札所数 | 34(番号付き札所:34 客番・番外札所:0) |
別称 | 金沢三十四観音霊場 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 宝暦5(1755)年よりも前とされる |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・横浜市内の金沢地区の観音霊場になる。 ・札所内に宝暦五乙亥年の石碑が残っていることから、開創は同年かそれ以前と推定されている。 ・安永、昭和、平成に出た霊場の資料が存在するが、札所や札番号に複数の違いが見られる。 ・廃仏毀釈によって、明治期にかなりの札所が廃寺となった模様。 ・札所の異動は一般的に近隣の同宗派間でされるが、宗派を超えた異動も複数見られるので、当時の混乱が思われる。 ・札所御本尊が残っていないケースも多い。 ・加えて、残っていてもそれが札所御本尊なのかどうか、由緒がはっきりしないケースも多い。 ・現状、巡拝者対応は各寺次第であり、霊場としての活動は皆無と言える。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2019年02月13日 更新:2019年02月13日 |
札番 | 山・院・寺号 | 御本尊 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 花蔵山 海岸寺 | 十一面観世音菩薩 |
称名寺と合併して廃寺 札所本尊は金沢文庫へ |
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金沢山 称名寺 | 弥勒菩薩 | 真言律宗 | 横浜市金沢区金沢町 | |||
2番 | 長浜山 福聚海院 慈眼寺 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、長浜観音、称名寺へ異動 | |||
金沢山 称名寺 | 弥勒菩薩 | 真言律宗 | 横浜市金沢区金沢町 | |||
3番 | 金沢山 大宝院 | 聖観世音菩薩 | 聖観世音菩薩 | 真言律宗 | 横浜市金沢区金沢町 | 称名寺の塔頭、お堂のみ |
4番 | 千両山 永泉寺 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、薬王寺へ異動 | |||
三療山 医王院 薬王寺 | 薬師如来 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区寺前2 | 東国88霊場 | ||
5番 | 円通庵 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、天然寺へ異動、町屋観音 | |||
法爾山 天然寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 横浜市金沢区町屋町5 | |||
6番 | 擲筆山 能見堂 | 正観世音菩薩 | 廃寺、龍華寺へ異動 | |||
知足山 龍華寺 | 大日如来 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区洲崎町9 | 横浜金沢七福神 | ||
7番 | 水照山 花蔵院 | 正観世音菩薩 | 龍華寺の塔頭、龍華寺と合併して廃寺 | |||
知足山 龍華寺 | 大日如来 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区洲崎町9 | 横浜金沢七福神 | ||
8番 | 野島山 染王寺 | 聖観世音菩薩 | 正観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区野島町5 | 東国88霊場 |
9番 | 室の木観音堂(室木庵) | 聖観世音菩薩 | 廃寺、天然寺へ異動 | |||
法爾山 天然寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 横浜市金沢区町屋町5 | |||
10番 | 常見山 無量院 光伝寺 | 阿弥陀如来 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 横浜市金沢区六浦3 | 並木天満宮 |
11番 | 昇天山 金龍院 | 聖観世音菩薩 | 正観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市金沢区瀬戸 | |
12番 | 吼月山 泥牛庵 | 聖観世音菩薩 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗円覚寺派 | 横浜市金沢区瀬戸 | |
13番 | 金剛山 嶺松寺 | 正観世音菩薩 | 廃寺、太寧寺へ異動、嶺松観音 | |||
海蔵山 太寧寺 | 薬師如来 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市金沢区片吹 | へそ薬師 | ||
14番 | 日光山 千光寺 | 阿弥陀如来 | 千手観世音菩薩 | 浄土宗 | 横浜市金沢区東朝比奈1 | |
15番 | 大道山 常福寺 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、宝樹院へ異動 | |||
高栄山 宝樹院 | 大日如来 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区大道2 | 東国88霊場 | ||
16番 | 白山 東光寺 | 薬師如来 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市金沢区釜利谷南2 | |
17番 | 竹嵓山 禅林寺 | 薬師如来 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 横浜市金沢区釜利谷東6 | |
18番 | 護法山 般若寺 満蔵院 | 聖観世音菩薩 | 正観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区釜利谷東6 | |
19番 | 赤井山 正法院 | 阿弥陀如来 | 聖観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区釜利谷東3 | 金沢の七井戸、赤井不動、横浜金沢七福神 |
20番 | 霊巌寺 観音堂 | 千手観世音菩薩 | 廃寺、宝勝寺へ異動 | |||
飯盛山 大音院 宝勝寺 | 阿弥陀如来 | 真宗大谷派 | 横浜市磯子区氷取沢町 | 霊場本尊は盗難 | ||
