札所数 | 33(番号付き札所:33 客番・番外札所:0) |
別称 | 淡路三十三観音霊場、淡路国三十三所順礼 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 文明7(1475)年 細川成春 |
縁起・由緒・開創経緯 |
◆「淡路巡礼道案内」の前書きから抜粋、補記 淡路国三十三所順礼の起源は、人皇百四代後土御門院の御宇養宜大土居の城主細川淡路守成春かねて仏法に帰依し、文明七年未歳始めて三十三所の霊場を選び順礼せられしより世に流布して、年々歳々盛ん。 なお文明七年より今年明治十三年まで四百五年に及ぶ。又、薬師順礼もその頃に始まると云えり。 成相を一番とし橘守にて札を打ち納むると、八木安楽寺観音の詠歌に「処は国の都なるらん」とあるをもって、細川氏繁栄の時創められたること疑いなし。 その道路の順序、詠歌、里程等を記るしたる書、むかしより種々あるといえども各霊場の縁起、来歴を記るしたるものをし依ってその伝来を捜索し、縁起を略記したる一小冊を編み淡路順礼道案内と題して、巡拝せん人々の便宜に供うとしか言う。 |
備考 |
・淡路島では、この観音霊場が最古の霊場巡りとされている。 ・無住の札所も複数あり、地域で管理しているケースがある。 ・四十九薬師霊場も、案内書では勧めている。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年07月28日 更新:2018年04月12日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 先山 千光寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市上内膳 | 淡路13仏、淡路3山 |
2番 | 東北山 観音寺 | 十一面勧世観音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市金屋 | 淡路88霊場 |
3番 | 無量山 遍照院 大照寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市中川原町二つ石 | |
4番 | 迦葉山 瀧水寺 | 十一面勧世観音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市千草 | 満泉寺の管理 |
5番 | 海潮山 観音寺 | 十一面勧世観音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市由良2丁目 | 心蓮寺の管理 |
6番 | 補陀落山 観音寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市沼島 | 神宮寺の管理 |
7番 | 高見山 真観寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市灘土生 | |
8番 | 諭鶴羽山 神仙寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市灘黒岩 | 長谷寺の管理 |
9番 | 亀岡山 慈眼寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市阿万上町 | 万勝寺の管理 |
10番 | 乙倉山 金剛寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市八木大久保 | 六度山 観音寺とも |
11番 | 神護山 安楽寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市八木養宜上 | 宝積寺の管理 |
12番 | 鼻子山 岩淵寺 | 十一面観世音菩薩 | 南あわじ市榎列上幡多 | 地域の管理、鼻子山観音 | |
13番 | 西方山 岡山寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市榎列掃守 | 栄福寺の管理 |
14番 | 松帆山 感応寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市松帆古津路 | |
15番 | 千手山 法華寺 | 千手観世音菩薩 | 南あわじ市倭文高 | 無住 | |
16番 | 普陀落山 安住寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南あわじ市倭文安住寺 | |
17番 | 敬向山 堺寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市五色町広石下 | |
18番 | 平栖山 長林寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市五色町都志万歳 | 淡路島七福神 |
19番 | 松栄山 延長寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 洲本市五色町鮎原南谷 | |
20番 | 松尾山 普門寺 | 十一面千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市塩尾 | 尼寺34霊場 |
