札所数 | 35(番号付き札所:33 客番・番外札所:2) |
別称 | 越中一国観音霊場、越国観音霊場、一国観音霊場、当国観音霊場 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 安土桃山時代の天正年間(1573~1593年)とされる 宗祐法印 |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・越中国こと、富山県内の観音菩薩巡拝霊場になる。 ・加賀藩の初代藩主である前田利家の兄前田安勝が、1番札所安居寺の宗祐に札所選定を依頼して開創されたとされる。 ・衰退していた時期もあり、資料によって札所の記載が異なっている。 ・霊場名簿や御詠歌録では全33札所、宮永正運著作の越之下草では7番が2の方かつ特番2札所が加わった全35札所で記載されている。 ・越之下草の方が、霊場名簿や御詠歌録よりも古い書籍である。 ・現状、霊場単位での活動は見られないが、参拝自体は受け入れてもらえる。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2019年11月01日 更新:2019年11月01日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 弥勒山 安居寺 | 正観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 南砺市安居4941 | 北陸33観音 |
2番 | 本覚山 宝幢院 観音寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 小矢部市観音町1丁目9 | 北陸33観音 |
3番 | 摩頂山 国泰寺 | 聖観世音菩薩 | 臨済宗国泰寺派 | 高岡市太田184 | |
4番 | 朝日山 上日寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 氷見市朝日本町16-8 | 北陸33観音 |
5番 | 金橋山 千手寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 氷見市幸町13-4 | |
6番 | 一宮山 慶高寺 | 聖観世音菩薩 | (高岡市伏木一宮1丁目) | 廃寺、気多神社の別当寺、国分寺へ移動 | |
一宮山 国分寺 薬師堂 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 高岡市伏木一宮1丁目1-44 | 越中国分寺 | |
7番-1 | 二上山 養老寺 慈尊院 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 高岡市二上1519 | 射水神社の参道途中 |
7番-2 | 霊源山 光台寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 高岡市二上2413 | |
8番 | 衆徳山 胎生院 総持寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 高岡市関町32 | かんのんでら |
9番 | 仙寿山 繁久寺 | 如意輪観世音菩薩 | 曹洞宗 | 高岡市芳野89 | 五百羅漢堂 |
10番 | 等覚山 蓮華寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 高岡市蓮花寺86 | 北陸33観音、北陸36不動 |
11番 | 海雲山 永安寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 高岡市戸出町2丁目14-20 | |
12番 | 芹谷山 千光寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 砺波市芹谷1111 | 北陸33観音 |
13番 | 万松山 翁徳寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 射水市青井谷1881 | |
14番 | 木尾山 薬勝寺 | 十一面千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 射水市日宮325 | |
15番 | 護国山 金胎寺 | 千手千眼観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 射水市戸破新町3315 | |
16番 | 大雄山 長寿寺 | 如意輪観世音菩薩 | 曹洞宗 | 射水市戸破北手崎2253 | |
17番 | 鷹尾山 蓮王寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 射水市三ケ高寺1597 | 小杉大仏 |
18番 | 稲積山 永久寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 射水市稲積511 | |
19番 | 円通山 自運寺 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 射水市殿村241 | |
20番 | 長恩山 宝徳院 大楽寺 | 聖観世音菩薩 | 浄土宗 | 射水市立町2丁目9 | 越中法然25霊場、新湊えびす大黒7社寺 |