21番 | 安養山 浄土院 阿弥陀寺 | 阿弥陀如来 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 横浜市磯子区峰町 | |
22番 | 村松山 金山寺 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、矢部野観音、薬王寺へ異動 | |||
東方山 済生院 薬王寺 | 薬師如来 | 浄土宗 | 横浜市磯子区洋光台3 | 朝日薬師 | ||
23番 | 村松山 金仙寺 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 廃寺、安養寺へ異動 | ||
東宮山 無量院 安養寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 横浜市港南区港南台2 | |||
24番 | 泉流山 万蔵寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 光明寺と合併して廃寺、札所は下記へ異動 | ||
日野山 真如院 徳恩寺 | 阿弥陀如来 | 高野山真言宗 | 横浜市港南区日野中央2 | 東国88霊場 | ||
25番 | 金剛山 正福寺 | 正観世音菩薩 | 曹洞宗 | 光明寺と合併して廃寺、光明寺へ異動 | ||
福聚山 慈眼院 光明寺 | 阿弥陀如来 | 高野山真言宗 | 横浜市港南区日野7 | 東国88霊場 | ||
26番 | 松本山 法身院 正覚寺 | 阿弥陀如来 | 十一面観世音菩薩 | 浄土宗 | 横浜市港南区港南2 | |
27番 | 南光山 慈願寺 福聚院 | 如意輪観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 横浜市港南区港南1 | 東国88霊場 | |
28番 | 如意輪堂 | 如意輪観世音菩薩 | 廃寺、東樹院へ異動 | |||
関宮山 寂静寺 東樹院 | 阿弥陀如来 | 高野山真言宗 | 横浜市港南区笹下2 | 東国88霊場、霊場本尊は所在不明 | ||
29番 | 大霊山 桐谷寺 泉蔵院 | 聖観世音菩薩 | 廃寺、篁修寺へ異動 | |||
鳳林山 篁修寺 | 釈迦如来 | 如意輪観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市磯子区森5 | 廃寺時に霊場本尊が変更 | |
30番 | 霊桐山 東漸寺 | 釈迦如来 | 十一面観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市磯子区杉田1 | |
31番 | 霊桐山 東漸寺 多福院 | 子安観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 東漸寺の塔頭、廃寺、林香寺へ異動 | ||
晴峯山 林香寺 | 釈迦如来 | 千手観世音菩薩 | 臨済宗建長寺派 | 横浜市磯子区森2 | 異動時に霊場本尊が変更、旧山号は雨峯山 | |
32番 | 花翁山 慶珊寺 | 大日如来 | 聖観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区富岡東4 | 東国88霊場 |
33番 | 海照山 持明院 | 大日如来 | 正観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区富岡東5 | 東国88霊場 |
34番 | 北嶺山 多門寺 金蔵院 | 大日如来 | 聖観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 横浜市金沢区釜利谷東5 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 東路の 補陀洛山も ここなれや をともの岸に 寄する白波 |
2番 | 長浜の 真砂の数は 尽きるとも 大悲の慈限 限りあらじな |
3番 | 金沢の 宝の山に 入りぬれば などか誓ひの 虚しかるらん |
4番 | 尋ねのる 八つのとぼその 永泉寺 恵みは深く 照らす月影 |
5番 | 村を渡る 町屋に立ちし 観世音 塵に混じ入る 誓ひなるらん |
6番 | 巡り来て 願いをここに みちしほの かへおきわする 筆捨ての山 |
7番 | これやこの 華蔵世界と 聞くからに いつも大悲の 春にやあらなん |
8番 | ただ頼め 野島が崎に 曳く網の 漏らさず救う 波の雨露屑 |
9番 | 実相の 室の木なれば ありがたや 今に大悲の 花や咲くらん |
10番 | 内川の 恵みは深き 光伝寺 後々の内間も 光優れて |
11番 | 雲を起こし 雨を降らして 金龍の 功徳を恵む 飛び石の山 |
12番 | 引き越しや 下賜の車に 乗り換えて これぞ家宅の 門出なるらん |
13番 | 面白や 六浦の浜に 通ひ来て 琴や調ぶる 嶺の松風 |
14番 | 枯れ木にも 花咲き実る 千光寺 頼まば誓ひ 誰も照るひめ |
15番 | 村人の 頼む誓ひは 常福寺 名も大道の 山を訪ねて |
16番 | 東光寺 南の海も ここにして ひとつ蓮の 誓ひ頼もし |
17番 | 新井田の 文殊の跡を 大慈とて 照らす大悲の 誓ひ頼もし |
18番 | ひと筋に 頼まば誓ひ 現れて 大悲の宝 蔵に満ちなん |
19番 | 手に結ぶ 誓ひの水に 月影を かすは白波 八重の潮風 |
20番 | 霊巌寺 訪ねてここに 氷取沢 恵みも深き 山の奥かな |
21番 | 極楽は 他にはあらじ 分け昇る 心の月の 峰の阿弥陀寺 |
22番 | ここもまた 黄金の山と 聞くからに 彼の岸とても 遠からぬかは |
23番 | 遥々と 訪ねて上り 来てみれば 照らす光は 日野の村松 |
24番 | 日野山の 真如の寺に 来てみれば 春は花咲き 秋は紅 |
25番 | 訪ね来て 仰げは高し 光明寺 事象の月の 影の彩けき |
26番 | ひとたびは 正覚取りし 御仏の 仮に菩薩の 誓ひ頼もし |
27番 | 松本や 恵みは深き 福聚院 千代も変はらず 照らす月影 |
28番 | 関の戸を 裂かぬ御世にも 生まれきて 大悲の山を 巡る嬉しさ |
29番 | 桐が谷津 大悲の春に 巡り来て 喜の苦の旅も ここにしるらん |
30番 | 東漸寺 大悲の光 影垂れて 南の神も 他ならぬかな |
31番 | 広々と 大悲の慈眼 林香庵 分けて子安の 御名も頼もし |
32番 | 慶珊寺 誓ひの海の 影深く 光現はす 岸の富岡 |
33番 | 名も高き 御河に架けし 八橋の 写してここに 渡す珍し |
34番 | あら嬉し 六つの巷の 金蔵院 巡り納める 旅の笈摺 |