21番 | 長尾山 万福寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市中田 | |
22番 | 如意山 安養寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市木曽下 | 観音寺の管理 |
23番 | 功徳山 善福寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市草香北 | 智善寺の管理 |
24番 | 平見山 法華寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市江井 | |
25番 | 法輪山 岩神寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市柳沢東 | 本福寺の管理 |
26番 | 平生山 東山寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗大覚寺派 | 淡路市長沢 | 淡路3山、子安観音 |
27番 | 麻耶山 鷲峰寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗 | 淡路市野田尾麻耶 | 地域の管理 |
28番 | 智光山 西明寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市生穂 | |
29番 | 無染山 清水寺 | 千手観世音菩薩 | 淡路市釜口里 | 清水観音、無住、地域の管理 | |
30番 | 放光山 月山寺 | 聖観世音菩薩 | 日蓮宗 | 淡路市釜口上畠 | 地域の管理、月の山観音、妙勝寺の末庵 |
31番 | 栗村山 常隆寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市久野々 | 常隆寺山・伊勢の森付近、淡路3山 |
32番 | 正護山 普済寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市久野々 | 淡路88霊場、生福寺の管理 |
33番 | 開鏡山 観音寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 淡路市岩屋開鏡 | 観音寺の管理 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 天地の 開き初まる 山なれば 大慈大悲の 月ぞさやけき |
2番 | 父母の 恵み広田の 観音寺 仏はいかで よそにあるべき |
3番 | 松に吹く 嵐の音は 只ならじ 西に向かひて 大寺の月 |
4番 | 柏の根は よそにあらじや 柏王山 御法を説きし 山の名なれば |
5番 | 底深き 由良の港の うろくずも うかむは法の ゑんとこそきけ |
6番 | 旅人や 弘誓の船に 竿差して 渡る沼島の 補陀落の岸 |
7番 | 六つまでは 同じ仏の 真観寺 清浄かんも ひとつなりけり |
8番 | 昔より 神も仏も みくまのの 山の流れは 聞きぞ伝ゑん |
9番 | 憐れみの 眼の前に 生まれきて 人や仏の 赤子なるらん |
10番 | さを水に かげをうつして 乙倉の 山もおぐらの 月も変わらじ |
11番 | 千早ふる 神も仏も あとたれて ところは国の 都なるらん |
12番 | 鼻子山 花をそのまま 御仏に 思ひたむける 心嬉しき |
13番 | ただ頼め 岡山寺の 観世音 福寿無量の 誓ひある世に |
14番 | なにごとも 祈る心は 観音堂 大悲の誓ひ 浅からぬかな |
15番 | 遥々と 運ぶ歩は たのもしや 法の花咲く 寺を訪ねて |
16番 | 安く住む 寺と思へば たのもしや 法の道をば 訪ねきにけり |
17番 | みは人の 迷ひし道の 堺寺 しるべなりけり 入相の鐘 |
18番 | よじ登り 見れば平の 山の端に 大慈大悲の 月ぞさやけき |
19番 | 久方の 天満神の いにしへを 聞けば仏の 垂迹ぞかし |
20番 | 名にしあふ 松の木陰の 古寺に 宿りをとふは 後の世のため |
21番 | 世の中を 諸行無常と 説く時は 善悪ともに 流れ行く水 |
22番 | 仏さへ 修行のための 安養寺 弥陀の誓ひは 隔てなきもの |
23番 | あわれなる 草かりぶゑの 声までも みな得脱の 縁とこそ聞け |
24番 | 走り船 江井の港へ 漕ぎ寄せて 結ぶも清き 法の道かな |
25番 | かくれなし 仏の御手の 糸筋の 松の緑の 柳沢水 |
26番 | 辿り行く 木の下闇を 照らしつつ 東に出づる 山の端の月 |
27番 | 灯の 影をしるべに 訪ねくる 重なる雲の 峯の古寺 |
28番 | いにしへの 道を残して 西明寺 西にさやけき 有明の月 |
29番 | 滝の音 松の嵐の 清水や 尊き月の 影ぞ涼しき |
30番 | 遥々と 登りて拝む 月の山 暗き道をも 照しぬるかな |
31番 | 昔より 絶へぬ御法の 山なれば 常隆せんとも 言べかりける |
32番 | 普くも 人を救ふは いづれより 大慈大悲の 誓ひとぞ聞く |
33番 | 此程の 願ひし事は みてにけり 願以此功徳 かいぐ成仏 |