★周防国三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 周防三十三観音霊場
関連霊場  
公式情報・事務局 周防国三十三観音霊場会 事務局(http://www.suoukoku33.net/suouko/index.php
御開帳情報  
開創年・開創者 室町時代の初期に開創 大内弘世、昭和56(1981)年に再興
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・山口県内の観音菩薩巡拝霊場。

・開創者とされる大内弘世とは、周防国の守護大名だった人物。

・全行程はおよそ260kmで、自動車巡拝で結願まで3日程度とされる。

・巡拝用品や専用納経帳(御朱印帳)なども揃っている。

・札所には霊場の看板なども出ており、受け入れ態勢の整っている霊場と言える。

情報掲載日・更新日 公開:2020年10月30日  更新:2020年11月06日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 宗派 住所 備考
1番 二井寺山 極楽寺 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 岩国市周東町用田866 山口18不動、中国33観音、山陽24花寺
2番 洪福山 長宝寺 十一面観世音菩薩 臨済宗天龍寺派 岩国市周東町祖生1732  
3番 万年山 松尾寺 聖観世音菩薩 臨済宗天龍寺派 大島郡周防大島町東三蒲2178  
4番 帯石山 帯石観音 千手観世音菩薩 曹洞宗 大島郡周防大島町日前1106 普門寺(西安下庄長天611)の飛び地境内
5番 両石山 普慶寺 千手観世音菩薩 真言宗御室派 柳井市姫田12-1  
6番 神峰山 用明院 般若寺 聖観世音菩薩 真言宗御室派 熊毛郡平生町宇佐木1166 中国33観音、西瀬戸3観音
7番 孤鹿山 福楽寺

聖観世音菩薩

十一面観世音菩薩

真言宗大覚寺派 柳井市余田院内1112  
8番 普度山 済世院 蓮池寺 聖観世音菩薩 浄土宗 熊毛郡田布施町川西1233  
9番 鳴谷山 長徳寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 光市立野西庄1450  
10番 万年山 安国寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 周南市原593 高寺観音
11番 紫雲山 蓮台寺 如意輪観世音菩薩 真言宗御室派 下松市山田575  
12番 華岳山 閼伽井坊 梁観音堂 十一面千手観世音菩薩 真言宗御室派 下松市瀬戸648 閼伽井坊(末武上398)の飛び地境内
13番 宝蔵山 日天寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 下松市末武上917-4  
14番 金砂山 福田寺 如意輪観世音菩薩 曹洞宗 周南市徳山4718  
15番 盛谷山 蓮宅寺 馬頭観世音菩薩 真言宗御室派 周南市上村1967 16番の管理
16番 宝亀山 岩屋寺 聖観世音菩薩 真言宗御室派 周南市下上2215  
17番 富田山 建咲院 聖観世音菩薩 曹洞宗 周南市土井1丁目5-1 中国楽寿33観音
18番 霊峯山 川崎観音堂 十一面観世音菩薩 曹洞宗 周南市川崎2丁目1 音羽観音
19番 嶺若山 普春寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 周南市夜市下伊賀107 若山観音
20番 海門山 瀧谷寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 防府市富海1593  
21番 木部観音堂 十一面観世音菩薩 曹洞宗 防府市牟礼648-5 22番の管理
22番 瑞祥山 極楽寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 防府市岩畠2丁目19-1  
23番 松尾山 天皇院 光明教寺 観音堂 十一面観世音菩薩 天台宗 防府市真尾1609 光明寺(浄土真宗)(真尾1610-5)の管理
24番 天神本地観音堂 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 防府市松崎町14

防府天満宮の境内、満願寺(迫戸11)の管理

25番 万年山 天徳寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 防府市下右田668  
26番 岩淵山 観音寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 防府市台道2634 岩淵観音
27番 慈雲山 顕孝院 十一面観世音菩薩 臨済宗東福寺派 山口市鋳銭司黒山3919  
28番 花瀧山 清水寺 千手観世音菩薩 真言宗御室派 山口市宮野下1127 29番の管理
29番 西高野山 神福寺 十一面観世音菩薩 真言宗御室派 山口市八幡馬場813  
30番 正宗山 洞春寺 聖観世音菩薩 臨済宗建仁寺派 山口市水の上町5-27 毛利元就の菩提寺、中国33観音
31番 円通山 普門寺 十一面観世音菩薩 臨済宗東福寺派 山口市白石3丁目4-1  
32番 岩戸山 大林寺 十一面観世音菩薩 曹洞宗 山口市朝倉町3-14  
33番 瀧塔山 龍蔵寺 千手観世音菩薩 真言宗御室派 山口市吉敷1750 中国33観音、山陽24花寺、山口18不動

 

札番 御詠歌
1番 二井寺へ 詣る心は 極楽の 蓮の台に 登るこの道
2番 末の世の 人を救わん 悲願には その名も長き 宝寺かな
3番 雲の波 霞の煙 分け入りて 大悲を拝む 松の尾の寺
4番 補陀洛や 帯石山も 異ならず 結ぶ心は ひとつ観音
5番 参るより たのみをかくる 柳井津の 広き誓いは 海の普慶寺
6番 ひとたびは 浪に揺られし 月影も 般若の峰に 澄み上ほるかな
7番 遥々と 参る野寺の 入り合いに 諸行無常と 鳴る鐘の声
8番 この寺に 手向けの糸を より置きて ひとつ蓮の 縁にしなるらん
9番 峯に吹く 松の嵐も おのづから 憂き世の塵を 払う鳴る谷
10番 高寺の 峯の嵐に 霧晴れて 麓の海に 月宿るらん
11番 山高き ここに蓮の 台寺 これも諸仏の 授恵の庭かな
12番 あらとうと 木々の梢に 法の花 思えば後世は 何にも頼もし
13番 海近く 南に向かふ 日面寺 補陀洛山も 近くなるらん
14番 法の種 野上の里に 蒔きおきて 花咲き実る 福田寺かな
15番 照らせなる 心の駒の はなれもや 憂き世を巡る 中山の月
16番 補陀洛や 峯を写せる 岩屋寺 重き御法の 誓いなるらん
17番 池水の 清き涼しき 宝寺 蓮の台を 誰か濁さん
18番 誓いある 仏の御手の 数々に 手間の糸を かけて頼まむ
19番 嶺高く 分け入る心は 若山の 普賢文殊も あらたなるらん
20番 山高き 那智を写して 御熊野の ここに表わす 誓いなるらん
21番 浦近き 木部山風に 夢覚めて 海潮音も 有明の月
22番 うち群れて 我も我もと 詣でたる 心はここに 敷山もなし
23番 海川や 調べ添うなる 松尾寺 ここにせうじの むかう音楽
24番 見るからに 心もここに 澄む月の 影も涼しき 池のさざ波
25番 御手の糸 かくるや左り 右田ヶ岳 導く心 人を茂らさじ
26番 山高く 誓いの海に 潮満ちて 白雲かかる 岩渕の岳
27番 かりそめに 祈る願いを 弥山とて また立ち返れ 参れ旅人
28番 皆人の 参る心は 清水の 陰も涼しき 月の夕暮れ
29番 皆人の 願う心は 峯の月 あまねく照らせ 後の世までも
30番 あらとうと 導き給え 観世音 西の御山に 響く入り合い
31番 山高く 麓の月の 影差して いつも絶えせぬ 松風の音
32番 分け入れば 御山を伝う 岩屋寺 これぞ仏の 浄土なるらん
33番 補陀洛や 那智の御山を 写しおき 後の世までも 落つる滝つ瀬