札所数 | 33(番号付き札所:33 客番・番外札所:0) |
別称 | |
関連霊場 | 「秋田三十三観音霊場」 |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 長久年間(1040~1043年)開創 保昌坊、享保14(1729)年復活 鈴木定行・加藤政貞 |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・1987年に再編、改称がなされた秋田三十三観音霊場の前身にあたる霊場。 ・現在の秋田県内(雄勝郡・平鹿郡・仙北郡・河辺郡・秋田郡・山本郡)の6郡が霊場のエリアとなっている。 ・本霊場の元になった霊場は、長久年間(1040~1043年)の開創とされる。 ・開創者とされるのは、横手長者森の満徳長者である卜部保昌(出家後は保昌坊)である。 ・保昌坊が西国観音霊場巡拝の後、仏師の定朝に観音像33体を作らせ、故郷のお寺に奉納して霊場の開創となった。 ・鈴木定行と加藤政貞が札所を巡って書いた「六郡順礼記」をもって、霊場の復活とした。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2020年08月06日 更新:2020年08月06日 |
札番 | 山・院・寺号 | 御本尊・霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 湯ノ峰 御嶽山 白滝観音 | 如意輪観世音菩薩 | 横手市山内大松川観音沢1 | ||
2番 | 実入野 十一面観音 | 十一面観世音菩薩 | (横手市杉沢吉沢2) | 現在の吉沢神社 | |
3番 | 旭岡山 三井寺 | 聖観世音菩薩 | 黄檗宗 | 横手市鍛治町7 | |
4番 | 無量寿寺 千手院 | 千手観世音菩薩 | (横手市城南町4) | 廃寺、現在の沢之神社 | |
5番 | 光明院 多武峯観音 | (横手市平鹿町醍醐明沢26) | 廃寺、現在の沢口神社 | ||
6番 | 三輪山 久昌寺 | 釈迦牟尼仏・聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 雄勝郡羽後町杉宮宿99 | |
7番 | 野中山 向野寺 | 釈迦牟尼仏・千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 湯沢市小野字小野138 | |
8番 | 東鳥海山 | 千手観世音菩薩 | 湯沢市相川麓沢 | 山頂の東鳥海山神社の境内 | |
9番 | 横掘山 正音寺 | 阿弥陀如来・十一面観世音菩薩 | 浄土宗 | 湯沢市下院内新馬場158 | |
10番 | 上院内観音堂 | 馬頭観世音菩薩 | (湯沢市上院内町後95) | 愛宕神社の境内 | |
11番 | 龍渕山 大慈寺 | 釈迦牟尼仏・正観世音菩薩 | 曹洞宗 | 横手市大森町高口下水戸堤9 | |
12番 | 朝日岡 正観音 | 正観世音菩薩 | (横手市大沢上庭当田123) | 旭岡山神社の境内 | |
13番 | 万年山 祇薗寺 | 釈迦牟尼仏・聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 横手市金沢寺ノ沢16 | |
14番 | 東光山 本覚寺 | 阿弥陀如来・正観世音菩薩 | 浄土宗 | 仙北郡美郷町六郷字東高方町26 | |
15番 | 黒尊仏 森の観音(鳩留尊仏) | 仙北市田沢湖玉川 | 現在の鳩峯神社 | ||
16番 | 小杉山 円満寺 | 阿弥陀如来・十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 大仙市土川小杉山19 | |
17番 | 高寺山 千手院 高善寺 | 聖観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 大仙市協和峰吉川高寺28 | 仙北33観音 |
18番 | 唐松山 光雲寺 | 不空羂索観世音菩薩 | (大仙市協和境下台84) | 廃寺、現在の唐松神社 | |
19番 | 両沢山 千手院 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秋田市河辺岩見鍛治屋敷155 | |
20番 | 法喜山 観音院 | 聖観世音菩薩 | (秋田市下北手宝川堂ケ下136) | 廃寺、現在の保食神社 | |
21番 | 太平山 源正寺 | 釈迦牟尼仏・正観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秋田市太平目長崎字本町58 | |
