札所数 | 72(番号付き札所:72 客番・番外札所:0) |
別称 | 武州七十二薬師霊場 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | 寅年ごと、直近は第21回目の御開帳に当たる令和4(2022)年4月7日から13日まで |
開創年・開創者 | 安永5(1776)年 寛智法印と松本忠左衛門(松本自観) |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・埼玉県内の薬師如来霊場になる。 ・中武蔵とは、埼玉県中央部の4市4町を指している。 ・現在の札所配置だと、全行程はおよそ160kmになる。 ・徒歩巡拝で、最低4日は必要になるとされる。 ・開創当時の道程だと、十八里十四丁余とされている。 ・開創の願主となった寛智法印は第1番札所龍福寺の中興住職で、松本忠左衛門は吉田の人物。 ・元々72ヶ所での開創を目的としていたわけではなく、各地域で祀られていた薬師霊場をまとめた結果として72札所になった。 ・完全な御開帳霊場であり、それ以外の期間は御朱印も参拝も不可となる札所が多い。 ・龍福寺がガイドブックを御開帳に合わせて発行している。 ・一覧作成は他に、西郊民俗談話会 第212号(平成22年9月19日)を参考とした。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2018年11月22日 更新:2022年04月14日 |
札番 | 山・院・寺号 | 御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 天神山 不動院 龍福寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 坂戸市戸口453 | 坂戸観音 |
2番 | 薬師堂 | 薬師如来 | 坂戸市沢木 | 沢木集会所 | |
3番 | 泉福寺 | 地蔵菩薩 | 天台宗 | 坂戸市長岡 | 廃寺、お堂のみ |
4番 | 璃光山 薬王院 大薬寺 | 薬師如来 | 真言宗智山派 | 入間郡毛呂山町大類112 | 大類公会堂の隣 |
5番 | 金玉山 智福寺 | 薬師如来 | 真言宗智山派 | 入間郡毛呂山町西大久保148 | 八坂神社の隣 |
6番 | 清水山 彼岸院 大栄寺 | 阿弥陀如来 | 真言宗智山派 | 坂戸市厚川78 | |
7番 | 長福寺 | 薬師如来 | 真言宗 | 鶴ヶ島市上新田 | 廃寺、お堂のみ |
8番 | 高福寺 | 不動明王 | 真言宗 | 鶴ヶ島市高倉 | 廃寺、お堂のみ |
9番 | 花陰山 薬師寺 薬師堂 | 薬師如来 | 真言宗 | 坂戸市三光町 | 三光花影集会所 |
10番 | 白髭山 常福寺 薬師堂 | 大日如来 | 真言宗 | 坂戸市元町18 | 廃寺、お堂のみ、坂戸薬師 |
11番 | 安養山 蓮華院 善能寺 | 阿弥陀如来 | 真言宗智山派 | 鶴ヶ島市脚折町6 | |
12番 | 藤金山 法昌寺 | 釈迦如来 | 曹洞宗 | 鶴ヶ島市藤金467 | |
13番 | 広谷山 正音寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 鶴ヶ島市上広谷 | |
14番 | 正進庵 | 薬師如来 | 川越市天沼新田141 | 天沼新田自治会館 | |
15番 | 瑠璃光山 観音寺 薬師堂 | 薬師如来 | 真言宗 | 川越市鯨井1840 | 廃寺、鯨井自治会館、鯨井八坂神社の境内 |
16番 | 薬樹山 永命寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 川越市下小坂 | |
17番 | 三宝山 長福寺 | 大日如来 | 真言宗智山派 | 坂戸市紺屋892 | 富士見堂 |
18番 | 東円寺 | 坂戸市紺屋 | 廃寺、紺屋集会所 | ||
19番 | 藤井山 霊泉院 勝光寺 | 薬師如来 | 天台宗 | 坂戸市横沼361 | |
20番 | 北谷山 瑠璃光院 薬師堂 | 坂戸市横沼452 | 個人管理 | ||
21番 | 薬王山 東光寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 坂戸市小沼266 | |
22番 | 宝福山 西光寺 | 釈迦如来 | 曹洞宗 | 坂戸市塚越567 | |
