札所数 | 68(番号付き札所:66 客番・番外札所:2) |
別称 | |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | 但馬六十六地蔵尊霊場巡拝復興有志会 |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 江戸時代の中期から末期とされている |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・正式な開創年は不明で、霊場設立の経緯も不詳。 ・ただし、資料によると、元々あった地蔵尊を上記期間に霊場札所として整備したのではないか、とされている。 ・霊場としての活動は、現在のところまったくしていない ・お寺としての形態を持たず、地域で管理されている小さなお堂、祠、集会所の札所がほとんどになる。 ・札所が全部で66ヶ所なのは、全国六十六ヶ国(六十六部)からきていると思われる。 ・番外として、札所が2ヶ所存在する。 ・御詠歌が2首ずつある(一部例外あり)が、その理由は不明、作者も不明。 ・霊場のコースをなぞると、地蔵菩薩の種字(カ)のように見える・・・らしい。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2015年08月05日 更新:2018年04月25日 |
札番 | 名称 | 御詠歌 | 住所 | 備考 |
1番 | 七日市地蔵 |
皆人の 作りし罪は 砂の数 波に打ち消し その身浄土へ
世の人の 頼みをかけて 七日市 参る地蔵の 誓いあまねき
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美方郡香美町香住区七日市 | 大乗寺(香住区森)の管理 |
2番 | 福富地蔵 |
沖よりも 吹き来る風を 吹き寄せて 救世の船の 出ずるそのまま
西よりも 絶えなる色や 福富の 地蔵の庭は 浄土なるらん
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美方郡新温泉町福富 | |
3番 | 三谷地蔵 |
来て見たに さても経つとき 地蔵尊 仏の誓い 頼もしのみや
不思議なる 地蔵の告げを 三谷村 あらありがたや 後世を願わん
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美方郡新温泉町三谷 | 清泉寺(新温泉町三谷)の管理 |
4番 | 井土地蔵 |
人毎に 作りし罪は 井戸の水 これを還す手 後は清水
朝夕に 濁る心の 井戸の水 変えて地蔵の 閼伽水にせよ
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美方郡新温泉町井土 | |
5番 | 金屋地蔵 |
愚かなや 皆人毎に 不憫なる 地蔵に頼め 頼まれやせん
押し並べて 救わせ給もう 地蔵尊 嬉しきかなや 誓願ほど
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美方郡新温泉町金屋 | 善住寺(新温泉町熊谷)の管理 |
6番 | 久斗山地蔵 |
山川や 悪しき難所を 越すとても 久斗山坂に これを思うな
浮き身には 世話に心の 久斗山も 越えて頼めよ 地蔵菩薩を
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美方郡新温泉町久斗山 | 善住寺の管理 |
7番 | 大野地蔵 |
これやひと 回り回りも 今ここで 地蔵におのの 後の世のため
一念に 頼む地蔵と 諸共に 大野山も 越えて巡れよ
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美方郡香美町香住区大野 | |
8番 | 下岡地蔵 |
岡もなき 道に命の 消えぬまま 地蔵に縁を 結ぶ人々
朝顔の 露岡村の 地蔵尊 消ゆる命を 頼む後の世
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美方郡香美町香住区下岡 | |
9番 | 奥安木地蔵 |
世の中の 皆人毎に よく聞けよ 頼み安木の 地蔵菩薩を
なんとなく 頼み安木の 地蔵尊 導き給え 弥陀の浄土へ
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美方郡香美町香住区安木 | 長養寺(竹野町奥須井)の管理 |
10番 | 相谷地蔵 |
拝巡の 間に罪や 逃るらん 行く先とても 弥陀の浄土へ
地蔵尊 頼む真が あるならば 巡る間に 罪は消えなん
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美方郡香美町香住区相谷 | 龍海寺(竹野町竹野)の管理 |
11番 | 奥須井地蔵 |
諸々の 人の心や 法の路 すいても来るや 地蔵菩薩を
野里路 すいて願えば 自ずから 地蔵菩薩は 守り給わん
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豊岡市竹野町奥須井 | 長養寺(竹野町奥須井)の管理 |
12番 | 松本地蔵 |
やれ回れ 急いで回れ 人々よ ここに何して 誰を待つもと
迷うなよ 早くも頼め 地蔵尊 浮き身を持ちて 何を待つもと
