札所数 | 36(番号付き札所:33 客番・番外札所:3) |
別称 | 伊香三十三観音霊場、伊香西国三十三観音霊場 |
関連霊場 | |
公式情報・事務局 | |
御開帳情報 | |
開創年・開創者 | 文政8(1825)年に発起、文政11(1828)年に開創 |
縁起・由緒・開創経緯 | |
備考 |
・滋賀県内の、かつての伊香郡と呼ばれたエリア(合併後は長浜市)に点在する札所から成る、観音菩薩の巡拝霊場。 ・西国三十三観音霊場の写し霊場なので、伊香西国三十三観音霊場とも呼ばれている。 ・地域管理の小堂や無住寺院等がほとんどであり、霊場としての活動は現状していない。 ・そのため、拝観するには札所を管理している代表者へ、事前予約を必須とするケースも多い。 ・御詠歌は、堅光禅師なる人物のまとめによる。 ・番外札所については、資料やネット情報だと載っていたり載っていなかったりするが、ここでは掲載しておく。 |
情報掲載日・更新日 | 公開:2019年06月07日 更新:2021年12月03日 |
札番 | 山・院・寺号 | 霊場御本尊 | 宗派 | 住所 | 備考 |
1番 | 田神山 観音寺 | 聖観世音菩薩 | 時宗 | 長浜市木之本町木之本489 | |
2番 | 長亀山 西光寺 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市木之本町田部188 | ||
3番 | 保延寺観音堂 | 千手観世音菩薩 | 長浜市高月町保延寺436 | お堂のみ | |
4番 | 己高山 観音寺 | 千手観世音菩薩 | 長浜市高月町雨森1126 | 雨森観音寺 | |
5番 | 渡岸寺観音堂 | 十一面観世音菩薩 | 真宗大谷派 | 長浜市高月町渡岸寺50 | 向源寺(渡岸寺88)の管理 |
6番 | 紫雲山 浄光寺 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市高月町落川306 | 日吉神社の境内 | |
7番 | 慈眼山 大円寺 高月観音堂 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市高月町高月4 | 火除け観音 |
8番 | 慈光山 冷水寺 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市高月町宇根346 | お堂のみ | |
9番 | 朝日山 竹蓮寺 | 聖観世音菩薩 | 長浜市高月町西阿閉1487 | ||
10番 | 龍頭山 普門寺 | 聖観世音菩薩 | 長浜市高月町重則 | お堂のみ、大森山(観音山) | |
11番 | 湖東山 正妙寺 | 十一面千手千足観世音菩薩 | 長浜市高月町西野2025 | ||
12番 | 赤見山 磯野寺 観音堂 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市高月町磯野530 | 赤見神社の境内 | |
13番 | 高喜山 光明寺 | 十一面千手観世音菩薩 | 長浜市高月町東物部859 | ||
14番 | 青陽山 赤分寺 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市高月町東高田105-13 | お堂のみ | |
15番 | 唐喜山 赤後寺 | 聖観世音菩薩・千手観世音菩薩 | 長浜市高月町唐川1055 | 転利(ころり)観音、日吉神社の境内 | |
16番 | 北布施塚山 伝堂寺(北布施観音堂) | 聖観世音菩薩 | 長浜市木之本町北布施316 | 伊香具阪神社の境内 | |
17番 | 大音千手堂 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市木之本町大音 | ||
18番 | 天王山 安念寺 | 観音菩薩 | 長浜市木之本町黒田2052 | いも観音 | |
19番 | 霊応山 観音寺 | 千手観世音菩薩 | 長浜市木之本町黒田1811 | 黒田観音寺 | |
20番 | 龍頭山 大沢寺 | 千手観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市木之本町黒田1788 | 近江西国33観音 |
21番 | 大岩山 大岩寺 | 聖観世音菩薩 | 長浜市余呉町坂口 | ||
22番 | 白木山 川並地蔵堂 | 聖観世音菩薩 | 長浜市余呉町川並 | 子安地蔵堂 | |
23番 | 大林山 福泉庵 | 聖観世音菩薩 | 長浜市余呉町文室1167 | ||
24番 | 光勝庵 | 十一面観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市余呉町国安937 | 片岡山 安養寺(廃寺)から移動 |