23番 | 龍護山 実相院 大智寺 | 大日如来 | 真言宗智山派 | 坂戸市石井2331 | |
24番 | 薬師堂 | 薬師如来 | 臨済宗建長寺派 | 坂戸市島田419 | |
25番 | 天林山 東蔵寺 | 薬師如来 | 臨済宗建長寺派 | 坂戸市島田725 | |
26番 | 薬師堂 | 坂戸市赤尾 | 個人管理 | ||
27番 | 東光寺 | 地蔵菩薩 | 真言宗 | 比企郡川島町中山1155 | 廃寺、中廓集会所 |
28番 | 瑠璃山 東福院 | 大日如来 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町下伊草141 | |
29番 | 草芽山 大聖寺 | 大日如来 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町伊草161 | |
30番 | 大福寺 | 地蔵菩薩 | 真言宗豊山派 | 比企郡川島町平沼308 | |
31番 | 薬師堂 | 比企郡川島町牛ケ谷戸489 | 個人管理 | ||
32番 | 常楽山 養竹院 | 薬師如来 | 臨済宗円覚寺派 | 比企郡川島町表9 | 円覚寺100観音 |
33番 | 霊松庵 | 薬師如来 | 真言宗 | 比企郡川島町畑中 | 畑中南集会所 |
34番 | 大福寺 | 地蔵菩薩 | 臨済宗円覚寺派 | 比企郡川島町東大塚273 | |
35番 | 善福寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町下八ツ林307 | |
36番 | 善福寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町下八ツ林307 | |
37番 | 法薬山 威徳寺 薬師堂 | 薬師如来 | 真言宗 | 比企郡川島町下八ツ林586 | 廃寺、お堂のみ |
38番 | 光勝寺 | 薬師如来 | 真言宗 | 比企郡川島町上八ツ林 | 廃寺、光勝寺墓地 |
39番 | 慈眼山 円泉寺 薬師堂 | 薬師如来 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町一本木 | |
40番 | 薬師堂 | 比企郡川島町吹塚 | 個人管理 | ||
41番 | 宝光山 医音寺 | 薬師如来 | 真言宗智山派 | 比企郡川島町北園部202 | |
42番 | 超福寺 薬師堂 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 比企郡川島町北戸守 | 北戸守集会所 |
43番 | 光明寺 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 東松山市早俣451 | |
44番 | 寂照山 不二院 長松寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 東松山市高坂1184 | |
45番 | 薬師堂 | 薬師如来 | 真言宗 | 東松山市毛塚791 | |
46番 | 医王山 瑠璃院 常安寺 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 東松山市西本宿530 | |
47番 | 巌殿山 正法寺 | 千手観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 東松山市岩殿1229 | 坂東33観音 |
48番 | 澤田山 長慶寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 東松山市神戸1678 | |
49番 | 万蔵寺 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 東松山市葛袋256 | |
50番 | 八正山 定宗寺 | 薬師如来 | 天台宗 | 東松山市石橋518 | |
51番 | 大願山 成就院 浄光寺 | 地蔵菩薩 | 天台宗 | 東松山市下青鳥126 | 武蔵国13仏 |
52番 | 花蔵院 | 薬師如来 | 天台宗 | 東松山市下青鳥805 | 廃寺、下青鳥会館 |
53番 | 泉蔵寺 薬師堂 | 薬師如来 | 天台宗 | 東松山市上押垂 | 廃寺、お堂のみ、青押集落農業センター、比企西国33観音 |
54番 | 西福寺 薬師堂 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 東松山市下押垂227 | |