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豊岡市竹野町松本 | 金亀院(竹野町羽入)の管理 |
13番 | 羽入地蔵 |
茨木を 踏み分け行けば その人は 弥陀の浄土へ 行くぞ嬉しき
地蔵尊 祈る心は 清からん 羽入の里に 住む身なりとも
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豊岡市竹野町羽入 |
金亀院と両界院(竹野町羽入)が
一年ごとに交代で管理
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14番 | 林地蔵 |
法の路 早しと思う 人心 今にも絶えぬ それを知らずや
毎月の 巡る林の 夢の世ぞ 未来を頼め 地蔵菩薩に
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豊岡市竹野町林 | |
15番 | 御又地蔵 |
父母の 恵みも深き 御又の 地蔵導く 今ぞ浄土へ
父母の 恵みも深き 御又の 地蔵の誓い 頼もしきかな
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豊岡市竹野町御又 | |
16番 | 床瀬地蔵 |
えいとこや えいえいえいと 連れ立ちて 弥陀の浄土へ たったひと声
旅疲れ まずひと休み 床瀬村 地蔵菩薩の 御名を唱えて
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豊岡市竹野町床瀬 | |
17番 | 太田地蔵 |
ただ頼め 頼みて巡れ 国のうち 縁を求めて 地蔵受け取る
巡れただ 地蔵の縁に むまれ合い 一身を喜びの 心ある人
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豊岡市日高町太田 | |
18番 | 山宮地蔵 |
世の徳の 数々深き 山の宮 巡る心で 悪を滅する
煩悩は 草木と茂る 山の宮 罪をば任せ 地蔵菩薩に
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豊岡市日高町山宮 | |
19番 | 羽尻地蔵 |
人も恥 我が心にも 羽尻村 地蔵に後世を 頼む身となれ
汗かいて 阿瀬へ参るは 功徳なり 札打ち回れ 後の世のため
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豊岡市日高町羽尻 | |
20番 | 田口地蔵 |
田の口や 人の口には 語れぬぞ 心善きこそ それが極楽
春ごとに 植え田の口や 地蔵尊 頼む真や 穂の見えにけり
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豊岡市日高町田ノ口 | |
21番 | 名色地蔵 |
罪咎も 無しきと聞けば 嬉しさに 地蔵を頼め ありがたみや
罪消えて 障り無しきの 地蔵尊 衆生再度の 誓いもすれば
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豊岡市日高町名色 | |
22番 | 稲葉地蔵 |
いなばいね 行く先とても 知るままに 地蔵手引きの 弥陀の浄土へ
打ち収め 早いなんばと 楽しみて 巡る地蔵の 札所なりけり
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豊岡市日高町稲葉 | |
23番 | 山田地蔵 |
やまだ盛る そうずは後世を 願うかよ 我も巡るが 人となりけり
生え茂る 山田の里の 地蔵尊 利生に育つ 稲も実りて
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豊岡市日高町山田 | |
24番 | 長瀬地蔵 |
巡る人 罪咎あまた あるとても 地蔵拝んで 川に流せよ
数々の 咎は救世の 船に積み 長かれと頼む 地蔵菩薩を
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美方郡香美町村岡区長瀬 | |
25番 | 味取地蔵 |
法の路 味わい取れば 巡る人 木々の梢も 浄土なるらん
ひとたびは 六十六の 地蔵尊 みどり児までも 連れて参れよ
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美方郡香美町村岡区味取 | |
26番 | 和田地蔵 |
わだかまる 心失くして 巡れかし 弥陀の浄土は 路の善きかな
わだかまる 心を持つな 人ごとに 地蔵菩薩に 後世を頼めば
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美方郡香美町村岡区和田 | |
27番 | 村岡地蔵 |
人ごとに 心村岡 無きように 巡る者とて 仏なりけり
地蔵尊 二世の利益 不思議こそ 民も豊かに 住める村岡
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美方郡香美町村岡区村岡 | 厳浄寺(村岡区村岡)の管理 |
28番 | 福岡地蔵 |
いつとても 無情の風は 吹く岡の それを思うて 早く巡れよ
信ずれば 後世も現世も 功徳あり 名も福岡の地蔵菩薩を
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美方郡香美町村岡区福岡 | 神照寺(村岡区福岡)の管理 |
