札所数 | 38(番号付き札所:33 客番・番外札所:5) |
別称・関連霊場 | |
公式情報・事務局 | 新西国霊場会(http://www.shin-saigoku.jp/) |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 昭和7(1932)年に開創、昭和42(1967)年に再編 |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・大阪時事新報、京都日日新聞、神戸新聞の3紙の企画から霊場が設立された。 ・読者の人気投票によって選ばれた33札所で、霊場が開創された珍しいケース。 ・戦後の再編時に、2札所の入れ替えと5札所の客番追加で、38札所として再スタート。現在も維持されている。 ・現在は、「新西国霊場」と呼ばれており、札所数は33ヶ所ではあるが観音霊場ではない。 ・よって、霊場御本尊は必ずしも観世音菩薩にはならない。 ・札所は大阪に12、和歌山に2、奈良に3、京都に4、滋賀に2、兵庫に15と、近畿全体に広がっている。 ・霊場会も整っており、現在も活発な霊場になっている。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2014年10月07日 更新:2018年07月18日 |
札番 | 山・院・寺号 | 御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 荒陵山 四天王寺 | 救世観世音菩薩 | 和宗 | 大阪府大阪市天王寺区四天王寺 |
近畿36不動、大阪七福神 法然25霊場、西国49薬師 聖徳太子28霊跡、なにわ七幸 摂津国88霊場、神仏霊場巡拝 |
2番 | 佳木山 宝樹院 太融寺 | 千手千眼観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 大阪府大阪市北区太融寺町 |
おおさか13仏、なにわ七幸 摂津国88霊場、神仏霊場巡拝 近畿36不動 |
3番 | 雲松山 慈祥院 鶴満寺 | 阿弥陀如来 | 天台真盛宗 | 大阪府大阪市北区長柄東1丁目 | |
4番 | 龍谷山 観音院 水間寺 | 聖観世音菩薩 | 天台宗 | 大阪府貝塚市水間 | 神仏霊場巡拝、和泉西国33観音 |
5番 | 天音山 道成寺 | 千手観世音菩薩 | 天台宗 | 和歌山県日高郡日高川町鐘巻 | 神仏霊場巡拝、東海近畿35地蔵 |
6番 | 御衣寺 宝亀院 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 和歌山県伊都郡高野町 | |
7番 | 天野山 金剛寺 | 大日如来 | 真言宗御室派 | 大阪府河内長野市天野町 |
女人高野、神仏霊場巡拝 河内地蔵、河内飛鳥15古寺 |
8番 | 南向山 法楽寺 西方院 | 阿弥陀如来 | 浄土宗 | 大阪府南河内郡太子町太子 | 聖徳太子28霊跡 |
9番 | 鳥形山 飛鳥寺 | 釈迦如来 | 真言宗豊山派 | 奈良県高市郡明日香村飛鳥 | 飛鳥大仏、聖徳太子28霊跡 |
10番 | 仏頭山 上宮皇院 橘寺 | 聖徳太子 | 天台宗 | 奈良県高市郡明日香村橘 | 聖徳太子28霊跡 |
11番 | 二上山 當麻寺 | 蓮糸大曼荼羅・當麻曼荼羅 |
高野山真言宗 浄土宗 |
奈良県葛城市當麻 |
神仏霊場巡拝、関西花25寺 仏塔18古寺、大和七福八宝 大和13仏、法然25霊場 |
12番 | 仏日山 東光院 萩の寺 | 薬師如来 | 曹洞宗 | 大阪府豊中市南桜塚1丁目 | 西国七福神 |
13番 | 神秀山 満願寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県川西市満願寺町 | 摂津国88霊場、摂津国33観音 |
14番 | 根本山 宝塔院 神峯山寺 | 毘沙門天 | 天台宗 | 大阪府高槻市原 | 役行者36霊蹟、神仏霊場巡拝 |
15番 | 誓願寺 | 阿弥陀如来 | 浄土宗西山深草派 | 京都府京都市中京区新京極桜之町 |
洛陽33観音、洛陽6阿弥陀 法然25霊場、西山国師16霊場 真盛上人25霊場 |