22番 | 藤倉山 長命寺 | 観世音菩薩 | (秋田市山内藤倉8) | 廃寺、現在の藤倉神社 | |
23番 | 亀像山 補陀寺 | 釈迦牟尼仏・聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 秋田市山内字松原26 | |
24番 | 亀甲山 古四王堂 | 聖観世音菩薩 | (秋田市寺内児桜1丁目5-55) | 現在の古四王神社 | |
25番 | 湯殿山 龍泉寺 | 大日如来・十一面観世音菩薩 | 真言宗智山派 | 能代市清助町7 | |
26番 | 補陀洛山 長谷寺 | 十一面観世音菩薩 |
(男鹿市船川港椿家ノ後13) |
現在の星辻神社 | |
27番 | 赤神山 遍照院 光飯寺 | 赤山大明神・十一面観世音菩薩 | 真言宗 | (男鹿市北浦真山水喰沢97) | 廃寺、現在の真山神社 |
28番 | 瀑峯山 天龍寺 | 不動明王・聖観世音菩薩 | (山本郡八峰町八森館10) | 廃寺、現在の白瀑神社 | |
29番 | 高岩山 聖観音 | 聖観世音菩薩 | (能代市二ツ井町荷上場五輪台23) | 現在の高岩神社 | |
30番 | 七座山 宝蔵観音 | (能代市二ツ井町小繋天神道上67) | 現在の七座神社、観音像は紛失 | ||
31番 | 鳳凰山 玉林寺 | 釈迦牟尼仏・馬頭観世音菩薩 | 曹洞宗 | 大館市大館24 | |
32番 | 松峰山 不動仏 | 不動明王・大自在観世音菩薩 | (大館市松峰仁王田141-5) | 廃寺、現在の松峯神社 | |
33番 | 岩本山 信正寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 大館市花岡町七ツ館25 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | 補陀落や 御嶽の瀧の 白糸に 遥々来ては 洗ふ欲閼伽 |
2番 | 杉沢の 清き流れや 実入野に 岸打つ波は 松風の音 |
3番 | 春は花 夏は林の 鐘の音 常に教の 絶えぬ三井寺 |
4番 | 夏山の 梢のせみの から衣 沢の御寺の 御法なるもの |
5番 | 峯の花 麓のつつし 分け登り 仏の教へ 明沢の月 |
6番 | 来てみれば 田ことの杉も 真直ぐに 末たのもしき 観世音なり |
7番 | 言の葉の 種に残りて いにしへの 跡懐かしき 小野の古さと |
8番 | 東より 西に移ろふ 鳥の海 雄勝の空も 晴れし夕立 |
9番 | 重くとも 五つの罪の いつとなく 十の蓮華に 座すと思へは |
10番 | 樂の 遠からぬ身は 苦の修行 薩埵の慈悲に 休む院内 |
11番 | 後の世も 現世の苦難 剣の難 経味を受けて 今宿の里 |
12番 | 朝日差す 峯の仏の誓いには 参る心を 御手にもらさし |
13番 | 分け行けば 大悲の光 いやましに 湧き出る水 金洗沢 |
14番 | 日出づるや 光も深き 藤の森 大悲の誓ひ 本覚の寺 |
15番 | ありがたや 自然石仏 黒尊仏 逢ふも稀なる 観音の慈悲 |
16番 | 野を越えて 山路に入れば 時鳥 小杉山にも ほそんかけたり |
17番 | 尊とやと 峯吉川の 観世音 瀧の流れも 仏々と |
18番 | 唐土を 移すや名のみ 唐松の 川風涼し 法の通ひ路 |
19番 | 幾度も 心を運ぶ つくし森 千手の誓ひ かたき石山 |
20番 | 積み置きし 御法の山を 今ぞ見る 清く流るる 宝川の水 |
21番 | 嬉しさよ 太平山も 雲晴て 歩みを運ぶ 慈悲の古寺 |
22番 | 妙なるや 仏も御法る 時節也 我住む庵に 冥加あらせたまへ |
23番 | 遥々と 来て松原の 入相に 寝に来る烏 二ツ三ツ四ツ |
24番 | 年ふるや 亀甲の山の 池に生ふる 真菰菖蒲も 法の大悲寺 |
25番 | 墨染の 桜も実入る 高倉の 阿彦の池に 月澄るなり |
26番 | 岩島や 実に打浪の 観世音 利益の深き 西の海面 |
27番 | 峯二つ かけし山路の 木の間より 真如の月を 眺めぬるかな |
28番 | 岩を立て 山を囲ひの 瀧峯に ただ観音と 唱ふ声のみ |
29番 | 名のみ聞く 高岩寺の 明の鐘 積む煩悩も 消えて行くなり |
30番 | 七倉や 石碑の光 ほからかに 流るる音も 御法なるもの |
31番 | 天下る 鳳凰山の 桐の沢 玉の御寺に 駒そいさめる |
32番 | いやましの 光も時に 埋もるる あらはれ照らせ 松峯の月 |
33番 | 岩本の 御法の鐘の 声聞けば いかなる罪も 世に残るまじ |