55番 | 利仁山 無量寿寺 | 阿弥陀如来 | 曹洞宗 | 東松山市下野本662 | |
56番 | 城谷山 長源寺 | 釈迦如来 | 曹洞宗 | 比企郡吉見町南吉見378 | |
57番 | 祝融山 萬松寺 | 釈迦如来 | 曹洞宗 | 東松山市柏崎341 | |
58番 | 愛宕山 寿命院 無量寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 比企郡吉見町久保田1380 | |
59番 | 薬師堂 | 比企郡吉見町下細谷 | 墓地内 | ||
60番 | 松岡山 光明寺 明王院 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 比企郡吉見町下細谷415 | |
61番 | 薬師堂 | 比企郡吉見町和名 | 和名二集会所 | ||
62番 | 岩殿山 光明院 安楽寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 比企郡吉見町御所374 | 坂東33観音、関東88霊場、東国花100寺 |
63番 | 岩室山 湯沢寺 龍性院 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 比企郡吉見町北吉見459 | |
64番 | 沢水山 城恩寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 東松山市松山町3 | |
65番 | 法音山 多門院 福聚寺 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 東松山市本町2 | 元札所真福寺は廃寺で石仏のみ |
66番 | 頼綱山 宝性寺 | 不動明王 | 真言宗智山派 | 比企郡吉見町江綱1299 | |
67番 | 清岑寺 薬師堂 | 薬師如来 | 曹洞宗 | 東松山市市ノ川779 | 目薬師、永福寺(市ノ川212)の管理 |
68番 | 妙雲山 覚性寺 | 阿弥陀如来 | 真言宗智山派 | 東松山市東平438 | |
69番 | 萬松山 西明寺 | 阿弥陀如来 | 曹洞宗 | 東松山市野田359 | |
70番 | 東松庵 | 比企郡滑川町羽尾 | |||
71番 | 岩星山 明星院 円光寺 | 阿弥陀如来 | 天台宗 | 比企郡滑川町伊古1243 | 武蔵国13仏 |
72番 | 医王山 薬王院 慶徳寺 | 阿弥陀如来 | 曹洞宗 | 比企郡滑川町中尾812 | 加田薬師 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 年経れど 朽ち果てもせず 我人の 皆身の上を 照らす御仏 |
2番 | 畏しこさは 朽ち木も知るや 罪咎も 霜と消え行く 瑠璃の光に |
3番 | 仰ぐだに 苦しみ多き 世の中を いとへ届ける 瑠璃の御法を |
4番 | 薪負う 類学びて 奉る花をば受けよ 瑠璃の御仏 |
5番 | 法の道 おおくほかけて 諸人の 波平らかに 瑠璃の御国へ |
6番 | 日の光 遍く照らす 誓いには 罪あつかわも 隔てじと聞く |
7番 | 打つ波が 来ん夜も長き 幸いと ねぎことかけよ 寺の御本尊 |
8番 | 十余り 二つと立てし 誓いには 高倉経なん あだし仏に |
9番 | 畏さは 映れる花の 影なれや 手にも取られぬ 瑠璃の御法は |
10番 | 頼むぞよ 有為の山坂 とく越して 導き給へよ 瑠璃の御国へ |
11番 | 諸人の 身のいたつきも 山の名も 安く養へ 瑠璃の恵みに |
12番 | 紫の 雲かと見れば 恵みある 瑠璃の御寺に かかるふじかね |
13番 | 村の名の 広きや瑠璃の 誓いかな 御代の仏は いづれ乍らも |
14番 | 罪も消え 迷いの雲も 晴れ行きて 心の垢を すすぐ天沼 |
15番 | 尊きに 涙ぞ落つれ 南無薬師 来世は罪も 消えぬと聞くから |
16番 | 海をなす 永き命の あらん程は 仕いまつらん 瑠璃の仏に |
17番 | 名の寄する 小野の古道 踏み分けて 藍より青き 里の若草 |
18番 | 詣で来ん やま人もなし 薪負い 瑠璃の仏に 身を仕うとて |
19番 | よそよりも 勝れて光る 寺の名の 瑠璃の誓いの 恵み遍ねく |
20番 | 縦横に 歩みを運み 北谷なる 花の台の なかば頼まむ |