21番 | 宝林山 福王寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 射水市加茂中部550 | 北陸36不動 |
22番 | 天養山 高徳寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 射水市白石382 | |
23番 | 十二王山 吉祥寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 富山市八町7536 | |
24番 | 稲荷山 海禅寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 富山市四方西岩瀬定籍 | 北陸33観音 |
25番 | 愛宕山 顕正院 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗 | 富山市愛宕町1丁目7-15 | 廃寺、個人宅、由緒の看板あり |
26番 | 花岡山 真興寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 富山市梅沢町3丁目5 | |
27番 | 福畠山 来迎寺 | 聖観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 富山市太田口通り3丁目1-17 | |
28番 | 大岩山 日石寺 | 如意輪観世音菩薩 | 真言密宗 | 中新川郡上市町大岩163 | |
29番 | 白岩山 安楽寺 | 千手千眼観世音菩薩 | 曹洞宗 | 中新川郡立山町白岩13 | |
30番 | 神明山 徳城寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 滑川市四間町598 | |
31番 | 愛宕山 実相院 | 千手観世音菩薩 | 真言宗 | 魚津市友道2215 | 廃寺、墓地のみ |
32番 | 小川山 千光寺 | 千手観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 魚津市小川寺2934 | |
33番 | 明日山 法福寺 | 十一面観世音菩薩 | 高野山真言宗 | 黒部市宇奈月町明日836 | 北陸33観音 |
特番 | 立山外宮 岩峅寺 | 十一面観世音菩薩 | 天台宗 | 中新川郡立山町岩峅寺1 | 廃寺、現在の雄山神社前立社壇 |
特番 | 眼目山 護国殿 立山寺 | 千手千眼観世音菩薩 | 曹洞宗 | 中新川郡上市町眼目15 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 鏡をば かねて研ぎ置く 砺波山 参る心に 曇りなければ |
2番 | 上れるも 下るも同じ 道なれば 誰も救はる 誓ひなるらん |
3番 | いへとんで さんじ起これる 国泰寺 庭の樫葉も 色勝りけり |
4番 | 法光り 峰も朝日の 上日寺 照らす誓ひ あふぞ嬉しき |
5番 | 今日こそは めしひの亀も 氷見の浦 ちゝの眼に 拝めなれば |
6番 | 訪ぬれは 誓ひ久しき 法の道 一の宮へも 神さへにけり |
7番-1 | なにしあふ 二上山の 月影は 照らしたまへる この世後の世 |
7番-2 | 棟の月 経墨濡らし 玉くしげ 二上山の 法の縁に |
8番 | 法光り 明ければなおも 高岡の あまねく照らす 誓ひなるらん |
9番 | 暁の 末の嵐に 夢覚めて 心の他に 伴ふもなし |
10番 | 参るより 開く蓮の 花の寺 庭の桜も 匂ひそくめう |
11番 | 門もなき 関の戸出でて 永安寺 有無を離れて 誰か無とする |
12番 | 絶えせんや 法の灯火 千光寺 暗き巷の 後の世までも |
13番 | 千眼の 深き誓ひの 翁徳寺 願いも山も 晴るる白雲 |
14番 | 夢覚めて 心の月を 観音堂 見れば雲なき 秋の夜の空 |
15番 | いにしへも またも参りて 金胎寺 仰ふぐ心も 涼しかるらん |
16番 | ながらへて 祈る心は 長寿寺 是心是仏の そいに任せて |
17番 | 南無観世 唱ふる声の 鷹寺に 夢路驚く 庭の松風 |
18番 | 参るより 実りも秋の 時終えて 賑はひ渡る 稲積の庭 |
19番 | 牛車 誰を頼みて 運ぶらん 自運禅寺の 法の通ひ路 |
20番 | 諸々の 大苦逃れて 大楽寺 彼の岸に着く 舟の装ほひ |
21番 | 貧しきや さらに仰ふがん 福王寺 仮の都を 思ひたまはぬ |
22番 | 慈悲普門 なにと名付けん 高徳寺 浮き世の中に たとへなければ |
23番 | 参る身は 良きも悪しきも 吉祥寺 遍く誓ひ 隔てなき故 |
24番 | 言葉には いかが岩瀬の 海禅寺 大慈大悲の 深き誓ひを |
25番 | 苦しみの 姿渡せる 船橋の 観世大悲の 誓ひなりけり |
26番 | 誰も皆 共に参りて 真興寺 やしまの他に 数もとふ山 |
27番 | 観音も 弥陀も勢至も 来迎寺 ついに上らん 花の台に |
28番 | 大岩の 松に心は なけれども 吹き来る風に 訪れぞする |
29番 | 皆人の 願ひは二世の 安楽寺 詣ふでざりせば 白岩の峰 |
30番 | 眺むれば にほの白露 滑川 珠に映ろふ 秋の夜の月 |
31番 | 参る身は 罪も障りも 漕ぐ舟の 沖の白波 なにか残らん |
32番 | 谷の小川 湛へてあいの 色も見ゆ まだその後は 汲む人ぞ知る |
33番 | 長き夜の 闇も明け日の 法の道 暮れざる先に 急ぎ参られよ |