★峡南三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 郷地三十三観音霊場、郷地札三十三所、西河内三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者 宝暦2(1752)年かそれ以前
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・山梨県の峡南地域の観音霊場。

・一部資料では、狭南と表記されているが、誤字であろう。

・宝暦2年の御詠歌集があるので、開創はその年かそれ以前と推定される。

・現状、活動は見られない霊場である。

情報掲載日・更新日 公開:2021年06月08日  更新:2021年06月08日

 

札番 山・院・寺号 御本尊・霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 梅立山 西光寺     (梅久保) 廃寺、観音堂のみ
2番 鳥屋山 永明寺     (鳥屋村) 廃寺
3番 前山堂 馬頭観世音菩薩   (柳川)  
4番 経玉山 法永寺   日蓮宗 南巨摩郡身延町大塩1968  
5番 宝珠山 大塩寺   曹洞宗 南巨摩郡身延町大塩1508  
6番 十谷山 久真院   曹洞宗 南巨摩郡富士川町十谷387  
7番 安楽山 西方寺   曹洞宗 南巨摩郡早川町新倉2021  
8番 月桂山 大抱院   曹洞宗 南巨摩郡早川町新倉916  
9番 掛真山 抱明院   曹洞宗 南巨摩郡早川町早川1178  
10番 清河山 宝龍寺 十一面観世音菩薩 真言宗醍醐派 南巨摩郡早川町黒桂147  
11番 金剛山 朝晨庵   臨済宗妙心寺派 南巨摩郡早川町保11  
12番 大悲山 保道庵     (保村) 法幢庵とも、廃寺
13番 金谷山 東陽寺     (雨畑)  
14番 普門山 円通院     (草塩) 廃寺
15番 直指山 宗伝寺   曹洞宗 南巨摩郡早川町草塩540  
16番 神王山 常昌院 阿弥陀如来 曹洞宗 南巨摩郡早川町京ケ島711  
17番 宮本堂(宮本院)     南巨摩郡早川町塩之上785-2 廃寺、熊野権現社隣接の集会所に移動
18番 安楽山 西光寺     (榑坪) 廃寺
19番 妙智山 雲外寺     (笹走) 廃寺
20番 大悲山 普明寺     (梨子) 廃寺、23番と合併
21番 長谷山 常嶽寺   曹洞宗 南巨摩郡身延町古長谷1183  
22番 福用山 日輪寺   曹洞宗 南巨摩郡身延町江尻窪599 23番を合併するまでの山号は普光山
23番 福用山 慈眼寺     (江尻窪) 廃寺、22番と合併
24番 遅沢山 千光庵   臨済宗妙心寺派 南巨摩郡身延町遅沢1171  
25番 甲州山 薬王寺   臨済宗妙心寺派 南巨摩郡身延町中山112  
26番 大陸山 宝珠院   臨済宗妙心寺派 南巨摩郡身延町中山15  
27番 向富山 福寿院   曹洞宗 南巨摩郡身延町矢細工32  
28番 延命山 宝積寺     (矢細工) 廃寺
29番 岩水山 宝泉寺   曹洞宗 南巨摩郡身延町夜子沢3876  
30番 三守皇山 大聖寺 不動明王 真言宗醍醐派 南巨摩郡身延町八日市場539 甲斐108霊場
31番 蔵春山 栄宝寺 虚空蔵菩薩 曹洞宗 南巨摩郡身延町西嶋1320  
32番 安楽山 広禅院   曹洞宗 南巨摩郡身延町西嶋501  
33番 光明山 西光寺     (西嶋) 廃寺、青原院(西嶋551)に併合

 

札番 御詠歌
1番 遥々と 登りて見れば 白川の 唱え始めて 拝む御仏
2番 かに沢の 岩のほとりを 打ち越えて 導きたまえ 弥陀の浄土へ
3番 前は山 後はいたて 赤石切沢 いつも絶えせぬ 峯の松風
4番 来て見れば 青桐坂の 岩の苔 さながら瑠璃の 光なるらん
5番 地場寺と 聞いて尋ねて 来てみれば 諸病諸疾に 叶う御仏
6番 柳川の 瀬音を上り 来てみれば 朝日に向かう 峯の松風
7番 深山路を 木原松原 分け行けば 西方弥陀の 浄土なるらん
8番 一心に 南無観音と たのむべし 大座の水に 映る来光
9番 早川の もとを尋ねて 来てみれば 極楽世々の 御山なりけり
10番 観音の 誓いを更に 皆人を 法の道へも 入らせたまへよ
11番 おしなべて 長き短き 朝晨庵 仏の誓い 新たなりけり
12番 法の道 行くは極楽 身の末も 後の世ともに 救いたまへよ
13番 深山路を 押し分け参る 観世音 神の後ろに 湯の本の寺
14番 ありがたや 南無観音と 唱うべし 塩のひくまに 利生ありける
15番 直指山 岸打つ音は 早川の 西の御山に 響く滝津瀬
16番 京ケ島 あわで拝む 観世音 仁王御所 唱へ始めて
17番 古里を 遥々ここへ 参り来て 宮本堂と 拝む観音
18番 安楽の 誓いをたのむ 西光寺 導きたまえ 弥陀の浄土へ
19番 名を聞くも かたみの笹野 観世音 導き給え 知るも知らぬも
20番 補陀落は よそにはあらじ 普明寺の 罪は梨子の 福原の寺
21番 あら金や 福原村を 通り来て 仏はいづみ 常岳の寺
22番 ありがたや 朝日を拝む 日輪寺 夕日は末の 棲み家なるらん
23番 昔より 立つとも知らぬ 慈眼寺の 心あらたに 拝む観音
24番 音楽の 御声なりけり 早川の 波間に拝む 遅沢の寺
25番 参り来て 誓いを拝む 薬王寺 瑠璃の光に かなう御仏
26番 我が心 今より後を 楽しみに 心にかけよ 地蔵菩薩を
27番 遥々と 登りて見れば 福寿寺の いつも絶えせぬ 峯の松風
28番 分け来たり 延命山の 法積寺 心隔てず (以下、不明)
29番 岩をたて 水をかえして 夜子沢の ほとりに立つは 拝む御仏
30番 面より 心の内の 慈悲仏を ふた道かけて たのむ御仏
31番 生まれ来て 菩薩の誓い ありがたを 思はで送る 人の愚かよ
32番 濁るとも 光は勝る 光前寺 弥陀の光も 胸にこそある
33番 これまでは 親とたのみし 笈摺を 脱ぎて納める 身こそ頼もし

今までの 願いをここに 納めおく 仏の光 西にこそある