札所数 | 34(番号付き札所:34 客番・番外札所:0) |
別称 | |
関連霊場 | 西国三十三ヶ所観音霊場、坂東三十三ヶ所観音霊場 |
公式情報・事務局 | 秩父札所連合会(http://www.chichibufudasho.com/) |
御開帳情報 | 午歳 [直近では平成26年(2014年)3月1日から11月18日] |
開創年・開創者 | 文暦元年(1234年)3月 十三権者 |
縁起・由緒・開創経緯 |
縁起によれば、開創者とされる十三権者とはすなわち、妙見大菩薩・蔵王権現・善光寺如来・熊野権現・閻魔大王・具生神・花山法皇・白河法皇・徳道上人・性空上人・医王上人・良忠上人・通観法印の13人の権者を指します。 文献として秩父観音霊場の存在が示されたのは、法性寺所蔵の『秩父札所番付』からになります。秩父札所番付に記載されている霊場は、全部で33ヶ寺から成り、また現在とは札所番号も異なっています。現在の秩父観音霊場と当時の霊場とを区別する際、長享2(1488)年に記されたものであるため、長享番付とも呼ばれています。 天文5年(1536年)頃に、水害のために札所から外れていた第2番真福寺(大棚観音)が復帰したため、札所数が34ヶ寺となりました。同じ頃に、西国観音霊場と坂東観音霊場と合わせた日本百観音霊場が成立したと考えられています。 |
備考 |
・埼玉県秩父地方の観音菩薩巡拝の霊場。 ・現在も活発な霊場で、通年で全国から参拝者が多い。 ・午歳に御開帳がされており、その期間は特に多くの参拝者で賑わっている。 ・全行程は、およそ100kmとなる。 ・西国観音霊場と坂東観音霊場と合わせて、日本百観音霊場と称されている。 ・納経帳(御朱印帳)、納経軸、ガイドブックなど、受け入れ態勢は整っている。 ・旅行会社によるツアー巡礼も、定期的に開催されている。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年08月03日 更新:2019年05月15日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 誦経山 四萬部寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市栃谷418 | 関東三大施食 |
2番 | 大棚山 真福寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市山田3095 | 光明寺(山田2191)の管理 |
3番 | 岩本山 常泉寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市山田1392 | |
4番 | 高谷山 金昌寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市山田1803 | |
5番 | 小川山 語歌堂 | 准胝観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父郡横瀬町横瀬6086 | 長興寺の管理 |
6番 | 向陽山 卜雲寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡横瀬町横瀬1430 | |
7番 | 青苔山 法長寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡横瀬町横瀬1508 | 牛伏堂、秩父札所最大の本堂 |
8番 | 清泰山 西善寺 | 十一面観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父郡横瀬町横瀬598 | |
9番 | 明星山 明智寺 | 如意輪観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父郡横瀬町横瀬2160 | |
10番 | 万松山 大慈寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡横瀬町横瀬5151 | |
11番 | 南石山 常楽寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市熊木43 | |
12番 | 仏道山 野坂寺 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父市野坂町2 | |
13番 | 旗下山 慈眼寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市東町26 | 飴薬師 |
14番 | 長岳山 今宮坊 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父市中町25 | 旧称・長岳山 正覚院 金剛寺 |
15番 | 母巣山 少林寺 | 十一面観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 秩父市番場町7 | |
16番 | 無量山 西光寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 秩父市中村町4 | 関東88霊場 |
17番 | 実正山 定林寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市桜木町21 | 秩父三名鐘 |
18番 | 白道山 神門寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市下宮地町5 | |
19番 | 飛渕山 龍石寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市大畑町15 | |
