳時記3」によれば、「江戸砂子拾遺」に初出。 ・開創時は、札番の付いた6札所のみで構成。 ・再興に際して、番外と浄名院が巡拝コースに加えられた。 ・建立当時の地蔵像で現存するのは、専念寺の地蔵像のみである。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年03月05日 更新:2018年10月28日 |
札番 | 山・院・寺号 | 御本尊 | 地蔵尊通称 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 桂芳山 護念院 瑞泰寺 | 阿弥陀如来 | 壇陀地蔵 | 浄土宗 | 文京区向丘2 | |
2番 | 一心山 正定院 専念寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 文京区千駄木1 | 高さ2.33メートル | |
3番 | 法輪山 浄光寺 | 薬師如来 | 真言宗豊山派 | 荒川区西日暮里3 | ||
4番 | 影向山 聖衆院 心行寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 府中市紅葉丘2 | ||
5番 | 東叡山 寛永寺 大仏堂(地蔵堂) | 薬師如来 | 天台宗 | 台東区上野公園 | 旧 慈済庵、現在は輪王寺門跡(両大師堂)へ | |
6番 | 金龍山 浅草寺 正智院 | 聖観音宗 | 台東区浅草2 | 浅草寺の塔頭 | ||
番外 | 宝林山 大悲心院 霊雲寺 | 大日如来 | 真言宗霊雲寺派 | 文京区湯島2 | 御府内88霊場 | |
番外 | 長耀山 安立院 | 阿弥陀如来 | 曹洞宗系単立 | 台東区谷中7 | ||
番外 | 金龍山 浅草寺 駒形堂 | 馬頭観世音菩薩 | 聖観音宗 | 台東区雷門2 | 浅草寺発祥の地 | |
東叡山 寛永寺 浄名院 | 阿弥陀如来 | 八万四千体地蔵 | 天台宗 | 台東区上野桜木2 |