16番 | 瑞応山 大報恩寺 | 釈迦如来 | 真言宗智山派 | 京都府京都市上京区五辻通溝前町 |
千本釈迦堂、京都13仏 近畿10楽観音、ぼけ封じ33観音 |
17番 | 立願山 楊谷寺 | 十一面千手千眼観世音菩薩 | 西山浄土宗 | 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷 | 柳谷観音 |
18番 | 比叡山 延暦寺 | 薬師如来 | 天台宗 | 滋賀県大津市阪本本町 |
横川中堂、神仏霊場巡拝 西国49薬師、播州21薬師 東海49薬師 |
19番 | 鞍馬山 鞍馬寺 |
千手観世音菩薩 毘沙門天王・護法魔王尊 |
鞍馬弘教 | 京都府京都市左京区鞍馬本町 | |
20番 | 立木山 立木山寺 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 滋賀県大津市石山南郷町奥山 | 立木観音、正式寺号は安養寺 |
21番 | 甲山 神呪寺 | 如意輪観世音菩薩 | 真言宗御室派 | 兵庫県西宮市甲山町 |
摂津国88霊場、摂津国33観音 仏塔18古寺 |
22番 | 摩耶山 天上寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県神戸市灘区摩耶山町 |
神仏霊場巡拝、関西花の25寺 西国17愛染、神戸七福神 神戸13仏、福原西国33観音 摂津国88霊場 摂津国33観音 |
23番 | 宝積山 能福寺 | 十一面観世音菩薩 | 天台宗 | 兵庫県神戸市兵庫区北逆瀬川町 |
平清盛菩提寺、兵庫大仏 神戸13仏、福原西国33観音 |
24番 | 上野山 須磨寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗須磨寺派 | 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町 |
正式寺号は福祥寺、真言宗18本山 摂津国88霊場、摂津国33観音 神戸13仏、福原西国33観音 神戸七福神、神仏霊場巡拝 神戸6地蔵 |
25番 | 三身山 太山寺 | 薬師如来 | 天台宗 | 兵庫県神戸市西区伊川谷町前開 |
神戸13仏、神戸6地蔵 播州21薬師、明石西国33観音 |
26番 | 大谷山 大谿寺 伽耶院 | 毘沙門天 | 本山修験宗 | 兵庫県三木市志染町大谷 | |
27番 | 刀田山 鶴林寺 | 薬師如来 | 天台宗 | 兵庫県加古川市加古川町北在家 |
愛太子観音、刀田太子 播磨法隆寺、西国49薬師 聖徳太子28霊跡 関西花25寺、播州21薬師 |
28番 | 五峰山 光明寺 | 十一面千手千眼観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県加東市光明寺 | 播磨西国33観音 |
29番 | 泉生山 酒見寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県加西市北条町北条 | 播磨西国33観音 |
30番 | 七種山 金剛城寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県神崎郡福崎町田口 | 播磨西国33観音 |
31番 | 台雲山 花岳寺 | 釈迦如来 | 曹洞宗 | 兵庫県赤穂市加里屋 | 瀬戸内33観音 |
32番 | 斑鳩寺 | 釈迦如来 | 天台宗 | 兵庫県揖保郡太子町鵤 |
聖徳太子28霊跡、西国49薬師 播州21薬師 |
33番 | 船越山 南光坊 瑠璃寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 兵庫県佐用郡南光町船越 | 播磨西国33観音 |
客番1 | 有栖山 清光院 清水寺 | 十一面千手観世音菩薩 | 和宗 | 大阪府大阪市天王寺区伶人町 |
玉出の滝、近畿36不動 摂津国88霊場 |
客番2 | 檜尾山 観心寺 | 如意輪観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 大阪府河内長野市寺元 |
