★美作西国三十三観音霊場

札所数 37(番号付き札所:33  客番・番外札所:4)
別称 美作三十三観音
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 江戸時代後期の文政年間(1818~1830年)とされている
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・33札所と、4ヶ寺の番外札所を巡る観音霊場になる。

・番外札所は、廃寺の管理寺院としての側面も持っている様子。

情報掲載日・更新日 公開:2015年11月25日  更新:2023年11月04日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 岩間山 本山寺 十一面観世音菩薩 天台宗 久米郡美咲町定宗  
2番 真木山 長福寺 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 美作市真神  
3番 岡尾山 普門院 真休寺 十一面観世音菩薩 高野山真言宗 美作市位田  
4番 間山 仁王院 安養寺 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 美作市林野  
5番 弘誓山 観音寺 聖観世音菩薩 天台宗 勝田郡勝央町植月東  
6番 鳥羽山 万福寺 聖観世音菩薩 天台宗 勝田郡勝央町植月北 廃寺、観音堂と鐘楼のみ現存
7番 墨池山 清瀧寺 千手観世音菩薩 東寺真言宗 津山市河面  
8番 雲黄山 大帯寺 十一面観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 津山市勝部  
9番 宝寿山 円通寺 千手観世音菩薩 高野山真言宗 苫田郡鏡野町寺和田 高野神社の奥之院
10番 蕎麦尾山 金剛頂寺 聖観世音菩薩 高野山真言宗 苫田郡鏡野町山城  
11番 沢龍山 少林寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 津山市中北上  
12番 中蔵山 円融寺 如意輪観世音菩薩 天台宗 真庭市上河内  
13番 楉林山 瑞景寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 真庭市中河内  
14番 笹向山 普門寺 千手観世音菩薩 真言宗御室派 真庭市平松  
15番 渓照山 重願寺 聖観世音菩薩 浄土宗 真庭市久世  
16番 玉雲山 化生寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 真庭市勝山  
17番 福有山 慈光院 観音寺 十一面観世音菩薩 高野山真言宗 真庭市三田  
18番 神村山 神林寺 千手観世音菩薩 高野山真言宗 真庭市神 無住、神村山の山頂、下記善福寺に仮堂あり
番外 福田山 善福寺 十一面観世音菩薩 高野山真言宗 真庭市日名 18番を管理
19番 福聚山 清水寺 十一面観世音菩薩 高野山真言宗 真庭市関  
20番 笠場山 普門寺 聖観世音菩薩 高野山真言宗 真庭市田原山上  
21番 医王山 仏教寺 十一面観世音菩薩 高野山真言宗 久米郡久米南町仏教寺  
22番 紫雲山 光厳院 泰西寺 聖観世音菩薩 高野山真言宗 久米郡久米南町下弓削  
23番 光日山 泰養寺 千手観世音菩薩 天台宗 久米郡久米南町南庄  
24番 栃社山 誕生寺 聖観世音菩薩 浄土宗 久米郡久米南町里方 お七観音、法然上人誕生の地
25番 二上山 蓮華院 両山寺 聖観世音菩薩 高野山真言宗 久米郡美咲町両山寺  
26番 神実山 密厳院 慈恩寺 聖観世音菩薩 天台宗 津山市桑下  
27番 夢中山 幻住寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 久米郡美咲町北  
28番 華栄山 長昌寺 聖観世音菩薩 天台宗 津山市皿 廃寺、下記大円寺に吸収
番外 高徳山 大円寺 聖観世音菩薩 天台宗 津山市西寺町 28番を管理
29番 金光山 長法寺 十一面観世音菩薩 天台宗 津山市井口  
30番 宝王山 成覚寺 聖観世音菩薩 浄土宗 津山市西寺町 廃寺、下記成道寺が管理
番外 転法輪山 成道寺 聖観世音菩薩 浄土宗 津山市西寺町 30番を管理
31番 清泰山 成就院 栄巌寺 十一面観世音菩薩 浄土宗 津山市西寺町 廃寺、下記泰安寺が管理
番外 天崇山 泰安寺 十一面観世音菩薩 浄土宗 津山市西寺町 31番を管理
32番 證誠山 大信寺 千手観世音菩薩 浄土宗 津山市林田  
33番 高室山 浄光院 愛染寺 千手観世音菩薩 高野山真言宗 津山市西寺町  

 

札番 御詠歌
1番 つくづくと わかよのすゑぞ 思わるる 本山寺の 鐘の響きに
2番 すみごろも 塵を払いて 法の志が すすぐあらいの そこも清けれ
3番 何事も 思い焦がれな かつまだの みゆは朝夕 わきかへるとも 
4番 後の国の 涼しき風を 吹き伝え ここは安養 浄土とぞきく
5番 経塚の しるしのまつの ゆうあらし 絶えぬ御法の 声かとぞ聞く
6番 おのづから 御法の花に 戯れて さえづる鳥の はやましげやま
7番 滝つ瀬の ひと筋落つる 心もて 濁らず澄みの 池に沈まん
8番 光指す 雲光山に 来て見れば 法の林は 金色にして
9番 朝夕に 運ぶ歩みは 宝なる 命を長く 祈れ御寺に
10番 龍頭の 光を灯す 寺なれば 鱗の形の みすみ山かな
11番 うえむらや 小林寺の こすえにも 法と唱ゆる 松風の音
12番 朝夕に 回る衆生の 円融寺 心をすませ みたらしの池
13番 あきらけく たまかげ寺も 明け渡り 朝霧なびく ひなのはらかな
14番 呉竹の うきふしごとも きかじとや 笹向山に 庵しめけん
15番 何事も 心にかなう この寺の 願い重ねて 誰も祈らん
16番 思え人 磨く心に すむつきの 影円かなる 玉雲の山 
17番 御仏の みことにのべし 不可量の 福有る山は たのもしきかな 
18番 氏人の いくらの木々を 移し植え 神の林の 寺となしけん 
19番 旅人と 結ぶ契りを 忘れなよ 都もここに 清水の寺
20番 さして行く 笠場の山を 頼めただ 命の雨に 漏れぬ誓いを
21番 花は散り この葉は落つる 世の中を 見よと仏の 教え置きけり
22番 闇の夜を 照らすばかりに いる月の 残す光に しのやまのは
23番 故郷を 慕う夢路を 驚かす 世場の嵐も 高きとくやま
24番 ありがたや ただ吾ひとり とうとぎの 言の葉残る 誕生寺かな
25番 見渡せば ただ白妙の たまくしげ 二上山の 雪の曙
26番 いつのよに いつはの松を 植え置いて 人の言葉の 種となしぬる
27番 幻の 世に住みながら いかで身を 夢の中なる 夢と思わぬ
28番 花の春 もみじの秋も あかざりき 久米の幸山 ことさらにして
29番 ここはまだ 黄金の光る 山なれば 従う法の たまや求めん
30番 まことだに あらば愚かも 知恵あるも 悟る心の いかでたがわん
31番 千歳経ん いわたのおじの ひと筋に 結ぶや松の 契りなるらし
32番 とにかくに 夢の迷ひに 驚くな たたくとがわの 水の白波
33番 たえやらぬ 法のつづみも 高室に 山の松風 調べ合わせて