21番 | 村の名の 小沼とは云はじ ひと途に 瑠璃の光を 人ぞ問い来て |
22番 | つるの道 迷はで何時か 越しゆかむ 瑠璃の仏の 御名を光に |
23番 | 世の人の 浅き心も 石の井の 深き誓いを 汲みて知るべし |
24番 | 比べなむ 誓いも有らじ またたぐい 並々ならぬ 瑠璃の誓いに |
25番 | 東より くらるる寺の 名に負はず 四方に知らるる 瑠璃の御仏 |
26番 | 何時見ても 触れるあかを そのままに 瑠璃の御国へ 至る嬉しき |
27番 | 暗き海 流れ行く身を 堰止めて 導く瑠璃の 誓い仰がん |
28番 | たとえいく 障りありとも 只頼め 畏き瑠璃の 深き誓いを |
29番 | 寺の御名 唱へて頼め 幾障り すみ果てぬべき 憂世ならねば |
30番 | 澄む水に 心の月も おのずから 瑠璃の恵みの 深き平沼 |
31番 | 富田なる 里に実りの 舟あれば 渡り兼ねたる 世の人もなし |
32番 | 法の種 田の上置きて 三保ノ谷の 桜に残る とみが言の葉 |
33番 | 豊なる 実りの畑の なかおねを 照らす恵みや 比企の松風 |
34番 | 大いなる 仏の誓い 幸いと 寺の名に合う 瑠璃の御本尊 |
35番 | 御手に持つ 緑の壷の 薬王子 此の世後の世 助け賜はれ |
36番 | 南無薬師 ひとたび御名を 聞くからに 障りも晴るる 身こそ安けれ |
37番 | 真なる 影を映して 川島の 深き誓いの 瑠璃の鏡に |
38番 | 今よりは 迷いの闇も 晴れぬべし 光勝るる 寺に詣でて |
39番 | 湧きて尚 清き泉に 影見えて 心の月も 円かなるらむ |
40番 | 吹き掃う 心の塵も 残りなく 緑妙なる 塚の松が枝 |
41番 | 想いてや とても憂き世の 旅の空 花の園部に 宿り求めん |
42番 | 包めども なるともりてや 諸人の 詣でぬもなし 瑠璃の御前に |
43番 | 都幾川 塵も流れて 月もはや また類なき 光をぞ見る |
44番 | 恵あれや 年経り長き 松の戸の 明け暮れたのむ 瑠璃の誓いに |
45番 | 罪咎も 旭に当たる 霜融けて 畏き瑠璃の 御名の光や |
46番 | 四つの罪 五つの道の 常安く 栄ふも瑠璃の 恵みなるべし |
47番 | さざれ岩の 岩殿みなる 後までも 瑠璃の光の 照らさずもなし |
48番 | あと垂れし 誓いは同じ 十余り 二つ御神と 名は変われども |
49番 | 暑さをも 凌ぐ薬の 葛袋 水も漏らさで 誓い深きし |
50番 | 只頼め 朽ちぬ願いの 石橋の 名を添い掛けて 渡り行くらん |
51番 | 隔てぬと 聞くも畏き 誓いかな やしまの外も 瑠璃の恵みに |
52番 | 風吹かば 花は隠れよ 寺の名に 手向となれる 瑠璃の御庭に |
53番 | 山鳥の 名をしだり尾の 永き世の 暗きを照らす 瑠璃の御光 |
54番 | 諸人の 病を癒す 願なれば 憂き世の人も 仰ぐなるべし |
55番 | 量り無き 誓いや寺の 名に負いて 瑠璃の許へに 詣でぬもなし |
56番 | 先の世に 作りし罪も 流川 歌うる瑠璃の 御名の声かな |
57番 | 玉かしわ 先の世よりの 縁しとて 隠れる瑠璃の 実りをも聞く |
58番 | 出づる日も 入る日も同じ 誓いにて 量り無き世の 光頼まん |
59番 | 蓮の根の 糸も細谷の 契りにて 又寄り合はん 花の台に |
60番 | 置く露に 影を映して 隔てなく まことに照らす 瑠璃の月影 |
61番 | 世の人の 常に想いを かけまくも 畏き法の 道を尋ねん |
62番 | 詣で来て 頼みを掛けよ 名にし合う 安く楽しむ 寺の御仏 |
63番 | 尋ねなば かくとも知らぬ こや瑠璃の 光遍き 城山の月 |
64番 | とこ永久に 緑もゆるね 松山の 影を汲まなん 法の沢水 |
65番 | 後の世を 瑠璃の仏に 契りなば あだ浪越せし 末の松山 |
66番 | 朝日影 さして緑の 国よりも 四方に知らるる 峯の松風 |
67番 | 只願う したひよとうに 後の世を 清き岑なる 花の台に |
68番 | 四つの海 波平かに 治まるも ひとつは瑠璃の 恵みなるべし |
69番 | 雨風も 時を違へず 悪きことの 頼みもありや 瑠璃の恵みに |
70番 | 頼みなば 羽を並ぶる 契りまで 露も漏らさぬ 松の下影 |
71番 | 様々に 誓いは変われ 円かなる 光は同じ 干支の神々 |
72番 | 有り難き 瑠璃の御法の 寺々を 廻り果てぬる 身こそ頼もし |