仏塔18古寺、関西花25寺 役行者36霊蹟、神仏霊場巡拝 |
客番3 | 磯長山 叡福寺 | 聖如意輪観世音菩薩 | 真言宗系単立 | 大阪府南河内郡太子町太子 |
仏塔18古寺、聖徳太子28霊跡 神仏霊場巡拝、河内西国33観音 |
客番4 | 南山 般若院 安岡寺 | 如意輪観世音菩薩 | 天台宗系単立 | 大阪府高槻市浦堂本町 |
高槻観音、摂津国33観音 近畿36不動 |
客番5 | 極楽山 浄土寺 | 薬師如来 | 高野山真言宗 | 兵庫県小野市浄谷町 |
札番 | 御詠歌 |
1番 |
ありがたや 法の始めの 天王寺 亀井に浮かぶ 御仏の影 / ありがたや 法の始めの 天王寺 亀井に浮かぶ 不動明王 かしこな 法の始めの 名を取りて 難波の寺は 末の世までも / 父の里 立ち出で来たる 母の里 また立ちかえる 父の故郷 阿弥陀仏と 心は西に うつせ身の もぬけ果てたる 声ぞ涼しき |
2番 | 逢ひがたき 法の佳木を 得たる身は 苦しき海に などか沈まむ |
3番 | なにわ江の 昔ながらの 鶴満寺 今も変らぬ 法の御光 |
4番 | みなかみは 清き流れの 水間寺 願う心の 底は濁らじ |
5番 | 紀の国や 峰より明けて 日高川 照らすは法の 道成の寺 |
6番 | 高野山 峯に輝く 灯は 万代消えぬ 光なりけり |
7番 | 晴れ渡る 天野の宮の 金剛寺 古りにし蹟も 畏かりけり |
8番 | むらさきに 雲の匂ほひて 観世音 在しまします 西方の空 |
9番 | うきことの 消ゆるもけふか 飛鳥寺 末やすかれと 祈る身なれば |
10番 | 仏いで 花降る庭の ありけるに 遠き国とは 何思うらん |
11番 | 極楽を いずくと問はば 大和なる まるこの里に 行きて尋ねよ |
12番 | 詣り来て 袖濡らしけり 萩の寺 花野にあまる 露の恵みに |
13番 | むら雲は 跡なく晴れて 寺の名の 願ひも満つる もちの夜の月 |
14番 | 神峯の山 涼しき音の かよひ来て 心の底に 響く滝つせ |
15番 | 人波に 押されながらも 誓願寺 心に深く 頼みきにけり |
16番 | ひと筋に 仏の教 辿りなば 千本の道も 迷はざるらむ |
17番 | 御仏の なびく柳の 谷水は 汲むにおいせぬ 薬なりけり |
18番 | 千代かけて 世をば救ひの 鐘の音を 送り絶えせぬ 比叡の山風 |
19番 | 鞍馬山 むらだつ杉の 木の間より 漏るるや法の あかき燈灯 |
20番 | 瀬田川の 霧も立木の 観世音 峰吹く風に 晴るる身のうさ |
21番 | 来てみれば 姿も花の かぶと山 寺も我が身も 薄雲の中 |
22番 | ちぬの海 渡るもゝ船 あけくれに あふぐや摩耶の 法の燈火 |
23番 | ただ法の 宝を積みて 遥々と 運ぶ歩みの 楽しかりけり |
24番 | 世に響く 青葉の笛の 名にぞ聞く 須磨の御寺の 松風の声 |
25番 | 祈りなば 三つの世やすし 三身山 浮世の他の 月の照らして |
26番 | 播磨路や 伽耶の御寺の 花の庭 照らすは法の 光なりけり |
27番 | いにしへの 鶴の林に 散る花の 匂いをよする 高砂の風 |
28番 | あや雲の 空になびきて 光明寺 仰ぐ五つの 峰は晴れたり |
29番 | 世の旅を 酒見の寺に かへりみて 頼むは遠き 行くてなりけり |
30番 | 金剛の をしへの城の 御恵みの つゆ滋岡や 七草の里 |
31番 | よろづ世の 人のかがみと 匂ふなる 花岳寺の 庭のいしぶみ |
32番 | かみつ代の 聖の徳は いかるがの 蓮の花と 薫るなりけり |
33番 | 巡り来て 札を納めの 今は身も 心も清き 瑠璃の御寺に / ひと筋の たのむ心を 瑠璃寺の 露の光に 結び留めつつ |
客番1 | 尊しや 大江の岸の 観世音 滝も玉出の 名に輝きて |
客番2 | 千代までも 厄災消除の 御誓い 大師の御手の あとぞ尊き |
客番3 | 磯長なる 御寺に今も うまやどの 御子の御魂は 鎮まりてます |
客番4 | 如意の輪は 願ひのままに めぐりきて 身を安岡の 寺におかばや |
客番5 | もうずれば この世ながらの 浄土寺 瑠璃安養の 極楽の里 |