札所数 | 35(番号付き札所:33 客番・番外札所:2) |
別称 | 信濃(撰)三十三ヶ所観音霊場、信撰三十三ヶ所観音霊場、信前三十三ヶ所観音霊場 |
関連霊場 | 信濃秩父三十四ヶ所観音霊場(信府観音霊場)、信濃坂東三十三ヶ所観音霊場(信悟観音霊場・信後観音霊場) |
公式情報・事務局 | 信濃三十三観音札所連合会 (http://shinano33.com/) |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 江戸時代初期の寛政年間(1789~1801年)とされる |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・客番札所を2ヶ寺加えた、全35ヶ寺で構成されている。 ・無住、地域管理、個人管理の札所が多い。 ・車や徒歩といった手段に関わらず、安全上、観音堂まで足を運べない札所がある。 ・信府観音霊場と信悟観音霊場と合わせて、「信濃百番観音霊場」と呼ばれている。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年04月23日 更新:2020年09月15日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 仏眼山 法善寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東筑摩郡麻績村上町 | |
2番 | 楊柳山 宗善寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東筑摩郡麻績村上町 | 第1番札所 法善寺の管理 |
3番 | 笹命山 岩井堂 | 馬頭観世音菩薩 | 無宗派 | 東筑摩郡筑北村坂井 | 古司の尻つみ観音 |
4番 | 大里山 風雲庵 | 聖観世音菩薩 | 黄檗宗 | 長野市松代町清野宮組 | 清野観音、地域管理 |
5番 | 倉科山 妙音寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 千曲市倉科竹ノ尾 | 竹ノ尾観音 |
6番 | 洗淵山 観瀧寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 千曲市森大峯 | |
7番 | 虫歌山 桑台院 | 千手観世音菩薩 | 真言宗 | 長野市松代町豊栄宮崎 | 虫歌観音 |
8番 | 時頼山 西明寺 | 千手観世音菩薩 | 浄土宗 | 長野市塩生甲 | 吉窪観音 |
9番 | 蓑堂山 蓑堂 | 十一面観世音菩薩 | (不明) | 須坂市大字米子寺内 | べべ出し観音、お祭り嫌いの観音様 |
10番 | 妙徳山 高顕寺 | 十一面千手観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 須坂市仁礼中村 | |
11番 | 明真山 清滝観音堂 | 千手観世音菩薩 | 真言宗 | 長野市松代町東条菅間 | 清滝観音、養蚕観音 |
12番 | 菩提山 南泉寺 無常院 | 馬頭観世音菩薩 | 浄土宗 | 長野市安茂里小市 | 善光寺7院、御本尊・一光三尊阿弥陀如来 |
13番 | 恵日山 開眼寺 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗妙心寺派 | 千曲市八幡中原 | |
14番 | 姨捨山 放光院 長楽寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 千曲市八幡 | 姨捨観音 |
15番 | 富蔵山 三宝院 岩殿寺 | 馬頭観世音菩薩 | 天台宗 | 東筑摩郡筑北村坂北 | |
16番 | 阿弥陀山 清水寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 長野市若穂保科 | 保科観音 |
17番 | 福寿山 関昌寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東筑摩郡筑北村東条 | 正命観音、今見堂観音 |
18番 | 金峯山 龍福院 長谷寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 長野市篠ノ井塩崎 | 人肌観音・長谷観音 |
19番 | 小菅山 菩提寺 | 馬頭観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 飯山市瑞穂 | |
20番 | 鷲峯山 長安寺 | 千手観世音菩薩 | 臨済宗妙心寺派 | 松本市会田 | 岩井堂観音 |
21番 | 常光寺 観音堂 | 十一面観世音菩薩 | (不明) | 長野市篠ノ井岡田裏 | 岡田観音 |
22番 | 羽広山 仲仙寺 | 十一面観世音菩薩 | 天台宗 | 伊那市西箕輪 | 羽広観音 |
23番 | 瀧洞山 宝蔵寺 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 上田市御獄堂 | 岩谷堂観音 |