29番 | 福定地蔵 |
比叡の山 風吹く音を 聞くときは 無情の嵐 今ぞ来たらん
極楽の 風吹くさだの 地蔵尊 拝む心の 内ぞ涼しき
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養父市福定 | 日隆寺(養父市外野)の管理 |
30番 | 関宮地蔵 |
巡らんと 急ぐ心は 関の宮 仏になるを 好いて楽しめ
迷わじと 思う心の 関の宮 げに地蔵尊 頼み一念
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養父市関宮 | 多聞寺(養父市関宮)の管理 |
31番 | 高柳地蔵 |
ひとたびは 巡れや巡れ 人々よ 柳は長き すぐを頼みて
昔より 枝は栄えて 高柳 地蔵菩薩の 植え木なるらん
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養父市八鹿町高柳 | |
32番 | 馬瀬地蔵 |
人々は 善悪共に 混ぜこぜに 地蔵を頼め 助けにとらせん
世の中の 善悪共に 押し混ぜて 頼むや頼む 地蔵菩薩を
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養父市八鹿町馬瀬 | |
33番 | 八鹿天子地蔵 |
よく聞けよ そのいにしえは 我もまた 天の身なれば 地蔵菩薩よ
天照らす 神の御簾への 天事は 地蔵菩薩も いはれあるさと
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養父市八鹿町八鹿天子 | |
34番 | 稲津地蔵 |
願えただ 末のことこそ 大事なれ 他へはいなず 後の種蒔き
志し 他へはいなず 後世の種 地蔵菩薩へ 供養なるらん
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養父市稲津 | |
35番 | 伊豆地蔵 |
この世には 我人とても なかくいず 札打ち巡れ 後の世のため
この世には 我人とても なかくいず 地蔵菩薩に 後世を願えば
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養父市伊豆 | |
36番 | 山路地蔵 |
かわおして 上る大屋の 山路村 地蔵を頼む 心嬉しき
法を聞く 時に大屋の 山路村 地蔵の慈悲の あらはれていま
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養父市大屋町山路 | |
37番 | 内山地蔵 |
野をも過ぎ 数の山坂 越し来たり 札打つ山の 地蔵尊
我が後世の世を 助け給えと
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養父市内山 | |
38番 | 桑市地蔵 |
我々も 桑市一に なきように 守り給えや 地蔵菩薩よ
後の世の 桑市もなき 身となりて 地蔵菩薩の 御国へぞ行く
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朝来市桑市 | |
39番 | 円山地蔵 |
人ごとに 巡るも聞くも 縁なれや 末の世のため 頼もしのみや
角取れて 心素直に 円山の 地蔵菩薩を 頼む身なれば
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朝来市生野町円山 | 願成寺(生野町円山)の管理 |
40番 | 柴地蔵 |
柴原を 分け行く我も 後の世は 頼む地蔵の 姿拝むよ
柴原に 伏すと後世の ためなれや 地蔵の御恩 受けしこの身は
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朝来市山東町柴 | |
41番 | 筒江地蔵 |
誰人も 土へ還らん 人は無し 戻りて後は 我も成仏
信心に 巡り筒江の 里に来て 地蔵の御影 拝む尊とさ
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朝来市和田山町筒江 | |
42番 | 殿地蔵 |
誰人も 頼む心は 易いこと 地蔵頼みて 末を助かれ
ひと筋に 願うは易い 殿村の 地蔵菩薩の 後世の教えを
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朝来市和田山町殿 | |
43番 | 枚田地蔵 |
頼め人 枚田の中の 立て地蔵 助け取らせる 違いなきぞや
見渡せば 枚田の里の 地蔵尊 心ひとつに 巡るこの身を
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朝来市和田山町枚田 | |
44番 | 玉置地蔵 |
願掛けて 巡れや巡れ 誰とても 地蔵誓いの 成仏のもと
頼むぞよ 助けたまきの 地蔵尊 心ひとつに 巡るこの身を
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朝来市和田山町玉置 | |
45番 | 岡田地蔵 |
札打ちに 巡れば善きぞ 方々よ 咎だにとても 連れて成仏
罪咎も ここに岡田の 地蔵尊 二世安楽と 守り給えや
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朝来市和田山町岡田 | |