25番 | 久沢山 全長寺 | 馬頭観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市余呉町池原885 | 別所山 万福寺(廃寺)から移動 |
26番 | 東野山 法照寺 | 聖観世音菩薩 | 長浜市余呉町東野57 | ||
27番 | 笠上山 正明寺 | 十一面観世音菩薩 | 単立 | 長浜市余呉町中之郷573-2 | |
28番 | 有城山 源昌寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市余呉町上丹生2247 | 東岳山 中林寺(廃寺)から移動 |
29番 | 両洞山 西林寺 観音堂 | 聖観世音菩薩 | 長浜市余呉町上丹生 | 七々頭ヶ岳の山頂、七々頭岳観音 | |
30番 | 千花山 東林寺 | 聖観世音菩薩 | 曹洞宗 | 長浜市余呉町菅並458 | 洞寿院(菅並492)の飛び地境内 |
31番 | 世代山 戸岩寺(世代閣) | 魚籃観世音菩薩 | 長浜市木之本町古橋1100 | お堂のみ | |
32番 | 己高山 鶏足寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗 | 長浜市木之本町古橋 | 旧飯福寺 |
33番 | 己高山 石道寺 | 十一面観世音菩薩 | 真言宗 | 長浜市木之本町石道419 | |
番外 | 紫雲山 医王寺 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市木之本町大見753 | ||
番外 | 西野薬師堂 | 十一面観世音菩薩 | 長浜市高月町西野1696 | ||
番外 | 和蔵山 善隆寺 和蔵堂 | 十一面観世音菩薩 | 浄土真宗仏光寺派 | 長浜市西浅井町山門964 |
札番 | 御詠歌 |
1番 | ひたすらに 仏の道を願うべし 田神の上も 知れぬ世の中 |
2番 | 御仏の 誓いの御名を 唱ふるや 助けて田部と 思ふばかりに |
3番 | おしなべて 尊き卑しき 隔てざる 法の縁を 結ぶ嬉しさ |
4番 | 見ればなお 尊かりけり 降る雨の 森の雫の しげきお恵み |
5番 | 皆人の 迷いの海は 深くとも 法の舟にて 渡す岸寺 |
6番 | 落川の 水にたつなる 紫の 雲間に高く 登る月影 |
7番 | 御仏の 尊き御名も 高月の 光ぞ法の 恵みなりける |
8番 | 初花と 眺めておきし 宇根の水 今は御法の 色香とぞ思う |
9番 | 朝日差す 嶺を横切る 雲霧も やがてぞ晴れむ 竹の葉風に |
10番 | 遥々と 七野の道を 過ぎ行けば 普き門の 浄土なりけり |
11番 | ありがたや 西の大寺 月澄みて 弘誓の舟に 法の湖 |
12番 | 恵み咲き 磯野の道を 眺むれば 心の花も 開くなりけり |
13番 | 夜もすがら すめる物部の 月影に 心の闇も 晴れ渡るかな |
14番 | 後の世の 願いのために 赤川の 清き流れを 結ぶなるらん |
15番 | 詣で来て 汲してみれば おのずから 清き流れの 法の水かな |
16番 | 汲む人の 胸に流るる 法の水 仏の誓ひ 深き蓮池 |
17番 | 尊としや 恵みに開く 大音梅 無明を照らす 花のよそおほい |
18番 | 世の中に あらん限りと 誓あれば たのねも瘡を やむも名にかは |
19番 | 呼ぶ声に 応たふる谷の 響きより 尚あらたなる 誓たのまむ |
20番 | 濁りなき 仏の誓い 万代に 流れてひろき 法の水かな |
21番 | 坂口を 上れば高き 大岩に 重き大悲の 誓いおぞ知る |
22番 | 七森の 花の木末を 打ち見れば 風にも法の 声ぞ聞こゆる |
23番 | 補陀落の 清きみぎりは よそならず かかる文室の 庭を見るにも |
24番 | 世を救ふ 事はなにはの みをつくし 立てし誓を 忘るべしやは |
25番 | 詣で来て 頼む心は 浅くとも 助けよ誓い 深き池原 |
26番 | 山の端に 輝き出ずる 慈悲の影 世人照らして 西へ導く |
27番 | あふぎ見て 笠上山に 立ち入らば 大悲の誓 高き堂谷 |
28番 | 迷うとも たまたまここに 生まれ来ぬ 仏の誓 頼め諸人 |
29番 | 遥々と 登れば水の 涼しさよ 七々頭ヶ岳の 庭の瑠璃池 |
30番 | 補陀落の 水は妙理の 滝津瀬や 誓の岸に おもひ立並 |
31番 | 濁り江に 草のみ生うと 見しかども 嬉しく渡る 法の古橋 |
32番 | 長き夜の 暁ことの とりの音に 心の月の 曇らぬを知る |
33番 | 苔深き 石の道時 尋ね来ぬ 世々に朽ちせぬ 法のしるしに |