24番 | 法国山 阿弥陀寺 | 十一面観世音菩薩 | 浄土宗 | 諏訪市上諏訪唐沢 | 岩屋観音 |
25番 | 天陽山 盛泉寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 東筑摩郡波田町 | 水沢観音 |
26番 | 栗尾山 満願寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 安曇野市穂高牧 | |
27番 | 金峰山 牛伏寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 松本市内田 | うしぶせ観音 |
28番 | 龍頭山 龍福寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 上田市腰越向井 | 鳥羽堂観音 |
29番 | 布引山 釈尊寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 小諸市大久保 | 布引観音 |
30番 | 歓喜山 正法寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 上水内郡中条村日下野 | |
31番 | 慈眼山 広福寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 上水内郡中条村御山里 | |
32番 | 椿峯山 西照寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗 | 上水内郡小川村椿峰 | |
33番 | 宝珠山 高山寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗豊山派 | 上水内郡小川村稲丘 | |
客番1 | 定額山 善光寺 | 一光三尊阿弥陀如来 | 天台宗・浄土宗 | 長野市元善町 | |
客番2 | 北向山 北向観音堂 | 千手千眼観世音菩薩 | 天台宗 | 上田市別所温泉 | 別所観音 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 逆縁も 洩らさで救う 西谷の 巡礼塔を 拝む尊さ |
2番 | おしなめて 知るも知らぬも 宗善寺 寺へ参るは 後の世のため |
3番 | 安坂川 波間に結ぶ 岩井堂 うろくずまでも 浮かみこそすれ |
4番 | 清野寺 立ち出でみれば 霧雲の 晴るるところは 元のすみかよ |
5番 | くらしなと 思えば出ずる 明星の ひかり田水に 浮かむ星影 |
6番 | 雨の宮 森の木陰に 寺見えて 参る心は 涼しかるらん |
7番 | 虫生田に 陰を隠すは 東条 有明月は 西に傾く |
8番 | 水上を さし出で見れば 西明寺 岸打つ波に 船ぞ浮かめる |
9番 | 井の上や 夜な夜なきたる 蓑ん堂 雨は降るとも 身をば濡らさじ |
10番 | あづまやの 川瀬の波の 音聞けば 御法の船の 違わざりけり |
11番 | 清滝や 川瀬の波の 繁ければ 心静めて 頼む後の世 |
12番 | 中見堂 参りて拝む ありがたや 善きも悪しきも 漏らし給ふな |
13番 | 開眼寺 後ろは山に 前はよし 北を流るる 志川なるらん |
14番 | 音に聞く 姨捨山を 来てみれば 月の都は ここにこそあれ |
15番 | 罪科も 露と消えなむ 岩殿の 松吹く風も 御法なるらん |
16番 | かりそめも 濁る心を 求むなよ 影清水に 月は澄みぬる |
17番 | 昔より 大悲の御影 今見堂 後世こそ大事 助け給へや |
18番 | 長谷寺 松の葉ごしの 影よりも 遠に見えゆく とをの山寺 / 父母の 菩提のために 長谷寺 建ててぞ祈る 大慈大悲を |
19番 | 小菅寺 南を見れば あづまやの 誓を頼み 願ふ後の世 |
20番 | 岩井堂 岩にぞ御堂 懸けつくり 谷を隔てて 映す水影 |
21番 | 本山や 常の光の 御寺にぞ 有明月に 朝日輝く |
22番 | 遥々と 登り向かえば 仲仙寺 いつも絶えせぬ 松風の音 |
23番 | 宝蔵寺 見上げてみれば 岩谷堂 峯の松風 谷川の音 |
24番 | 唐沢や 岩間に結ぶ 観世音 誓いの水は 汲めど尽きせじ |
25番 | 参るより 心も清き 水沢の 誓も深き 御寺なりけり |
26番 | ありがたや 功力も深き 観世音 導き給へ 弥陀の浄土へ |
27番 | 来世にて 死出の山路は よも越さじ 金峯山へ 参る身なれば |
28番 | 鳥羽の山 登りてみれば 龍福寺 田子の浮き舟 松風の音 |
29番 | 望月の 御牧の駒は 寒からじ 布引山を 北と思へば |
30番 | 正法寺 月は三ヶ野の 峰に出で 下る片岡 寺の灯 |
31番 | 広福寺 誓を頼む 八重桜 峰の嵐も 吹きや散らさじ |
32番 | 椿峰や 高き恵みは いかばかり 深き罪身も 浮かぶとぞ聞く |
33番 | 高くとも 安く登れよ 寺坂を 九品浄土へ 参る身なれば |
客番1 | 身はここに 心は信濃の 善光寺 導き給へ 弥陀の浄土へ |
客番2 | いくばくの 人の心を 澄ますらん 北向山の 峰の松風 |