46番 | 林垣地蔵 |
爺婆も 若き人は 定めなき 巡りし者は 末を助けん
世を恵む 願いはいとど 道広き 馬場の地蔵の 誓いあらたに
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朝来市和田山町林垣 | 延命寺(和田山町林垣)の管理 |
47番 | 高田地蔵 |
ただ頼め 頼まずとても 回れかし 巡りし人は 地蔵助けん
行く先の 石も高田の 地蔵尊 頼む道筋 踏み違いすな
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朝来市和田山町高田 | |
48番 | 薮崎地蔵 |
我が作る 罪は品々 草の数 地蔵頼みて いざや成仏
薮崎や 猛き心も 地蔵尊 頼めば後世の 道にいるなり
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養父市薮崎 | |
49番 | 伊佐地蔵 |
いざさらば 我も巡らん 人もかな 巡る人こそ 真なりける
後世頼む 地蔵菩薩の 郷里を 人も勧めて いざや巡らん
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養父市八鹿町伊佐 | |
50番 | 浅間地蔵 |
浅ましや 易き教えの あるものを 巡らぬ人は 何を思うて
浅ましき 心も身をも 厭うまじ 地蔵菩薩の 救い給えば
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養父市八鹿町浅間 | 浅間寺(八鹿町浅間)の管理 |
51番 | 浅倉地蔵 |
浅倉や 後ろの見えぬ 岩山の 人のためとて 前は赤崎 なにはにず ひもとく照らす 浅倉の 地蔵の誓い たのめ諸人 |
豊岡市日高町浅倉 | |
52番 | 藤井地蔵 |
後の世を 助かるために 我が前に 頼むと言うて 来いよ人々 世に伝え 咲くや藤井の 花の森 瑠璃の椿の 地蔵菩薩は |
豊岡市日高町藤井 | |
53番 | 佐野地蔵 |
よく聞けよ みなのに寝ても 報謝して 貧者の願い 真なりける 地蔵尊 頼むその身の 雲晴れて 西へいるさの 月も清かに |
豊岡市佐野 | |
54番 | 滝地蔵 |
誰とても 悪業深き 身なれども 滝で洗うて 救う成仏 よく閼伽を 滝に流れて 清まれと 地蔵菩薩の 勧めなるらん |
豊岡市滝 | 薬師寺(豊岡市滝)の境内 |
55番 | 来日地蔵 |
苦しいも なにと思うて 人船も 冥途の使い 発つと知らずや ただ頼め 地蔵菩薩の 御誓願 来る日は後世に 近き世の人 |
豊岡市城崎町来日 | |
56番 | 湯島地蔵 |
我が前に 参りし者は 湯にぞ入り 諸病を除き 後に助かる 皆人の 病も癒える 湯の島の 地蔵の恵み 世々に尽きせじ |
豊岡市城崎町湯島 | 温泉寺(城崎町湯島)の境内 |
57番 | 津居山地蔵 |
同者ども 旅の疲れに 寝入りばな 風波の音に 目ぞ覚めにけり 波風も 厭わで運べ 津居の山 地蔵を拝む 身こそ頼もし |
豊岡市津居山 | 津居山漁港内 |
58番 | 楽々浦地蔵 |
その村へ 参る人こそ 仏なり 末も楽しき 楽々の浦 楽しみの 世をくれたけや 楽々の浦 地蔵菩薩に 二世を契りて |
豊岡市城崎町楽々浦 | |
59番 | 結地蔵 |
来る人も 地蔵に縁を 結ぶ村 巡り納めよ 末は成仏 まれに今 縁を結ぶの 地蔵尊 頼む心の 時ぞ至りて |
豊岡市城崎町結 | |
60番 | 金剛寺地蔵 |
ごんごんと その鳴る鐘の 音聞けば 罪も消えてや 浄土なるらん 金剛の 信心のみと なりにせば 地蔵菩薩は などか守らん |
豊岡市金剛寺 | |
61番 | 下宮地蔵 |
法の路 また下の宮 上の宮 隔てはあらじ 先はひと筋 仰げ名を 下の宮なる 地蔵尊 将軍菩提を 祈り給えば |
豊岡市下宮 | |
62番 | 奥小野地蔵 |
巡れただ 罪咎数多 あるとても 己が咎をば ここに置くおの やまなせし 悪事の罪は おふくとも 地蔵菩薩に 任せおくおの |
豊岡市出石町奥小野 | 臨川寺(出石町奥小野)の管理 |
63番 | 木村地蔵 |
我々も 数の山岡 乗り越えて ここに来村は 後の世のため 山内や 木村の里の 地蔵尊 救わせ給え 現世未来を |
豊岡市但東町木村 | |
64番 | 寺坂地蔵 |
我人も 参る心は 何のため 後世を頼まん 寺坂の道 あら尊と 地蔵の御慈悲 深ければ ただ信心に 参る寺坂 |
豊岡市出石町寺坂 | |
65番 | 魚屋地蔵 |
拝巡に 出でし日よりも 今ここに 出ずるその身は 浄土なるらん あちこちと 辿りていふぞ 出石の 地蔵菩薩に 向かうそれは |
豊岡市出石町魚屋 | 如来寺(出石町魚屋)の境内 |
66番 | 奥山地蔵 |
遥々と 上り下りの 遠かりし 我が罪咎を ここに置くやま 地蔵尊 願いをここに 奥山に 教え給わん 極楽の道 今までは 親と思うて 来た坂も 抜ぎてそのまま ここに置くやま 地蔵尊 後世願う道 巡り来て 心も身をも 頼み奥山 数々の 願いをここに 奥山の 道踏み分けて 行けば極楽 |
豊岡市出石町奥山 | 打ち納め |
番外 | 竹ノ内地蔵 | ここに来て 巡り合えたる 地蔵尊 法の恵みの 深き里々 | 朝来市和田山町竹ノ内 | |
番外 | 上岡地蔵 | いにしえの 光輝く 上岡の 地蔵は未だ おわしますなり | 美方郡香美町香住区上岡 |