★江戸三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 江戸三十三所観音参、江都三十三所観音
関連霊場 昭和新撰 江戸三十三ヶ所観音霊場
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 元禄年間(1688~1704年)開創
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・江戸砂子拾遺や東都歳事記4巻附録に、江戸三十三所観音参として記載がある。

・こちらの霊場が昭和に入って、「昭和新撰 江戸三十三ヶ所観音霊場」として再編された。

・東京市史稿では、「江都三十三所観音」の霊場名になっており、また第22番札所が異なっている。

・誤植、誤記の可能性も含めて、一覧にはそのまま記載してある。

情報掲載日・更新日 公開:2018年04月04日  更新:2021年11月14日

 

札番 旧表記 名称 住所 備考
1番 金龍山 浅草寺 金龍山 浅草寺 台東区浅草2 坂東33観音、浅草名所七福神
2番 浅草 駒形堂 金龍山 浅草寺 駒形堂 台東区雷門2  
3番 深川 三十三間堂 三十三間堂跡 江東区富岡2 旧地は浅草(松が谷2)
4番 浅草 清水寺 江北山 宝聚院 清水寺 台東区松が谷2  
5番 下谷 安楽寺 仏迎山 往生院 安楽寺 台東区根岸4  
6番 上野 清水堂 東叡山 寛永寺 清水観音堂 台東区上野公園  
7番 湯島天神 喜見院 柳井堂 心城院 文京区湯島3 湯島聖天
8番 駒込 清林寺 東梅山 花陽院 清林寺 文京区向丘2  
9番 駒込 定泉寺 東光山 見性院 定泉寺 文京区本駒込  
10番 駒込 正念寺     廃寺
11番 小石川 円乗寺 南緑山 正徳院 円乗寺 文京区白山1 八百屋お七の墓所
12番 小石川 伝通院 無量山 寿経寺 伝通院 文京区小石川3 関東18檀林
13番 築土 無量寺 松雲山 無量寺 (新宿区筑土八幡町2) 江戸山の手28地蔵、筑土八幡神社の別当、廃寺
14番 築土八幡 成就院 善龍山 楞厳寺 成就院 (新宿区筑土八幡町) 廃寺
15番 牛込寺町 行元寺 牛頭山 千手院 行元寺 品川区西五反田4  
16番 市谷八幡 東円寺     廃寺
17番 四谷 浄雲寺 増光山 摂護院 浄運寺 新宿区愛住町  
18番 四谷 真成院 金鶏山 真成院 新宿区若葉2 四谷霊廟、関東91薬師、御府内88霊場
19番 赤坂 清厳寺     廃寺
20番 西窪 天徳寺 光明山 和合院 天徳寺 港区虎ノ門3  
21番 芝 増上寺 三縁山 広度院 増上寺 港区芝公園4 関東18檀林
22番 飯倉 順了寺     廃寺、東都歳事記での札所
  西窪 明了寺     廃寺、東京市史稿での札所
23番 麻布 称念寺 西光山 称念寺 港区南麻布3  
24番 三田 龍翔寺 龍翔院 観音堂 港区三田5 龍源寺の境内
25番 魚籃 浄閑寺 三田山 水月院 魚籃寺 港区三田4 旧名は三田山 魚籃院 浄閑寺
26番 三田 済海寺 周光山 長寿院 済海寺 港区三田4  
27番 伊皿子 道往寺 来迎山 一声院 道往寺 港区高輪2  
28番 道往寺内 一声剣 来迎山 一声院 道往寺 港区高輪2  
29番 高輪 引接院     廃寺
30番 高輪 如来寺 帰命山 養玉院 如来寺 品川区西大井5  
31番 二本榎 黄梅院 宝雲山 黄梅院 港区高輪1 高輪銭洗い不動尊
32番 二本榎坂中 光雲寺 龍宝山 萬昌院 功運寺 中野区上高田4  
33番 目黒 瀧泉寺 泰叡山 瀧泉寺 目黒区下目黒3 目黒不動、江戸5色不動、山手七福神、関東36不動

 

札番 御詠歌
1番 明け暮れに 世は浅草の 露の身を 憂かむ心は 法のみちもせ
2番 六の辻 仏の綱の くちやらで 導き給へ 駒形の堂
3番 打ちすぐる 札所の数も 数々の 名におふ三そし 三間の高殿
4番 彼の岸に 行きよ水に 誘はれて 我も御法に 映る月影
5番 万代の 願ひをかけて 頼みおく 二世安楽の 寺そたのもし
6番 ひと筋に 御法の滝の 音清き 水の玉のを あるにつけても
7番 御仏の 頼みのあるを 喜びて 見隠す雲に しばし拝まん
8番 法の夜に 近付く鐘の 声冴えて 清き林の 寺の夕暮れ
9番 後の世の 楽しみ定む 泉寺 心の底の 水は濁らじ
10番 頼めただ 枯れたる木にも をのづから 御法の花や 咲くら観音
11番 円かなる 法の月影 隈もなく 生死の海を 渡す岸とや
12番 月と日と 伝え通える 隠れ家は 西の浄土を ここへ写せり
13番 こと草の 風の響きも 無量寺に しばし乙女の 天下る袖
14番 頼みある 心の願ひ 成就院 法の恵みは ありがたきかな
15番 昔より 行う元の 寺なれば 末の世かけて たのもしきかな
16番 伏し拝む 十の蓮に させ給へ ただ一回に 頼む我が身を
17番 父母の 願ひも浄く 運ぶ寺 安き台に 迎へ給へや
18番 観世音 誓いのほどの 真なる かへれば他所に 真ありしな
19番 ありがたき 御名を唱ふる しるしにや 清き峰には 紫雲たなびく
20番 朧夜の 空あきけらす 寺の内 心にかかる 雲とてもなし
21番 さしも草 刈り尽くさんと 聞く時は たたいや増しき 上もなき寺
22番 此の寺の 所の名さへ 西の窪 巡り悟れば ここぞ極楽
23番 何事も 叶ふ思いの 寺なれば いと頼もしく 詣てつるかな
24番 憐れみの 誓ひあまねき しるしにや 龍も翔け来て 浮かむこの寺
25番 人はなを 水に浮かべる 魚籠の 誓ひのままに 救ひとるへき
26番 ただ頼め 誓ひも深き 済海寺 いつも絶へせぬ 法の灯火
27番 極楽の 道行く寺に 立ちこへて 瑠璃かとぞ見る 朝露の玉
28番 安からぬ 誓ひを頼む 一声に 剣の何も それと逃れぬ
29番 憂き世をば 引きまし晴れる 隠れ家の 真の道を 願ふなりけり
30番 三つの罪 五つの障り 救はんと 頼もの声に 来たりまします
31番 寺の名も 黄梅院と 聞くからに 悟りも花も 共に開かん
32番 花とのみ 見る紫の 雲照りて 寺の内とに 開く蓮葉
33番 滝つ瀬の 泉尽きせぬ 迷ひをも 誓ひのままに 澄ましましませ