20番 | 法王山 岩之上堂 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父市寺尾2169 | 観音堂は秩父札所で最古の建物 |
21番 | 要光山 観音寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 秩父市寺尾2354 | 矢乃堂 |
22番 | 華台山 童子堂 | 聖観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 秩父市寺尾3595 | |
23番 | 松風山 音楽寺 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父市寺尾3773 | |
24番 | 光智山 法泉寺 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗南禅寺派 | 秩父市別所1586 | |
25番 | 岩谷山 久昌寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市久那2215 | 御手判寺、閻魔大王の御手判石 |
26番 | 万松山 円融寺 岩井堂 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 秩父市下影森348 | |
27番 | 竜河山 大渕寺 月影堂 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市上影森411 | |
28番 | 石龍山 橋立堂 | 馬頭観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市上影森675 | 霊場唯一の馬頭観世音菩薩 |
29番 | 笹戸山 長泉院 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市荒川上田野557 | 石札堂 |
30番 | 瑞龍山 法雲寺 | 如意輪観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 秩父市荒川白久432 | |
31番 | 鷲窟山 観音院 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡小鹿野町飯田観音2211 | 鷲窟磨崖仏 |
32番 | 般若山 法性寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡小鹿野町般若2661 | 霊場唯一の鐘楼門 |
33番 | 延命山 菊水寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父市下吉田1104 | |
34番 | 日沢山 水潜寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秩父郡皆野町下日野沢3522 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | ありがたや 一巻ならぬ 法の花 数は四萬部の 寺のいにしえ |
2番 | 廻り来て 頼みをかけし 大棚の 誓いも深き 谷川の水 |
3番 | 補陀落は 岩本寺と 拝むべし 峰の松風 響く滝津瀬 |
4番 | あらたかに 詣りて拝む 観世音 二世安楽と 誰も祈らん |
5番 | 父母の 恵みも深き 語歌の堂 大慈大悲の 誓い頼もし |
6番 | 初秋に 風吹き結ぶ 荻の堂 宿仮りの世に 夢ぞ覚めける |
7番 | 六道を 兼ねて巡りて 拝むべし また後の世を 聞くも牛伏し |
8番 | ただ頼め 誠の時は 西善寺 来たり迎えん 弥陀の三尊 |
9番 | 巡り来て その名を聞けば 明智寺 心の月は 曇らざるらん |
10番 | ひたすらに 頼みをかけよ 大慈寺 六の巷の 苦に変わるべし |
11番 | 罪咎も 消えよと祈る 坂ごおり 朝日は差さで 夕日輝く |
12番 | 老いの身に 苦しきものは 野坂寺 今思い知れ 後の世の道 |
13番 | 御手に持つ 蓮の葉々木 残り無く 浮世の塵を はけの下寺 |
14番 | 昔より 立つとも知らぬ 今宮に 参る心は 浄土なるらん |
15番 | 嬰児の 母巣の森の 蔵福寺 父諸共に 誓い漏らすな |
16番 | 西光寺 誓いを人に 尋ぬれば 終の棲家は 西とこそ聞け |
17番 | あらましを 思い定めし 林寺 かねききあへず 夢ぞ覚めける |
18番 | ただ頼め 六則ともに 大悲をば 神門に立ちて 助け給える |
19番 | 天地を 動かすほどの 龍石寺 参る人には 利生あるべし |
20番 | 苔むしろ 敷きても泊まれ 岩の上 玉の台も 朽ち果つる身を |
21番 | 梓弓 射る矢の堂に 詣で来て 願いし法に あたる嬉しさ |
22番 | 極楽を ここで見付けて 童う堂 後の世までも 頼もしきかな |
23番 | 音楽の 御声なりけり 小鹿坂の 調べにかよう 峰の松風 |
24番 | 天照らす 神の母祖の 色変えて なおも降りぬる 雪の白山 |
25番 | 水上は いづくなるらん 岩谷堂 朝日もくなく 夕日輝く |
26番 | 訪ね入り 結ぶ清水の 岩井堂 心の垢を 濯がぬはなし |
27番 | 夏山や しげきが下の 露までも 心隔てぬ 月の影森 |
28番 | 霧の海 たち重なるは 雲の波 たぐいあらじと 渡る橋立 |
29番 | 分け上り 結ぶ笹の戸 押し開き 仏を拝む 身こそ頼もし |
30番 | 一心に 南無観音と 唱うれば 慈悲深か谷の 誓い頼もし |
31番 | 身山路を かき分け尋ね 行きみれば 鷲の岩屋に 響く滝津瀬 |
32番 | 願わくは 般若の船に 法を得ん いかなる罪も 浮かぶとぞ聞く |
33番 | 春や夏 冬も盛りの菊水寺 秋を眺めに 送る年月 |
34番 | 万世の 願いをここに 納めおく 苔の下より 出ずる水かな |